2/2






甘やかされた後は思考回路がだいぶ乙女になってしまう。
晋助の寝顔を見ただけで嬉しくなるし、寝息を聞いて安心する。
愛されている時は気付かなかったけど、頭が蕩けると「晋助」や「好き」しか言えなくなるらしい。
そんなふわとろな性交は朝まで続いた。




「ん……。」

銀時は口いっぱいに高杉の性器を頬張る。
最初は亀頭を舌先で愛撫しつつ、徐々に口の中に含んでいく。
乙女な思考回路では、精液ですら甘く感じてしまうとは。
愛情とは恐ろしい。

性交後、少し休憩と寝ていた時、高杉に抱き締められたのだ。
何だようとじゃれていたら乳首を摘ままれれ、陰部を擦られる。
これを許してしまうのは乙女のせい。
更には高杉の性器にしゃぶりついてご奉仕をし始めたのも、脳内の乙女のせい。




(俺も気持ちよくさせたい…)

剥き出たとこから精液が垂れてくる。
舐めても舐めても垂れてくるから、一度吸い付いて絞りだそうとした瞬間、晋助の体がビクっとなった。
これはかなり気持ち良かったのかなって。
だから今度は強めに吸って、吸って、吸いついていると、晋助に額を押されて止めさせられた。
ちょっとやりすぎたみたい。




「ん…はぁ……。」

「あまり吸いつくんじゃねぇよ、」

「ぁ…っ」

「顔にかけたくなんだろ。」

ニヤリと笑う高杉。
急所を握られているというのに、まだ余裕があるらしい。
もう少し焦ってくれたらなと、銀時は亀頭を円を描くように舐め続ける 。
すると今度は銀時が押し倒され、片足を持ち上げられると、愛液を垂らした陰部が丸見えとなった。




「美味そうに糸を引いてんぞ。」

「ゃ…みないで…っ」

「俺のをしゃぶってた癖に。」

「ぁ…っ」

膨らんだ陰核を指で弄られる。
それだけでとてつもない快感なのに、高杉は息を吹き掛けて吸い付いてきた。
舌で右左と弄られ、チュッと唇に吸い付かれては、銀時はただ感じるしかない。




(だめ…きもちい)

あそこがジンジンする。
それでいて陰部の回りを指で押してくるのだから、指圧によるマッサージも気持ちいい。
すぐに噴いてしまいそう。




「ん…っぁ、あぁ…ッッ」

ビクビクと震える腰。
そして浮かせながら、腰を反らして悶絶しながら潮を噴いた。
それに伴い、高杉の頬や顎に愛液がつたう。
高杉の顔面を汚したとわかっているのに、興奮して愛液は止まらない。
更には高杉の指が入り、入念に愛撫をされて、全ての愛液を出された。

逃げられない快感に銀時は身震いしながらも、高杉の指を受け入れる。
高杉もちゅぷちゅぷと指を出し入れし、具合を確認する。
次第に欲情してきた銀時は、腰を揺らして指に応えた。




「ん…んン……っぁ……あっ」

「今度はどこに当てて欲しいんだ?」

「あ…っ」

「ここか、それとも…。」

「んんっ」

高杉の指が中を確認するように回される。
朝からそんな様子を見られては、どうにも気恥ずかしい。
そのため、銀時は両手を伸ばして高杉を呼んだ。




「どうした、銀時。」

「…あっためてあげる…晋助。」

「おいおい、」

仕方ねぇなと言いつつ、高杉は銀時の腕の中。
体を寄せて、火照った体を冷ますように、体をピタリとくっつけた。
程よい体温を感じながら、銀時から高杉の唇を啄む。

高杉のようには上手くできないが、それでも受け入れてくれる高杉に胸がいっぱいになる。
これでは高杉をあっためたいのか、あっためてほしいのか。
言い訳のような誘い文句だが、今の銀時には必要な体温だった。




「ん……ン…、」

「は…、」

「ぁ……し、すけ…。」

「気持ちいいか、銀時。」

「ん……っ」

高杉が唇と頬に口付けを施し、銀時の名前をたっぷりと愛情こめて呼ぶ。
昔からの挨拶、のようなおさわりタイムだが、これがなかなかに糖度が高くて恥ずかしい。
気分が盛り上がってる時でないと甘えられないため、銀時は今ここで思う存分甘える。
高杉もそれをわかっていて、そうさせる。
罪な男。



「…晋助、」

「なんだお姫様。」

「今日は、どういう気分?」

「そうさなァ…。」

「…ぁっ」

「あと数日は、お前を抱き続けたくなる。」

「あん…あっ…あっ」

「っ…そういうお前は、どうなんだ。」

「んン…もっと、ほしい…っ」

精液だけじゃなくて、晋助の全部。
口説きながら挿入された性器は、熱くて太い、けど甘いエクレアのようなものだった。
中に入っているのは濃厚なもの。
それが欲しいし、求めれば求めるほど高杉の愛撫や口説きもたっぷり貰える。




「すごい…っ晋助の、大きい…っ」

「痛くねぇか。」

「ん…っ」

高杉の性器は成長期らしく、興奮すればするほど大きくなる。
本当は少し痛いけど、耐えられないほどではない。
これで擦られ、自分の中が高杉の性器の大きさになっていく。
こんな極太を咥えられるのは、俺だけでいい。
そんな独占欲も満たされるのだ。

銀時の様子を見つつ、細かい律動が繰り返される。
ちゅぷちゅぷと音を立てながら奥へと進む性器に、とろりとした愛液をコーティングした。




「んん…っぁ、ぅ、」

「気持ちいいか…。」

「ぁっ…このまま、」

「あぁ……中に出してやる。」

「あぁん…っ」

「激しくやらなくとも、お前を悦楽に導くことはできる。」

場所を確認しつつ、高杉は1回1回確かめながら打ち付けてきた。
これが世に言うスローセックス。
ポイントを絞って打てば、調教しつつ壮絶な快感になるという。
この毒に、何年も犯されてきた。




「はぁ…っはぁ、」

「銀時…。」

「っ…あぁ、」

ゆったりとした律動に似合わず、腰をガクガクと震わせる。
もはや高杉の性器が入っているだけで興奮してしまう体になってしまったのか。
高杉の体にしがみつきながら、しっとりと汗ばむ性交を続ける。




「ぁッ…あっ…あっ」

「…遠慮なく噴けよ、銀時。」

「んン…っっ
ぁ、はぁ……んっ」

「最高のイキ顔を見せてくれ。」

「ッッあぁ……!!」

もうすぐ絶頂、だから口付けてほしい。
そう思い、高杉と見つめ合った瞬間、敏感になっている陰核を弄られた。
銀時はビクビクと驚きながらも、襲ってきた絶頂に身を任せて愛液を放った。




(晋助が…見てるのに…っ)

イくのが止められない。
きっと俺は呆気なくイき顔を見せていたのだろう。
ちゅーして欲しかったのに…。
って、今してくるし。
何なんだよもう…調子狂う。

…けど好き。




「ん…ふ……ぁ、ぅ。」

「クク…最高に感じてる顔だなァ…。」

「はぁ…はぅ……。」

「俺に愛されてぇと、顔に書いてあんぞ。」

「あん……ん。」

ぴゅくぴゅくと溢れていた愛液が落ち着き、銀時は高杉との深い口付けに酔いしれる。
全身を絡ませて行う口付けは甘美そのもの。
甘く優しい味わいに、銀時は高杉の髪や頬に手を添えてねだる。
そして射精を促すように、腰を擦り付けて更に興奮を煽った。

気持ち良すぎる、高杉との性交。
外が明るくなってきても、二人がそうしたいのであれば、このふわとろは続く。
機嫌が良い時は口説き、甘えたい時は口付けを施し、興奮した時は愛撫をし、愛し愛されたい時は性交を行う。
寝ても覚めてもお互いを感じたい、愛したい、愛し足りない。
ただそれだけ。



「あぁ、銀時…っ」

「ん…っぁ、そのまま…きて…っ」

「く…っ、」

「あぁん…っ」

「…はぁ、はぁ。」

「ン……し、すけぇ…。」

「銀時、」

「ぁ…、愛してる……っ」

「っ……銀時。」




甘い唄



19,12/19
[*前へ] [次へ#]



戻る

←top