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※銀時♀、裏注意






俺らはいつだって自由気まま。
それこそひらひらと泳ぐ金魚みたいに。
その一方で、縛られるのも悪くはないって思った遠い記憶にあるのは、春の風、男の言葉、花の枷。

そして次に来る新たな束縛は、







愛しい人よ







「ぁ……っ…んん……。」

体が震える。
最後まで出された精液の熱に、銀時はくたりと体の力を抜いた。
そしてすぐ側にある枕を抱き締める。




(まだ硬い…)

正常位は口付けながら。
騎乗位は乳首を吸われながら。
バックは尻を叩かれながら。
こんなに長時間一緒にいるのは久々だったから、お互いに羽目の外し方があやふやになってしまったらしい。
少し強めな性交を行い、何度も突かれて何度も果てた。
終われなくなったのはお互いに中毒性があるからと自覚している。
晋助との性交は昔から病み付き。
どんなに意地悪されても、最後は中に出してくれるし、思う存分イかせてくれる。
晋助とのこの時間は夢心地すぎて、いつしか頻繁に抱かれるようになってしまった。

不満はない。
だって俺は晋助のことが、




「ん……ぁ…。」

「…どうだ、俺の精液とお前のもんが中で混ざる感触は。」

「あぁん……熱くて…またでちゃう…。」

「昔から、こうされんのが好きだよなァ。」

「んん…っ」

高杉が円を描くように腰を揺らす。
そして中に入った性器が、お互いの体液を混ぜるように肉壁を擦ってくる。
これには銀時も尻を付きだし、腰を引いたり押したりして律動をし始めた。
くちゅり、くちゅりと、ゆったりとした水音が部屋に響く。




「ぁ……んん…っ」

「銀時。」

「あぁ…っ」

高杉の声で興奮した体は、律動でもないのに潮を噴いてしまった。
というほどの勢いもなく、ポタポタと愛液を溢れさせているだけなのだが。
銀時の体には甘美な痺れが迸っていた。




「腰砕けか、銀時。」

「ン……だって。」

気持ちいいから。
だいぶ息も整いつつあるなか、深く呼吸をして男の出方を伺う。
すると性器が一度抜かれ、その拍子に出された精液がとろりと溢れていくのが太股を伝ってわかった。
以前はこれがエロいとか何とか言われたが、自分じゃ見れないのでよくわからない。

すると肩を押されたので、枕から手を離して本日何回目かの押し倒し。
高杉と視線がぶつかり、銀時は男の首に手をまわして深く口付けた。
愛情しかない口付けの時が、一番想いが通じあってるって感じがして、好き。




(初めてした時みたい…)

高杉に初めて抱かれたあの日。
痛さを紛らわすように何度も口付けをして、お互いの唇や舌を深く貪った。
口付けがこんなに気持ちいいものだと知ったのはここから。
それからは事あるごとに口付けをせがみ、軽くキス魔になっていたのも懐かしい。
場所も選ばず、人前でも何のその。
桂からは「そのうち接着剤でつける」と説教されたこともあった、という最中にもしていたのだが。




「ん……ン……。」

焦らず急かさず、ゆったりと舌を絡ませる。
今なら誰にも邪魔はされない。
今一度キス魔を降臨させて、高杉との濃厚な口付けを繰り返していった。




「ん……ふ…ぁ、」

「は………。」

「…だめ……とけそう…。」

「あぁ、溶けてんのはここだろうがな。」

「あ…っ」

高杉の指が陰部に当たる。
そして優しく撫でられただけで、体液が中から溢れてくる。
高杉の指を濡らしては、下もくちゅくちゅと音がたっていった。

また性交が始まる。
でも力が入らないからされるがまま。
今度はどんな体位だろうとドキドキしながら待っていると、不意に上体を起こされた。
そして後ろから覆うように抱き締めてくる。
次は後ろからの騎乗位かなと銀時が腰を浮かすと、ふと目の前に鏡があった。




「ぇ……っ」

この宿に元々置いてある全身鏡。
その目の前で、大きく足を広げて腰を浮かせている。
そんな自分の姿にカッと顔を熱くさせながらも、息を荒くして男に身を預けた。




「はぁ……はぁ…。」

「どうだ、これがテメェの全てだ。」

「ぁ……すごい…。」

「赤くなってんだろ。」

「ん……。」

「さっきはここを、」

「あ…っ」

「お前がイくまで舐め続けた。」

高杉の指が、陰部を広げて陰核を弄る。
爪で引っ掻けたり、指で捏ねたりと、女の敏感な部分をくりくりと弄る。




「あぁ…っ……そこ…ばっかり…。」

「そしてここだなァ。」

「あ…っ」

陰部を弄っていた指が、今度は下へと移り孔へと触れる。
そこからは止めどなく高杉の精液と、自分の愛液が溢れていた。
そこに高杉の指が入り、数回出し入れを繰り返した後、指を抜く。
その瞬間、律動の時と同じように勢いよく潮を噴いてしまった。
絶頂の瞬間だけでなく、飛び散った愛液の行き先や体の震え、そして絶頂でとろけた自分の顔も見えてしまう。

銀時は顔を背けようとしたが、己の恥部を見ていて興奮するのも事実。




(ほんとに…ちょっとエロいかも)

白い粘りけのある精液と、さらさらとした愛液が、自分の孔から垂れる様子。
尻を伝うもの、太股を伝うもの、孔から糸を引いて下に垂れるもの、道筋が様々なのがよくわかる。

そして高杉が陰部を指でなぞっては、これだけ粘りけがあるんだぞと見せつけてくる。
この演出も興奮した。




「し…すけぇ。」

「まだまだ、たっぷり可愛がってやる…。」

「んン…。」

男の両手で陰核と孔を弄られ、銀時は鏡の前で腰を揺らしてその先を求める。
次第に水音が大きくなり始め、銀時は身動ぎをしながらズルズルと体勢を崩し、何度も何度も潮を噴いた。
それも目の前の鏡では丸見えで、高杉の指に悦んでいる陰部は、再び鏡に向かって絶頂する。




「はぁ…はぁ…あぁっ!」

「あまり腰を引くんじゃねェ。
イけなくなんだろ。」

「あんっ…もう、いってる…っ
いってるからぁ…!」

はぁはぁと息を洩らしながら、銀時は愛液を溢れさせる。
高杉が指を出し入れする度に体は逃げようとするのだが、高杉は逃がしてくれない。

何度も押し寄せる快感に涙を浮かべていた銀時だったが、硬くなった高杉の性器が頭の横にあるのが見えた。
先程まで自分の中に入っていた性器。
近くで見ると中を通る血管とか、どこまでが皮とか、性器の細部がよく見える。
銀時は吸い寄せられるように性器に顔を近づけ、根元付近を唇で軽く食んだ。




(晋助も、気持ちよくなって…)

性器そのものに味はないけど、亀頭付近になると精液の味がする。
この苦みに慣れるのは時間がかかったっけ。
でも晋助はいつも俺のを舐めて気持ちよくしてくれるからってことで、俺も晋助のを舐め始めた。
付き合いが長い分、些細な思い出がたくさんあるのだ。




「ん……んっ」

「何だ、奉仕してくれんのか。」

「はぁ……晋助、気持ちいい?」

「あぁ。」

「じゃぁ、もっと舐めてあげる。」

銀時は俯せになり、高杉の股に顔を埋める。
ちゅっちゅっと性器全体に吸い付いては、裏筋や玉袋を口に含んで口内で舐め続ける。
亀頭ではなく、まずは根元から。
こうすると高杉は体を震わせて悦び、より射精しやすくなるので、銀時は念入りに性器を食んだ。




「んン……ちゃんと、出してね?」

上目遣いで高杉を見ながら亀頭に吸い付く。
こうすれば素直に射精してくれるはず。
高杉が快感に溢す吐息や温度を感じながら、銀時は亀頭からぱっくり口に含んで舐め始めた。

既に出ている先走りを舌で転がしつつ、亀頭をちゅっと吸えば精液が出てくる。
この苦味も、今となっては何のその。
性交時は特に飲みたくなる作用でもあるのか、いつも性器に吸い付いてる気がする。
そして今は高杉の精液を飲みたい。




「は………美味そうに舐めやがって。」

「ん…っ」

「甘くもねェだろ。」

「は……ン、
でも、晋助のは特別…。」

「特別?」

「善く感じるの。」

だから止められない。
無我夢中で高杉の性器を貪っていた矢先、男の性器がブルッと震えて射精した。
その間も銀時は亀頭を口に含んだまま舐め続け、射精を促す。

最初より濃くないけど、それでもこれは高杉の味。
溢れる精液を少しずつ飲み込み、飲み干したところでよくやく性器から口を離す。
股に顔を埋めたまま性器にすり寄っていると、不意に高杉が抱き締めるように倒れてきた。
熱い口付けを繰り返しながら銀時の体を撫で回し、愛液で濡れた陰部に性器をすり付けてくる。




(また…出してくれる?)

今度はねっとり熱い、鬱陶しいぐらいのゆっくりした律動がいいなぁ。
そう思っていると、当たり前のように性器が中に入ってきて、亀頭が奥を押し上げてきた。




「ふ…ぁ………はぁん…。」

「淫乱すぎんだよ、お前は。」

「ぁ……そういう女は、ダメ?」

「いや、大好物だ。」

なら獣に補食されちまいな。

狙いを定めたような目で銀時の唇を舐めてきたら、高杉のスイッチが入った合図。
この獣の目は、視線だけで愛撫をされているような曰く付きの目。
体に熱が籠った銀時が腰を揺らすと、高杉も合わせて律動を始めた。
ゆっくり、ねっとりとした律動で。




「ん…っぁ……あっ」

「感じるか、銀時。」

「あぁッ……あっ…あんっ」

「は……ここで、俺のを。」

「あん……っぁ、
晋助の…熱くて…甘いの、」

「それが…好きなんだろ。」

「あぁあっ…しんっ……晋助ぇ…っ」

そう、それが俺の大好物だから。
まだまだ、いっぱい出して。




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