6

 俺は隠の真田だ。風屋敷で働いている。
 風屋敷に住まうは、あの鬼より怖いと恐れられている風柱の不死川様と、継子の黒瀬様だ。
 黒瀬様は、「もっと気軽に呼んで話してくれ」とよく俺たち隠に言ってくるが、その頼みだけは絶対に受けられない。鬼殺隊が序列に厳しいからという理由もあるが、それだけじゃない。
 以前、うっかり馴れ馴れしい態度で黒瀬様に接した隠が、後で不死川様に呼び出されたことがある。戻ってきた時には顔面蒼白でガタガタと震えが止まらず、お漏らしまでしていた。同僚の隠たちは心配した。しばらくすると、その隠が落ち着いて話し出した。




LIST TOP