私は男を支配できるのはセックスだと思う、そうよ。そして今、私はひどくそれが欲しい。激しくそれが欲しい。支配したい、汚したい。私の足と足の間に顔をうずめる男をちらっと見る せわしなく一生懸命に舐める姿。これが鬼道君だったら…?今日は酷く興奮する、鬼道君のあの目。私を睨むあの目、あの鬼道君をこうやって支配したらどんなに気持ち いいのか。確かめたい、自分のものにして プライドなど壊してしまいたい。
あぁ 絶頂が近い
家に帰って2回目のシャワーを浴びる。絶頂を迎えると気持ち悪くて、男なんか見たくない。不完全燃焼って顔してたけど知らないわ。一人ですればいいのよ。
〇は昨日あの木戸川の監督と寝たのだろうか、嫉妬かただのお節介なのかわからない。だが これが嫉妬だと〇の思うつぼだな。フッと笑えば目の前には〇が。教室中が騒めく。最近隣に転校してきた美人転校生だよ、サッカー部のマネになった子だろ、めっちゃ美人じゃん…!え、もしかして鬼道君と付き合ってるのかなぁ。あ〜もう泣かないの話てるだけなんだから。そんな会話が聞こえる。〇は周りをぐるっと見て俺の耳元にそっと顔を持ってくる。キスをしているように見えるのか 周りの騒めきはピークに。
「ねぇ 鬼道君、私とシたくない?彼女、彼氏なんてめんどくさい事なんて抜きにして」
甘いバニラの様な香り、断ると一言。すっと引いて「残念だわ鬼道君 フラれちゃった」わざとらしく悲しそうな顔をする。
「昨日も言っただろう その手には乗らん」
色仕掛けになどに負けてしまえば終わりだ。と、次はこっちから耳元に近づく。いや、耳に触れた。少しびくりと反応して、昨日みたいに笑う顔が美しい。悪女に身を焦がせば破滅が待っているというのに。
「1本とられてしまったわね」
「それじゃぁ 放課後に会いましょう。」
「ああ」
「楽しみね」「楽しみだ」
重なった声にお互い目を細めた
放課後私は女生徒達から問い詰められる。
「鬼道君とはどういう関係?」「転校してきたばかりで知らないかも知れないけど私たちファンクラブの事無視しないでくれる?」「ってか、何なのその顔ケバすぎよ」「厚化粧女」
バァアアン 壁に一人を叩きつけてすかさず掴みかかった。
「貴女達みたいに不細工で、下品で何の努力もしない女にそんなこと言われる筋合いはないわ」
ポカンと 口を開けて私を見る女。
「鬼道君は私が落とすの 黙ってみてなさい」
放してからぽんぽんと頭を撫でた、げほっと咳き込む女。「ごめんね、私と貴女達とじゃ 格が違うの」笑いかければ 謝罪の言葉と共に馬鹿な女達の焦る足音。
全員出てからリップを塗り直し、私は部室に向かった。
ジャージに着替えてグラウンドに向かうとそこには髪の長い綺麗な少年が円堂君にシュートを決めていた、次の対戦相手?一目でも分かった。強い。
「神には勝てない」
サラサラと綺麗な髪の少年、綺麗な赤い目。鬼道君とは全然違うけど。
「大丈夫円堂君?」
皆が支えている円堂君に近づく、相当キレているようで少年に叫び散らしている。
「おや…君は…」
「マネージャーの〇よ宜しく」
「掃き溜めに鶴 とはこういう事だね」
「あら、お世辞?ありがとう。でも私達のキャプテンに怪我させないでちょうだい…分かってくれるわよね?」
代わりに私が何でもしてあげる、そんな目で見つめ合っていたら鬼道君に腕を引かれた。
「敵と親しくするべきではない」
「…残念ね」
「あぁ、僕もさ だけど世宇子が勝つ
その時に君を僕のものにしてあげるさ」
そう言って去っていく少年名前聞き忘れちゃったけど、綺麗な子だった。鬼道君には負けるけど。
「鬼道君、腕」
「あぁ すまない」
「大丈夫よ セックスするだけだから」
「何が大丈夫かよく分からないな」
「嫌なら私のものになればいいじゃない」
私はすぐ裏切るけどね
不満そうに笑う鬼道くんも イイじゃない
20131221