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※銀時♀、裏注意





分かち合えればこれ以上の願い此処にないから。






同じ瞳をしている






ガチャリと部屋に南京錠を付けた。
和室だけど檻が付いているここに入ってしまえばもう俺との時間。
高鳴る胸を抑えながら、その大きな背中にすがりつく。
そして恐る恐る手を相手の腹部で絡ませて、さらに体を密着させた。




「テメェ…。」

「っ……………。」

高杉の声にビクッと体を震わせる。
しかし、ここまでやってしまったからには後戻りはできない。

銀時は意を決し、手を下へとずらす。
そして着物の割れ目に手を入れ、ゆっくりと下げた。
高杉の性器をなぞり、その形と温度を感じる。




(大きい…)

これがコイツの逸物。
ビデオじゃない、本物の男性器。




「……銀時。」

「………………。」

「……クク、
そんな震えた手で、ナニしようってんだ?」

「っ……黙れ馬鹿。」

「さァて、どっちが馬鹿なんだか…。」

「ッ……。」

「俺のことは『嫌い』じゃなかったのかよ。」

「そ、んなの嫌い…だけど!」

緊張している銀時とは対照的に、面白おかしく様子見の高杉。
やはりこういうのは慣れなのか。
経験が多いほど不用意に動かないということか。
だが酒で釣っておいて、何の成果も出ないのは悔しい。




「どうでもいいから…は、早く寝ろよ!」

「勘違いすんな。
どうせやるんならもっと手際良くしろっつってんだ。」

処女のくせに誘い受けとか背伸びしてんじゃねェ。
挑発するような台詞に、銀時はカッと顔が熱くなる。
何で処女って知ってんだとか、何で襲われそうなのにそんな冷静なんだとか、言いたいことは山ほどあるが今は集中。
目の前に敷いてある布団に押し倒そうと、高杉の背中に添えた手に力を入れる。

だが男は銀時の意図を理解したのか、自ら前進し、銀時に乱された着物を見せびらかすよう、敷かれた布団の上であぐらをかいて座る。




「ほら、やってみな。」

「っ…高杉。」

「どうした、テメェが欲しがってるもんだろ。」

高杉は頭の包帯を取り、帯を引き抜く。
無防備な姿を見せて誘っているつもりなのか。
しかし銀時の行動を否定しない高杉に、胸の奥が熱くなっているのも事実。
銀時は恥を承知で高杉の脚の間に座った。




(これが…高杉の)

女を悦ばせているモノ。
俺じゃない、他の女を魅了している高杉の性器。
銀時が恐る恐る着物を割って褌をずらせば、脈打つ性器が現れた。

高杉はモテる。
そんなのは昔から知っていた。
だからいつも悪友という名目で高杉の側にいれば、周囲から嫉妬されるのは日常茶飯事。
しかし銀時はそれに対して優越感を感じていた。
なぜなら銀時も高杉が好きだったから。




「まずは、この俺をその気にさせてみな。」

「……………うっせぇ。」

だから、こんなことを言われても嫌じゃないんだろう。
いつも逆のことしか言わない口に比べて、体の動きは素直だ。
銀時は恐る恐る高杉の性器を口に含む。
そして舌を使って、亀頭から裏筋、玉袋とあらゆる所を舐め始めた。




(あついし、にがい…)

だんだん熱くなっていく性器に、口内に広がる何とも言えないような苦み。
亀頭をちゅっと吸い上げれば、高杉の先走りが口内にねっとりと広がる。

歯を立てず、唇と舌だけで。
とにかく性器を舐めることに必死な銀時は、高杉の反応すら気にせず夢中でしゃぶっていた。




「…は……まさか、
初っ端から口淫たァ…。」

「ん……ふ…ン。」

「誰の入れ知恵だ、銀時。」

「んん…っ」

銀時はピクリと体を震わす。
誰の、と聞かれればそこらへんで拾ったAVとかエロ本の知識なのだが。
そんなことは口が裂けても言えないので、口淫に夢中になっているフリをして話を流すことにする。
すると高杉の手が銀時の髪に触れる。
髪をゆっくりと撫でられれば、下腹部がきゅうっと反応し始めた。




「…そろそろ、テメェも感じてきた頃だろ。」

高杉は銀時の肩を押して口淫を止めさせようとする。
しかし銀時は高杉の腰を掴み、高杉の性器を吸い続けた。

今ここで離してしまったら二度と触れられない気がする。
そんな不安に駆られ、高杉の性器全てを口に含んだ。
亀頭が喉に届いて咽せそうだったが、銀時は涙を浮かべながらも口淫を続ける。




(俺の口でイってほしい)

人生初の口淫。
なら、高杉のモノを飲みたい。




「ッ……はぁ…、」

「んン…は、」

「銀…時………っ」

「!」

口内の性器が震える。
そしてピュクピュクと出たものが、銀時の舌や喉にたれた。




「ンふ…ぅ……。」

よりいっそう、濃くて苦い液体。
これが愛しい男の欲望なのだと思えば、甘党な俺でも飲み込むことができた。

銀時は高杉の精液を少しずつ飲みながら、再び舌を這わせて綺麗にさせる。
今後、二度と高杉に触れられなくとも。
忘れないよう亀頭の形や精液の苦みを覚えようとする。



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