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※攘夷、裏注意
迷わずに で、飾らずに で。
くちびるこぼす、
「 」
心臓の鼓動が落ち着かない。
無理に鎮めようとすると更に高鳴って体が疼く。
血気盛んな若者だからとよく言われるが、それ以上に病気ではないかと。
そう思いつつ、足りないものを欲しがるように、体は熱くなっていく。
自分の中で熱くうねるもの。
それを感じながら乳首を甘く噛まれた。
(くらくらする…)
たまには遊ぶか。
そう言われて連中と遊郭に行って、結果的に抱かれたのは自ら仕組んだこと。
だって高杉が気になる遊女がいるとか言いやがるから。
色々あったが、晴れて恋仲になったのにも関わらず高杉はいつものように外に出たがる。
色々と理由があるのは知ってるし、詳しいことは本人からも聞いている。
だがそれとこれとは話は違う。
なので高杉が女を見て盛らないよう、空き部屋に誘い込んで求めた。
そして今に至る。
「ん……はぁ…あっ」
「クク…まだ元気だなぁ銀時。」
「ぁ……っそんな、こと…。」
汗と唾液と精液で濡れた体が再び密着する。
体が擦れる度に甘い疼きが広がって、熱と欲望を加速させていく。
そんな中、入ったままの性器が、再びゆっくりと動き始めた。
「ぅ…あ、ぁっ…あぁっ」
お互いに上り詰めた後は全てが甘くて何でも良いように捉えてしまう。
例えこの後、遊女との余興を挟むことになるとしてもだ。
夜は長い。
たっぷり付き合ってやるから談話の最中は部屋に入ってくんなよ、と言いつけられていた。
しかしそんな理由で素直に頷くほど、銀時の心は広くない。
それでも高杉から与えられる充実感や安心感で全てを許してしまい、後先考えず目の前の快感だけを求めるようになってしまう。
「…か……すぎっ」
「気持ちいいぜ…お前の中。」
「んン…っ
あっ…そんな……深くっ」
「熱くて、締め付けて、このまま溶けちまいそうだ…っ」
「あぁん……溶、け………?」
「それも、良いと思えちまう。」
どうしてくれんだ。
全部テメェのせいだ。
そう囁く高杉の言葉に刺はあっても声は優しい。
高杉の首に腕をまわしてもっとと強請れば、緑色の瞳と視線が更に近くなった。
「テメェのおかげで…八方塞がりじゃねぇか。」
だからお前にしか欲を吐き出せねぇ。
お前の全てをいくらもらっても、足りない。
そんなの俺も同じだと、銀時は高杉の唇に吸い付く。
高杉だけが縛られてるわけではない。
銀時も、高杉と恋仲になってからは時間も体も、時には心も削りながら高杉に尽くしてきた。
口では言えないが、これでも好きな奴には献身的なタイプなのだ。
「ぁ…う……んン…っ」
「えろい声…。」
「っ…ふぅあ、抑えられな…ぁッ」
「可愛いな、銀時。」
「ン…はぁん……っあ、ぁ。」
恍惚だと言っているような表情。
快感に浸る高杉の色っぽい顔を見ながら、ゆっくりと突かれる刺激に酔いしれる。
鼻にかかかった声を出すと高杉の熱い吐息で返された。
「どうだ。」
「ん…きもちぃ……。」
熱くて、
気持ち良くて、
心拍数が高くなって、
本当に溶けてしまうかのような快感。
お喋りの代わりに唇を強請れば、包み込むような口づけ。
どうしても欲が出てしまう上の口も下の口も、高杉が塞いでくれることで満たされる。
ずっとこのままでいれば、不安定にならないで済むのに。
もう、離してほしくない。
「…ふ……あ、ぁふ…。」
「っ……俺も、抑えられねぇ…。」
「んっ……ぁ、あっあぁッ」
「ゆっくり…ヤる余裕がねぇとか、
っ…ただのガキだな。」
「あっぁあッ
ッ…高杉、高杉っ」
「付き合え、銀時。」
高杉の腰が奥をめがけて突いてくる。
全部入りきるまでねじ込み、玉袋が銀時の尻にパンパンと当たっても何のその。
腰は止まらず、銀時も必死に受け止めようとする。
(止まらない…)
激しく求められるなかで、銀時の脳内は快感で支配されていた。
高杉に求められるだけで達してしまいそう。
それぐらい、高杉に骨抜きなのだ。
その激しさの全ては高杉から教わった。
ただ高杉に身を任せるだけでこんなに気持ち良くなるのだから、いつも抱かれていたいと思えてしまう。
「ッぁあ!!
も…ッいくっいくっ!!」
「あぁ…っちゃんと、締め付けろよ、」
「んッふ、ぁあッッ
あっあぁっあぁああーーッッ!!」
「っ……は、ぁ!」
ドピュ、というような勢いで、高ぶった2つの性器が中と外で射精する。
ゆるく腰を打てば更に溢れてきた。
「っ………ぁ…ん。」
「…はぁ…はぁ。」
「ぁ…なか……でてる…。」
「あぁ…テメェが可愛すぎて出し足りねぇ…。」
だが、今はここまでだ。
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