「合宿ー」「肝試しやりたいな!」
トゲとモジャの うぜェ一言のせいで ただでさえウザったらしい合宿の悩みが増えた、なにが肝試しだよお前ら二人だけで行け。
「わぁ、楽しそう...!」
「そうだろ 〇、灰崎の事 説得してきてくれ」
「ラジャーです!」
「聞こえてんだよ お前らだけでやれ」
冷たく足蹴ったというのに 俺の服を引っ張り「やろうよー 灰崎君!絶対楽しいよ」なんてニコニコ笑う〇。
「灰崎 お前、まさか怖いのか?」
「なんだと デコ」
「白鳥さんだろ 一年坊」
「うるせぇ 帝国のキャプテンのことは思い出したくねぇんだよ」
「おねがい灰崎君、一緒にやろうよ」
キラキラ光ってるまなざしを俺に向けて〇は楽しそうに笑う、断るとぴーぴー泣きやがって面倒くせぇから仕方なくうなずけば〇は嬉しそうにぴょんぴょんとジャンプした。
▼
灰崎君と二人で肝試しすることになった私はウキウキと軽い気持ちで指定された広場に来た…けど、鬼道さんこれやりすぎなんじゃ!って叫びたくなるような演出の数々に呆然としていたらちょっと遅れて灰崎君がやってきた。
「…鬼道金の使い方間違ってんだろ」
「私も今日ばっかりはそう思う」
まがまがしいBGMに加えて所々に飛び散っている血糊とたまに奥から聞こえてくる悲鳴。
「怖そうだね 灰崎君」
「お前がやりてーっていうからわざわざ来たんだ、おら 行くぞ」
グイッと肩を掴まれて私たちはおどろおどろしい入口に足を踏み入れた、入口を抜けるとBGMが小さくなっていく 静寂が包む暗い道を歩いていたら…「1枚 2枚 3枚…」と声が聞こえてきた。
「うう、何…」
「これモジャの声だろ」
「お皿数えてる…!」
「お岩だろ」
「8枚 9枚 …あれぇ…1枚足りない…!!」
ずさぁぁぁあと大きな音を立てて出てきた、大きな白い着物を着た女の人の格好をした天野先輩に大きな悲鳴を上げれば灰崎君が「うるせえ」よと怒ってきた。
「怖くなかったの!?」
「怖いわけねーだろ」
「だって…お岩さん、」
「どっからどう見ても皿割っちまった モジャだろうが」
ずかずか 私を怖がらせて満足したのだろうか天野先輩は茂みに帰っていく。
「灰崎君…待ってよ、」
「早く来い」
「待ってったら…あっ!!」
ださく転んでしまった私は灰崎君の足首につかまる。
「なにしてんだよ」
「ごめんなさい…」
「ほら そんなに怖いんなら俺に捕まっとけ」
ぐいっと引き上げてくれた灰崎君は私の手をやさしくつかむ、その熱があまりにも心地よくて私はぎゅっと握り返した。
「そんなこと言ってお前が手を握りたかったんだろう」
ぐるんと声のほうを振り向けば 吸血鬼の格好をした鬼道さんの姿が。
「ひっ…!!」
「ハロウィーンかよ」
「これは水神矢が選んでくれた」
「…たく、付き合ってらんねーぜ 〇来い」
「えっ」
「早くゴールして、花火でもしようぜ」
長い髪を鬱陶しそうに揺らしながら灰崎君は私に初めてやさしく笑いかけた。
20180707〔七夕〕
肝試しギャグ甘
匿名様 この度はリクエスト頂きありがとうございます、遅くなってしまい大変申し訳ございませんでした...!
ギャグ甘...!?どうしよう書いた事ない!と焦りに焦ってこんなものを書いてしまいました、、すみません。天野君はお岩さんやりそうだし 水神矢君はハロウィーンと勘違いしてそうなので 私の理想を盛り込んでしまいました。
イナペン世界をイメージしております!
次回のリクエスト募集は12月ですが、またどうぞ 宜しくお願い致します。改めまして ありがとうございました。平成最後の夏を楽しみましょー!