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俺のワガママにも慣れたようで。
幼子のイヤイヤ期のように無茶を言っても、晋助は器用に対応してくれる。
だてに長年繋がっているわけではないのだ。

でも俺だって引き際は弁えてるつもり。
晋助を困らせて楽しいけど、困らせるだけではダメ。
ちゃんと、わかってるって。
















「さて…覚悟はできてんだろうなァ、銀時。」

「ちょっと前置きが恐いー。」

「こんなんで街を歩かせたんだからな。
しっかり奉仕しろよ。」

「ん…。」

無事に着いた今宵の宿。
静かな部屋の中で、高杉の腕に包まれながら、銀時は硬く主張している性器に触れる。
これが自分で興奮させたのだと思うと、優越感が半端ない。




「すごい硬い。」

「今のテメェなら、気持ち良くさせてくれんだろ。」

挑発させるような言葉に乗せて、高杉は軽く口付ける。
この誘いに乗っかれるのは俺だけ。

銀時は高杉を座らせ、着物を脱がして性器を取り出した。
既に硬くそそり勃ち、天を向いている亀頭に、いただきますと銀時はしゃぶりつく。
興奮した男のにおいが口内に広がり、先走り汁を舌で転がしながらゆっくりと吸う。




(1回出してあげよ…)

さっき道端で絶頂したように。
晋助にも気持ち良くなってもらおう。
さすがは俺、尽くす嫁だ。
自慢気に亀頭を口で吸いながら、根本を握って扱き始める。
空いた手で玉袋を捏ねたりして、全てに奉仕する。

高杉の奥で煮えている欲望を絞り出したいから。
ゆっくりと強く性器を扱き、出てきた精液をねっとり亀頭に塗り付ける。




「気持ちいい?」

「まぁな。
悦すぎてどうかなっちまいそうだ。」

「舐めてほしいところとか、」

「そのまま裏筋を念入りにやれ。」

「ん。」

銀時は体を伏せて、高杉の性器全体を眺める。
ドクンドクンと脈打つ性器を前に、銀時も興奮して、だらだらと愛液を漏らしていた。




「終わったら、そこもたっぷり愛してやるよ。」

「んン……。」

言わなくてもわかるのは長年の付き合いだからこそ。
こういう時はとても便利だと、しみじみ思った。
性器の皮をゆっくり剥き、無防備な亀頭を指で擦りながら、裏筋を舐めていく。
性器から玉袋にかけてゆっくりと丁寧に、高杉が気持ち良くなるよう愛情をこめて。
そして性器の熱さを感じながら、裏筋を唇で食むと、高杉が熱いため息をもらす。
それが嬉しくて何度も吸い付く。




(俺だけが知ってる弱いところ…)

吸ったり舐めたりを繰り返していっては、たまに飲む。
そして性器全体を手で扱きながら、再び亀頭を吸おうとした瞬間、鈴口から一気に精液が弾けた。

何も防げなかった銀時は、そのまま顔射を受け入れる。
顔に付着した精液が、頬をつたって流れていった。




「ククッ
見事についたなァ。」

「…イくなら早く言ってくんない。」

「んなの、わかってただろ。」

「顔に思いっきり付いたんだけど。」

「それでいい。
俺のにおいだけ感じてろよ。」

「わ…っ」

「今度はテメェを寄越しな。」

腰を上げた高杉に、銀時は布団へ押し倒される。
そして着物を脱がされたと思いきや、さっそく胸に吸い付いてきた。
既にツンと勃っている乳首に、高杉の熱い舌が舐め回しては吸い付いてくる。




「ぁ…っ、あぁ、はぁん…。」

吸われる度にじんじんと熱くなっていく体。
展開が早くて頭がついていかなかったが、お馴染みの愛撫が始まったようだ。
そして今の高杉に焦らしている余裕は無いらしい。
お得意の意地悪や憎まれ口はなく、素直に気持ちいいところを刺激してくれる。




(晋助の口…あつい)

乳首から伝わる鈍い快感と、熱。
それが背中から腰にかけてどんどん痺れ、触られたいところが熱く湿っていく。

高杉が乳首の愛撫をしている間、銀時は手を伸ばして、どろどろに濡れている陰部を刺激し始めた。
下着の上からではぬるりとして、欲しい刺激にはならない。
ならばと指を滑らせて、直接陰部を撫でて刺激していった。




「あ…ッぁあ、あっ」

「…待てねェのかよ。」

「ん…晋助だって…っ」

「それもそうだな。」

ニヤリと笑う高杉が口を離し、銀時の下着を剥ぎ取っ た。
その間も止まらない銀時の自慰行為に、高杉も黙って見つめていた。




「俺がいない時はそうやってんのかよ。」

「っぁ…あんッ、ゃだ…っ」

晋助に見られてるのに。
いつもならバレないところでやってるのに。
そう思いながらも、自慰に更ける指は動きが激しくなる。

指を孔に入れて、腰と一緒に動かす。
高杉に入れられているのだと妄想しながら、一生懸命腰を振って快感に酔いし れた。




「ぁッ…いくっ
だめ…も、はぁん…ッ」

いつもより濡れてるのは気のせいじゃない。
晋助に見られてるから。
それだけでこんなに気持ち良くなるなんて。
もう、だめ…いきたい。




「悦い顔だ…。」

「ぁあッ!
あっ……ああぁんっっ」

ぐりっと指を回した瞬間、高杉の声が鼓膜を震わせた。
低い声にも反応した体は、愛液を放つ。
いつもの自慰ではそんなに噴かないのに、今回はだいぶ噴いてしまった。
高杉の下半身にパタパタとかかって、濡らしていく。

今までの流れを全て高杉に見られていたのだと思うと、今更ながら顔に火がつくぐらい恥ずかしい。
目を合わせず息を整えていたら、高杉が顔を寄せてきた。
それに合わせて銀時も目を閉じる。




(…かっこよく見えちゃった)

何も否定せず、包み込むように愛してくれる。
こういうところもかっこよく見えてしまうのだから、性交とは恐ろしく、そして甘い。




「ふ…ぅ、ぁ……。」

「色っぽい声だなァ。」

「ん……ぁん。」

「もっと欲しいか?」

「…もっと。」

銀時は高杉の首に腕をまわして口付けをねだる。
高杉の熱を感じられるこの瞬間、銀時は舌を絡ませながら、高杉への想いが膨らんでいく。

こんなに甘くしてくれるのは晋助だけ。
もっと味わって、もっと熱くあっためてほしい。






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