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※銀時♀、裏注意



デレデレに甘やかしてほしい。
いつもどこかしら殺伐としているから、それを忘れるぐらいとろとろに。

愛しい女と口説くなら、
可愛いワガママぐらい…きいてよね。




「ん…ン……。」

唇を重ねると、自然と息が洩れてしまう。
荒かった息も整ってきた。
だからこれは、素直に感じている吐息。
唇の角度を変える度に吐息を洩らし、鼻先が当たってじゃれ合ってるようだった。




(また、体が…)

熱くなってきた。
でもこれは入れてほしい感覚とは違う。
性交よりも軽い性欲。
つまり、触ってほしい…のかもしれない。
触って触られて、お互いに気持ちよくなる愛撫。
今の俺は、それを求めている。

いつもながら、熱い性交を繰り返してこれで満足…したかと思いきや。
性欲が落ち着いたところで交わす口付けに、体がピクピクと反応していく。
中に出された精液が零れるぐらい、再び欲情してきた。




「ン……ふ…ぁ。」

「…銀時。」

「…んン………くるし…。」

「ほら…口を開けろ。」

「し…すけぇ…。」

「まだ、甘やかしの途中だろ。」

「は……んン…。」

終わらない口付けに、体が沸々と疼いていく。
甘やかしてほしいと言ったのは銀時。
それを了承したのは高杉。
恋よりも甘く、愛よりも重い、脳天から蕩けるような絡み。
お姫様のように大切に愛されて、口説かれて、身も心も溶けてしまうような世界を味わってみたいと、銀時が提案した。
それがこの結果。
甘やかされすぎて、銀時の脳は高杉への想い以外、何も考えられなくなっていた。




(好き……すぎて、)

だめだ。
自我が保てない…。




「んン…ん……。」

「…綺麗だ…銀時。」

「ゃ……晋助…。」

「お前の全てが…俺を掻き立てる。」

「ん……はぅ…。」

「愛してる。」

「はぁ…はぁ……。」

「俺の銀時…。」

「ぁ…あぁ…っ」

唇を啄みながら口説かれたら、もう逃げられない。
整った息が再び荒くなるのは、興奮の証。
息を上げながらも高杉と濃厚な口付けを交わし続ける。




「ん……ん…はぁ…ふ、」

欲望に逆らうことなく、銀時は高杉を求める。
最初は気まぐれだの遊びだの言い訳をつけてきたが、成長するにつれて次第に本気になるのが大人の恋。
お互いに全てを求め合う関係になってから、日に日に熱量を増して絡み合うようになっていた。
それでも足りない時は魔法の言葉。
『もっと甘やかしてほしい』と言えば、高杉はちゃんと答えてくれる。

そして甘やかしだけでなく、離れるのは嫌と拗ねれば、少しだけ時間を延長して次の約束をしてくれる。
毎回毎回、空いた分を埋めるから、寂しかった心と体はすぐに絶頂を向かえる。
その為の焦らしなんだと思えば、少し離れるのも悪くないと学習したのだ。
でもやっぱり寂しいけど。




「ン……しんすけぇ…。」

「銀時…。」

「…すき。」

「…………。」

「すき……すきっ」

「銀時。」

体の奥の熱をどうにかしたくて。
愛撫による絶頂の前に、自分の口から想いを告げて、熱を吐き出そうとした。
心臓がバクバクと痛いぐらいに鼓動して、体内の血液が逆流してるようだった。




「すき……すきなの…しんすけっ」

「あぁ、わかってる。
わかってるから…もう煽るな…。」

困った顔のまま苦笑いをして、高杉は銀時の谷間に顔を埋める。
なんでも、柔らかい胸に挟まれるのは、顔も性器も嬉しいらしい。
銀時も手で胸を押し、高杉の顔を挟み込むようにする。



「女らしい体になりやがって…。」

「ん…っ」

「このエロい体を外で見せびらかしてるなんざ、どうしてくれんだ。」

「嫉妬…してんの?」

「当たり前だろ。」

どれだけの男がお前をエロい目で見てると思ってんだ。
少しは自覚しろ。
高杉は忠告しながら銀時の乳首に吸い付き、舌で転がす。
そして無防備な陰部を指でなぞられ、銀時は喘ぐ。
求めていた愛撫に、腰を揺らして感じていった。




(嫉妬された…)

それが嬉しくてたまらない。
愛しすぎて、つらい。




「ぁっ…あぁっ…あんっ」

「おら、ここも俺に突かれてると思って腰を回せよ。」

「んっあぁっあっ」

「どこに当てりゃいいんだ?」

「ぁっ…あ、ここっ…ぁっ」

「ほう…。」

「あぁんっ…ぁっ…そこもぉっ」

「どこもかしこも、性感帯か。」

「んン……っ」

「いつもはドSとしてやってるお前でも、餓えるように感じるたァ…。」

「ぁっあっあっ」

「本当はドMで、追い詰められるのが好きなんだろ。」

高杉が思いきり低い声で囁けば、銀時の全身か震える。
これは頭が痺れている証拠。
銀時がうっとりとしている隙に、高杉は銀時の足を持って大きく広げさせた。
陰部の湿り気を目視した後、再び深く口付ければ、銀時も盛ったように求めてきた。




「ん…ふ……ぁ、」

「欲しいか、銀時…。」

「んン……し…すけ。」

「は……、」

「……きて…しんすけ…。」

ここまできたら晋助の大きいのが欲しい。
愛撫よりも更に強い刺激。
とろけてしまう甘美な律動と、たっぷり注がれる精液、そして大好きな口付けを繰り返しながら、幸せを噛み締める。
そんな熱い性交は、晋助だけ。




(晋助だけに…抱かれて たい)

この先もずっと好きだから。
我慢しなくてもいいから。
この解放感が、すごく良い。




「このエロいクチで…残さず飲んでくれよ。」

「ぁ…っ」

「ほう、俺のを頬張って離そうとしねェな。」

「ぁっ…あんっ」

「どうだ、俺の肉棒は。」

「ぁっ……おっきくて…奥まで、すごい当たってる…っ」

「孕ませるぐらいが良いんだろ。」

「んんっ…あっ…あっ…あっ」

「銀時…。」

「あぁっ…し…すけぇっ」

ちゅぷちゅぷと音を立てながら始まる律動。
銀時も腰を前後に揺らして、下の口で高杉の性器を頬張った。
空いてる上の口は喘ぎ声を洩らし、高杉への想いを吐き出す。




「あん…っぁ、あっあっ
そこ…っ、そこ…すきっ」

「あぁ、ここだろ…っ」

「あんっあんっ」

「それとも、こっちか?」

「あぁんっ
あっあっ…どっちも…っ」

性感帯を知り尽くす高杉の律動は、腰砕けの熱。
気持ちよくてずっと突かれてたい。
それを高杉もわかっているのか、すぐイかせないように、絶妙な腰振りで刺激してくる。
荒息になる手前、律動をしながら口付けや会話ができるほどの余裕があり、お互いの顔を見て快感を楽しむのだ。

現に今も。
高杉の頬をつたう汗、鍛えられた体、新しく付いた傷、ほんのりと紅潮する耳、など。
高杉の体を観察しながら、ゆったりと刺激される快感を楽しんでいた。




(あ、そこは…)

俺のすごく敏感なところ。
そこを刺激したってことは、晋助はイきたくなったみたい。




「んっ…ぁ、」

「っ………。」

「あっ…あっ…晋助、」

「悪ぃが…もう出ちまいそうだ。」

「ん…っぁ、」

「お前と一緒に、イきてぇ…っ」

「あんっ…あんっ」

「いいか、銀時。」

「んん…いいよ、
晋助…っ…もっと、もっとぉっ」

「っ…は、」

晋助が好きなようにしてほしい。
晋助が気持ちよくなれば、俺も気持ちいいから。
お互いに熱が上がってきた頃合いに、高杉は腰を深く埋めて律動を速くしていった。
ズチュズチュと亀頭が奥深くにねじ込んでくる感覚に、銀時は震えて喜ぶ。




「あぁっあっ…あっ!」

「っ…はぁ…はぁっ」

「いく…っいくぅ…っ」

甘美な震えが激しくなった頃、銀時は自分の陰核に手を伸ばして撫で始める。
律動されながらの愛撫、そしてそれを見られているという快感に、銀時は喘ぎながらも楽しんだ。

興奮した体が子種を欲した時。
亀頭が最奥に当たり、銀時は愛液を噴き出して絶頂した。




「ッッ……あ………っあぁ…っ!」

「っ……、」

体を震わせて絶頂している最中。
中に入った高杉の性器も震え、熱いものが奥に注がれる。
少しでも出しやすいようにと腰を動かせば、高杉から甘い口付けを施された。

口内を刺激するような、唾液を絡ませる口付けに、銀時は酔いしれる。
絶頂後で感度が最高な状態に、この口付けはズルい。
そう思いながら、銀時の頭は高杉の感触しか 考えられなくなる。




「ン……ンんっ…は…ぅ、」

「はぁ…銀時、」

低い声で名前を呼ばれ、体がブルリと震える。
そして再び、ぴゅくっと愛液が溢れた。
また感じてしまったと高杉に伝えれば、じゃあもっとやるかと返ってきた。
有無を言わせず再び唇を塞がれてしまい、銀時は了承とばかりに高杉の首に腕をまわした。




「あぁ、銀時…。」

「ん……し、すけぇ…。」

「もっとお前を愛してやる…。」

「ぁ…っ」

「感じたお前をもっと見せてくれ。」

「あん…っ」

「俺だけを感じて、俺にもっと溺れろよ。」

「あぁん…晋助ぇ。」

「綺麗だ、銀時。」

口付けが終わったら甘すぎる声の口説き。
砂糖を直接舐めているような感覚に、頭がトロトロとふやけてしまった。
この甘美はまだこれからだと、甘々で刺激的な性交は続く。
だからここでまたひとつ、魔法の言葉。




「好き…晋助。」

「あぁ、銀時…。」




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