4限目、初めての調理実習。私は憧れの灰崎君と同じ班になった...メインのオムライスを担当するのは灰崎君、私は洗い物と細々した雑用担。後の子達は灰崎君にビビっちゃってコーンスープを担当すると言い出した。



「は、灰崎君 料理できるの?」

「あぁ?」

「ひっ ごめん」

「出来るに決まってんだろ オムライスなんか誰でも作れるぜ」



玉ねぎに人参に鶏肉と卵が並べられた調理台にまな板を乱暴に寝かせて灰崎君は玉ねぎに手を伸ばす、髪の毛長いままで切ろうとする灰崎君に「髪結ばないの?」と言えば舌打ちされてしまった。



「ゴム忘れたんだよ」

「私2本あるから貸そうか?」

「お前が縛ってくれ、手が玉ねぎくせえ」

「えっ」



早くしろって顔してる灰崎君の後ろにゆっくりと立てば彼は私の為に少し屈む、さらさらとした綺麗な髪に触れて手の中におさめる。一つにまとめてゴムで縛れば彼は背筋をピンとのばした。



「似合うね」

「あ?」

「ポニーテール!」

「そうか?」

「鬼道さんみたい」

「きどっ!?やめろ、」










野菜に火が通ったら鶏肉とケチャップをじんわりと炒める灰崎君の慣れた手つきに見惚れていたら彼は豪快にご飯をフライパンにいれた、具材と馴染ませながら小さなフライパンに火をつけてバターを落とす。

向かい側にある洗い場でボウルや菜箸を洗いながら彼を見ていると、灰崎君と目が合った。



「おい もうすぐ出来るから皿持ってこいよ」

「あっ、わかった!」



なんか同棲とかってこんな感じなのかなって周りにいる同級生達を世界から消してしまった、いけないいけない 人数分のお皿を5枚持って調理台に戻れば「早く渡せ」とこちらも見ずに手を伸ばす灰崎君。



「ほら お前の分」



白いお皿にアーモンド型に寝かされたオムライス、喫茶店で出てくるような薄い卵で巻いてある...。



「すごい綺麗...」

「当たり前だ、こんなの料理の基礎だ基礎」



コーンスープ担当の子達の分もポンポンと巻いては白いお皿に乗せていく、並んでいく黄色と赤。



「灰崎君、ありがとう」

「冷める前に食えよ お前達も」

「は、はい!!!」



灰崎君は自分の分を後回しに私達を睨みつけて「食え」と言ってきた、よっぽど自信があるのだろう こくんと頷いてオムライスを口に運んだ。



「...お、美味しい!!」

「あったりめえだろ 俺も食う」

「待って これ私のスプーン...って、」



間接キスだと浮かれて照れてるのは私だけみたい、長い髪をひとつにまとめてる灰崎君は髪の隙間から赤い瞳を私の瞳と交えて「思った以上に美味ぇな」と笑った。




20190509〔黒板の日〕
調理実習

まくらさん、今回もリクエストありがとうございました{emj_ip_0176}

りりこのとこの調理実習はオムライスとコーンスープだったので献立こうなりました(笑)灰崎君の髪を束ねてあげたりお皿持ってきてあげたり間接キスしたり...など盛り沢山にしてしまいましたへへ(なんや)

彼は自炊してそうなので私的には料理上手いんちゃうかなーという気持ちです♪またまくらさんの感想お聞かせください!

これから暑くなっていきますので夏バテに気をつけて、令和最初の楽しい夏を一緒に!!!!!!一緒に!!!!!!過ごしましょうー!

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