熱帯夜みたいな肌

みんなでお風呂に入っている頃だろうか、私は彼の部屋にこっそりと足を踏み入れた。男っぽくてガサツに見える彼だけど 部屋は綺麗に整頓されていて清潔な香りがする、兄妹が多いからなのかなぁ...。

ギシッと小さな音を立てて腰掛ければ身体が小さく浮いた。合宿所に来てから全然二人きりになれていないから強行手段に出てしまったが引かないかな、薄暗い部屋の中で私は窓の外の景色を見つめる。

遠くの方で海の音が聞こえた。


ガチャッ


暫く静かに外を見つめていたら勢いよく扉が開く、少しだけ髪の毛が湿っている土方君の姿にどきっと胸が疼いた。



「...◎!?ビックリさせるなよー幽霊かと思ったぜ」



豪快に笑う彼は私の目の前に立って優しく頭を撫でる、まるで妹の様な扱いだけれど 私は土方君のコレに落ちてしまった。



「土方君ごめん 勝手に入って」

「驚いたけど大丈夫だぜ、だけどよ どうしたんだ?」

「いや...最近全然二人きりになれないから、その」

「...なんだそう言うことか」



ベッドに沈む私の上で土方君が優しい声で男らしく笑う、私と秋ちゃんで朝補充したシャンプーの匂いで私と彼の距離がそんなに空いてない事を理解する...恥ずかしさに顔が赤くなってきた。



「土方君...?」

「ベッドでやると音が隣にいっちまうかも」

「何する気よ...!」

「◎がしたい事しようと思ったんだけどなぁ」

「っ、ん」



ミントの香りが私の耳を舐めてきた彼の口から香ってくる、押し倒された状態の私はわざと抵抗してみたが「暴れたら横に聞こえちまうぞー」なんて意地悪く言う土方君。

彼の胸を押しても当たり前だがビクともしない よく鍛えられた胸板から熱が伝わり、私の手のひらが汗ばんだ。



「あっ、ひじかたく...」

「ん?」

「胸...!」

「久しぶりにお前のおっぱい触ったぜ」

「ムードもなんもないじゃん、っん」

「相変わらず可愛い声だな」



寝る前だからキャミソールにシャツだけの無防備な私の胸を優しい手つきで愛撫する土方君、太腿の所に熱くて硬いのも当たっていて恥ずかしくて目を閉じた。



「恥ずかしくて死んじゃうかも...」

「お前が誘ってきたくせに恥ずかしがんなよー」



大きな手で私の小さな胸を揉みながら彼は私の唇に自分の唇を重ねる、優しい熱に泣き出しそうな気持ちになりながら私は彼の首に腕を回した。



「土方君 私声出しちゃうかもしれないから、その...前みたいに...」

「ん?」

「キスしながらしてほしい、」



キョトンと小さい子みたいな顔した後土方君は楽しそうに笑って「可愛くて潰しちまいそうだぜ」なんて私の髪をぐちゃぐちゃと撫で回される、遠くの方で聞こえる波の音と私の心臓の音と土方君の体温のせいでなんだかとてもロマンティックで官能的な香りがした。




20190310