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性器を引き抜き、啄むような長い口付けを繰り返した後、高杉は着物を羽織って部屋を出る。
乱された銀時はそのままに、襖をピシャリと閉めて行ってしまった。

すぐ戻ると言われても、高杉がいないのは退屈。
遊女との話の最中は顔を見せるなと言われているため、外には出られない。
だが時間が余りすぎる。




(…ばぁか)

まだ熱が冷めない体を起こせば、腹に己の精液。
絶頂後の柔らかい性器からは出し切れなかった精液が糸をひいている。
そして後孔からとろりと出てきた高杉の精液を見て、銀時の体は再び熱くなった。




(高杉の…)

どろどろしてて、俺のより濃い。
口淫をするときも高杉の雄としての強いにおいに病み付きになっていた。

腹に力を入れれば次から次へと溢れる愛しい男の精液。
それを指で掬って舐めてみる。
だが時間が経ってしまったのか、絶頂直後のような味やにおいはしなかった。
これは勿体ないことをしたなと思いながら、後処理を行おうと指を入れて掻き出そうとする。




「ぁ……ふ…あぁ。」

脚がピクピクと震える。
精液を外に出したいだけなのに、上手くできず、ひたすら中を掻き乱してるだけ。
ぐちゅぐちゅと水音が響いて、甘い息を漏らす。

高杉が戻ってくるかもしれないのに指は止まらないし、声も抑えられない。
だけど自分の指では限界があるから触りたいところまで届かない。
興奮するのにイけない。




「あぁ…っん、ぁ…ああっ」

助けて。
イきたい。
高杉…。

指で中を弄りながら、次第に高杉の名を呼ぶ。
いつも高杉の指はどうしてたのか、思い出そうにも思い出せず、結局だらだらと先走りを垂らすだけで終わってしまった。




(触られたい…とか)

体の熱が治まらない。
早く、どうにかしてほしい。




「っ……か、すぎ。」

自分の髪をくしゃりと掻き上げると、隣から荒い息遣いが聞こえてきた。

耳をすませてみると、女と男がこれから絡み合うところのようだ。
男の声からして、隣にいるのは高杉ではない。
それに安心していたら、何かをぼそぼそと話しながら何かを吸う音が聞こえてきた。
音でもわかる熱烈な口付けに、銀時の体も熱を持ち始める。




「はあ…はあ……。」

近くで布の擦れる音がする。
どうやら布団は銀時がいる部屋に近いところにあるらしい。
運がいいのか悪いのか、更に鮮明に聞こえてくる音に、銀時も自分の体に手を這わせた。




「ふ……あ…ぁ…あっ」

高杉に咥えられていることを思い出しながら、自分の乳首を捏ねたり引っ張ったりする。
甘く噛まれる時は抓って、吸われるときは引っ張って、高杉の顔を思い出しやすいよう目を閉じて行う。
すると面白いぐらいに性器は硬くなり、先走りも溢れてくる。

隣も愛撫の真っ最中なのか、女の高い声が聞こえ始めた。
じゅるじゅると何かを吸うような音に、陰部を舐められて感じているのだと理解する。
まるで高杉に性器を舐められているようで、あらぬ妄想をしてしまう




(高杉の…舐め方)

性器をぱっくり咥えられて強く吸われる。
それも剥き出しで無防備な亀頭をしつこく吸われ、同時に後孔に指を入れられるという大きな快感。
だがそれも好きだった。
逃げようにも逃げられないその感覚が。
高杉に全てを塞がれて縛られるのが好きなんて、どうかしてる。




「んぅ‥‥…ん…ぁ…あっ」

自分の指をしゃぶり、唾液でぬるぬるした指で体中を愛撫する。
そして高杉に触られてる妄想を思い浮かべながら、そそり勃つ性器を扱き始めた。

高杉に触られてる。
高杉の手で。
高杉の口で。
高杉の舌で。
隣の部屋の喘ぎ声と相俟って、銀時も息を荒くさせながら脚を大きく開いた。




銀時。

「…か…すぎっ…あぁんっ」

1人で、できねぇのかよ。

「あっ…ぁっ…ほしいっ高杉っ」

どこをどうしてぇんだ。

「ぅ…ぁ…あん……なめて…ほし…。」

ここだろ、こんなに汁出てんだもんな。

「んぁあっ…あっ
そこ、だけじゃ…全部、舐めてっ」

あぁ…今から全部、食ってやるよ。

「ッあ!…あぁ、ああんっ」

高杉の口が自分の性器を飲み込んでいくように。
銀時は両手を使って自慰を始める。
右手は高杉の舌のように尿道や裏筋を指でなぞり、左手は性器全体を包んで上下に扱く。




(入れて…っほし、)

脚や腰をバタつかせながら、疼いて仕方ない後孔をさらけ出す。
目の前には誰もいないのに、それでも見せつけるように後孔を広げて欲しいと呟く。

いつからこんなに淫乱になったんだろう。
いつものように身も心も溶かされて眠りにつく流れじゃないから。
ただそれだけなのに、高杉が欲しくて堪らない。




「ッッ……あ…ぁっ!!」

力なく溢れる精液。
手で扱けば太股や体にかかって、そこでようやく高杉がいないと実感する。




(たり、ない…)

布団に身を任せ、くたりと体をだらけさせる。
隣ではまだ本番が続いており、肌がぶつかる音と女の声が聞こえてきた。
最大限の快感を与えられていると思うと、羨ましくて仕方ない。

荒い息をもらしながら、銀時は寝返りをうって性器から手を離した。





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