私は可愛くない
腫れぼったい目で丸顔でニキビで肌が荒れていて、それでいて太っていて。恋だってしたことなくて。あるとすれば学力、そしてお金。
中学校はあの帝国学園に入学できた。母と父は大変喜んだ。
容姿はどうにもならないから
せめて学力だけは、なんて馬鹿だなあ私。
その日も私は学級委員の仕事をしていた。
「〇?」
静まり返った部屋、凛とした声に振り向くとそこには鬼道君がいた。
『き、どうくん…?』
「遅くまで何をしているんだ?」
首を傾げ私の横に来て日誌を覗き込む。
「あぁ、委員会の仕事か」
『そ、そうなの 鬼道君は?』
「あぁ、俺は部活の帰りだ忘れ物があってな」
鬼道君が私の隣に椅子を持ってきて座る。
『どうしたの?』
「終わるまで待つ」
『え?』
「遅いし送っていく」
きゅん と、高鳴る 胸
『そんなの悪いよ』
「大丈夫さ、それに〇と話すの初めてだしな…ゆっくり話してみたい」
わたしと?
『わたしみたいなブスと話たって…楽しくないよ』
「ブス?…十分魅力的さ」
ゴーグル越しに目を細め笑う鬼道君。目頭が熱くなる、それでいてきゅんとする。
帰り道、家まで送ってもらって鬼道君が遠ざかっていくのを見送ってダッシュでコンビニに向かう。コンビニに着き雑誌売り場に行く色々な雑誌がある...中でも中高生向け特集と書かれた雑誌を手に取り清算。
私は恋をしました
だから
『可愛くなりたい』
鬼道君の横に堂々と立てるように
20130909