部活帰りも 明るいのは夏のせいか、◎の腕をひいていつもの帰り道を歩く。今日は日差しが強くて ぐったりしてる、マネージャーの◎も一日洗濯だドリンクだと走り回っていたからか俺と同じようにぐったりと肩を落とす。
「ねえ、半田ー コンビニよらない?」
「俺も同じ事考えてた 炭酸ジュース飲みたい...」
「私も考えてた!」
ぴょんぴょんと俺の腕に自分の腕を絡めたまま跳ねる彼女を落ち着かせてコンビニに足を踏み入れる、ぞぞぞっと鳥肌が立つくらい寒いそこはまさにパラダイス一歩手前。
俺達はペットボトルの飲み物が並べられた棚に向かう。
「どれにする?」
「レモン系の爽やかなのがいいー」
「じゃあこれでいいか?」
今の時期執拗いくらい流れてくるCMの炭酸飲料に手を伸ばす、レモンのイラストが印象的なそれを手に取り 彼女の分も取ろうとすれば。
「私一本丸々は飲めないと思うから、二人で一本飲もうよ」
なんて、間接キスじゃん...と呟けば「炭酸だから、セーフ...!」なんて意味の分からないことを恥ずかしがりながら言い出す〇。
なんの青春ドラマだよって言いたくなるような恥ずかしい俺達の会話は、クーラーの風で流された。
▽
河川敷に到着、芝生に腰掛けて KFCの練習を眺めながらペットボトルを開けた。プシューっと音を立てて 爽やかな香りが俺達の間を抜けて行く、彼女に先に飲ませたくてペットボトルを手渡せば嬉しそうに笑った。
「お先にっ、いただきます」
ごくごくと汗が垂れている首元が波打つ、口に含んだ炭酸が勢いよく胃に落ちていってんのかななんて考えながら〇の口元を見てた。
「はい、半田」
「あっ ありがと」
ごくり、間接キスだ。
なんてドキドキしながらペットボトルを口に運んだら彼女が口を開いた。
「半田って、夏休みもう予定ある?」
「夏休み?いや、特には予定ないけど...どうせ家族旅行も行かないだろうし」
「それじゃあさ、今年は 海行ったり祭り行ったりしない?二人きりで...だけど、」
「いつも サッカー部全員でいってたもんな」
口いっぱいに痛いくらいの炭酸ジュースを流して、一気に飲み込んだ。喉が焼けそうなほど熱いけどそれが気持ちよくて、目を細める。
「今年は 二人でどっかいこうぜ」
「ほんと?嬉しい!...あ、後ね」
「なんだ?」
「ずっと気になってたんだけど この炭酸ジュースのCMでキスはレモンの味がしたって言うけど、本当なのかな」
夕焼けに照らされていても分かるくらい赤くなっている〇にどきっとしてしまった、焦った俺は「試すか?」なんて...!馬鹿かよ!
「...ほんと?」
「...いや、その お前がよかったらだけど」
「しようよ キス...してみたい、半田と」
彼女はそう言って 俺のシャツの裾を掴む、どんどん近寄ってくる顔にぎゅっと目を瞑れば柔らかいものが唇にあたった。
「...ほんとだ レモンの味」
「だな、」
俺達は恥ずかしすぎてお互いに目を逸らして、空を見た。今年の夏は レモンの香りでスタートか。
20180707〔七夕〕
匿名様 この度はリクエスト頂きありがとうございます、遅くなってしまい大変申し訳ございませんでした...!
半田君書くの 二回目くらいなんで、口調とか少しおかしかったらすみません。炭酸ジュースを間接キスした挙句に キスしちゃうのとか、どうなの?可愛くない?と思って書いてみたのですが いかがだったでしょうか。
次回のリクエスト募集は12月ですが、またどうぞ 宜しくお願い致します。改めまして ありがとうございました。平成最後の夏を楽しみましょー!