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※裏注意




高杉の帰るべきところが俺だったらなぁなんて思ったりする今日この頃。
あっちへフラフラこっちへフラフラなんて疲れるに決まってるから、たどり着く場所は決めておいた方が良い。
だけど高杉は「必要以上に構うな」と言って突き放してくる。
どうせ通常運転のプライドなんだろって思うけど、どうせどっかしらで繋がって会ってしまうのだ。
だが積み上げてきたお互いの隔たりはそう簡単に崩せないのを知ってるから、こっちからも深追いはできない。

こんなにも想い合っているのに何故か遠い。
それがただ、面倒だった。











幾度染まっても、













「高杉……。」

「何だ。」

今更退けっつっても止まらねェぞ。
そう告げて高杉は首筋に舌を這わせながら所々に吸い付いていく。
そうじゃなくて、と銀時は返そうとしたが体が反応して続けられなかった。




「ん……ぅ…ぁ……高杉…。」

無論、銀時もその気なのは事実。
風呂入って歯磨いて毎回気合いを入れて逢瀬に望んでいるのだから、というのは絶対口に出さないけども。
しかし高杉の目がどこか遠くを見ているようで、名前を呼ばずにはいられなかった。

高杉の目が映しているのは過去か未来か。
どちらにせよ今の自分に向けられていないと腹が立って仕方ない。
銀時はひたすら名前を呼び、高杉の意識を戻そうとする。




(ちゃんと帰ってこいよ…)

どうせまた何も言わずにどこかに行って、何も言わずに抱きにくるんだろ。
何千回、何万回と夜を数えようとお前は絶対に弱みを見せない。

だから俺は、




「っ…あ……はぁん…。」

「あんまり呼ぶんじゃねェよ…。」

「ん…ン……っあぁ…。」

「可愛すぎて手加減できなくなんだろ。」

「っ…高杉……高杉。」

肌に触れるだけの愛撫の中、無我夢中で高杉を呼ぶ。
それをうるさいと言うかのように口を塞がれてしまった。
角度を変えて何度も啄む。
そして最終的には舌が絡んで熱くなる。




「ン…ん…ふぅ……はぁ、ん。」

いつの間にか全てを脱がされ、裸になる。
高杉はすでに勃ち上がっている性器や乳首、そして吸い付いた箇所に手を這わせてくる。
ただそれだけなのに、高杉の手が体をなぞるだけで、背中がゾクゾクと痺れる快感に溺れてしまう。
性器もお盛んに反応していた。

そして口付けと愛撫の最中、不意に後孔に熱いものが当たる。
銀時が腰を揺らして確認すると、高杉の亀頭というのがわかった。
先走りが出ているのか、ぬるぬると滑る。




「ん…っん……は、…もう、入れる……?」

「まさか。」

テメェがもっと乱れたら、だろ。
そう囁く大好きな声は、いつも以上に低くて身体中に響く。
それだけでとろりと先走りが垂れてしまっていた。




「…優しく、しろよ。」

「手加減できねェっつったろ。」

「じゃあ……。」

銀時はそっと高杉の手を取り、握る。
ずっと前からの癖か、手を合わせれば自然と指を絡ませて握り合う。
それにふわりと笑って告げた。

今日はこのまま抱いて、と。




「片手で満足すんのかテメェは。」

「満足させろよ。」

「言ったな…泣いても俺が止まるまで付き合ってもらうからな。」

「ん……あぁっ」

乳首を口に含まれて舌で潰される。
突然の刺激に驚いたが、愛撫を続けられると次第に喜び、もっととねだるように体を揺らした。
そんな俺を見ながら、高杉の空いた手は体を撫で続ける。
ドキドキとした緊張と相俟って感じ始めた銀時は、自分でもう片方の乳首を抓って感じていた。




「ぁ……あぁん…。」

「いいぜ、もっと乱れろよ。」

「っ……ぁ…あんっ」

ピリピリとした快感の中。
ニヤニヤ笑う高杉の顔に惹かれ、銀時は乳首から手を離しし、高杉の頭へと移す。
そしてそのまま頬を撫でるように手を滑らせると、ふいっと高杉は距離をとった。




(全部…欲しい、のに)

俺が深く入り込もうとすれば、こいつは嫌がる。
いつも俺の奥でイくくせに。
それも、俺に面倒をかけさせないためとか。
返って気遣うからやめろって、何度言わせりゃいいんだよ。

銀時は片手で高杉の首に腕をまわし、思い切って口付けてみた。
そして足を絡ませ、もみくちゃに引き寄せた後、高杉の体を押し倒す。
抵抗させないよう唇は重ねたまま、ただひたすらに高杉を求めていった。




「っ……趣向、変えか。」

「…たまには…いいだろっ」

「そうさなァ…。」

「あっ…ゃ、あんっ」

「ちゃんと慣らしてやるから…跨がって入れてみろよ。」






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