「なに…?」
「可哀想になァ?」
くっくっくっ、喉の奥で笑う悪魔。そう不動明王は悪魔そのもの。人間界に来て悪さをするそんな本で出てくるような悪魔そのもの。私の彼氏が浮気したのだってこいつのせい。意味わかんないから、笑わないで、鬱陶しい。私の近くに寄ってきて無理矢理壁に押し付けられる、逃げられない。そう逃げることなどできはしない。紫色の怪しい光を放つ石を取り出すと私に向けて見せる。それが何、何だっていうの。
「落ちちまいな」
ぎろ
鋭い眼光、私を捉えて離しはしない。私をどうするつもりなんだろう。キスをしてきた、唇が切れるくらい激しいキス。息できな、い。苦しい。涙目になった私の目を舐める。ぞくっとして足の力が抜ける「今から俺とやらしぃーことするんだぜ ◎チャンよぉ」興奮すんだろ、耳元でわざと囁いてくる。
殴りたい できない
したくない 壊れるくらいしてほしい
気持ち悪い 気持ちいい
わかんないなぁ
「どこが感じんだァ…?」
「どこでもいいでしょ」
一気に私の上着を脱がせ吸い付く、びりっと身体のスイッチが入っちゃってもうわかんない。気持ちいい、気持ちいい。もっとして 懇願する。悪魔は私を見て笑う。「早く俺のとこまで落ちてきな」
もう 落ちてるわよ
「残酷なエンディングだなァ」
嬉しそうに笑って 噛みつかれた、目線を下げると私の胸に噛み跡があって血がにじんでた。
20131221