「一晩、私と過ごしませんか?」



凛とした声の幼い娼婦は私を見上げている。










ここはイタリアエリアの路地、帰宅途中に会ったその幼い娼婦を見つめた。少し肌寒いというのに肩がむき出しのタンクトップ、臍からはピアスがきらりと光り、タイトミニのスカート、恐ろしいほど踵の高い靴を履いている。人形のように綺麗であまりにも幼いその娼婦を穴が開くほど見つめた。

娼婦に声をかけられることは初めてではなかったが、娼婦を買ったことは一度もなかった。だが私は その幼い娼婦を……



「ついてこい」



宿泊しているホテルに連れ帰った。















ホテルに着き料金を支払うとすぐに服を脱ぎだした少女。



「待てお前を抱くつもりはない、風呂にでも入って暖まるといい」



少女は少し驚いた顔をして小さく頷くとバスルームに消えていった。なぜその少女を連れてきたか、わからなかった。だが、そうしないといけないと 感じたのだ。



「私も年を取ったのだな」



フッと笑い椅子に座って、よく冷えたワインを取り出しコルクを抜き グラスに注いだ。まだ熟れきれていない果実の香りが口いっぱいに広がる。そして自分が買ったその少女を思った。



「あがりました」

「あぁ」

「…お客さん、本当に何もしなくてもいいのですか…?」

「何もしなくていい」

「ではこれお返しします」



私が先ほど支払った札束を返してきた



「とっておけ」

「でもっ…」

「お前、名前は何という」

「名前は…〇◎といいます」

「歳は」

「19です」


「…本当のことを言え」



別にお前を警察に突き出したりしない
、そういうとぽりぽりと少女は頭をかき「14です」と呟いた。



「◎、そこで寝てかまわない」



私は仕事があるんでな

◎はしばらくそこに立っていたが、ソファに座りしばらくしてすぅすぅと寝息が聞こえてきた。





20131214


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