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奈良へ向かうキャラバンの中で私は自分の事を考えていた、何事にも挫けない太陽のような男の子にあてられてしまったのか私は最近とんでもなく自分が嫌になってしまう時間がある。

ちらりと横にいる鬼道くんを見ると、外の景色を見ながら何かを考えているようだった。きっと、サッカーのこと。



「鬼道君」



こけて擦りむいたのか、世宇子と戦った後に宇宙人だなんて 手まで怪我でボロボロだわ。鬼道君。



「どうした?」

「手」



少しだけ冷たい手が気持ちよかった。「不安だろうから、慰めてるのよ」って言って鬼道君にそっぽを向いた。私何してるのよ。



「…ありがとう」



小さく聞こえた声、聞こえないふりをした。









奈良県に到着して、鹿公園へ。瞳子監督が警備員と話をして 揉めている様子だ。



「中には入れそうにないでヤンスね」

「ここまで 来て門前払いかよ…!」

「俺!おまわりさんに頼んでくる!」



円堂君がキャラバンを降りていった、その後に夏未さんがどこかに電話をかけた。その後すぐに、公園内に入る許可がおりた。



「夏未さんって 有能よね」

「まぁな」

「鬼道君とお似合いよね」

「馬鹿を言うな」



ほら、おりるぞ。
そう言って私の目を見て 笑った。つられて 私も笑ってしまった。




20180225 1話丸々書き直し

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