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高杉の吐息と唾液で濡れていく体。
いつもは全部脱がされるのに、今回はシャツを着たまま。
ということは、銀時の意見も尊重してくれてるらしい。
自分の誘いを否定しない高杉に、愛しさがどんどん積み重なっていく。




「ぁ……も…。」

とけそう。
沸騰して煮えるんじゃないかってぐらい熱くなる。
毎回愛撫だけでとろけさせるのだから、凄い奴だと感心してしまう。
そんな自分は、この男に骨抜きなのだ。




「もう、とろけたか。」

「晋助の…あつい…。」

「熱いのが好きなんだろ。」

「ン…。」

「こんなに濡らしやがって。」

「ぁ…っ」

ゆっくりと陰部をなぞる何か。
それが高杉の指で、後孔から陰核の間をなぞられているのだと気付く。




(そこばっかり…)

愛液が垂れては、ゆっくりなぞってくる。
でも陰核に触れない。
孔は触れるだけで通り過ぎる。
後孔の手前で止まる。
それを繰り返される。
高杉お得意の焦らし攻撃が出てきたようだ。

陰核は一番気持ちいいからちゃんと触って愛撫してほしい。
孔は指を入れてかき回してよく解して。
後孔も、二輪差しなんてされてから刺激を求めるようになった。
焦らした後の快感も凄まじいことは知っている、だけどあまり長いと我慢できなくなるのだ。




「腰揺れてんぞ。」

「ぁ…ぁん……はやく…。」

「まずはどこだ、銀時。」

「ン……ここ…に。」

高杉の手を取って、指を陰核に触れさせる。
くに、と指で少し潰されただけで体が跳ねてしまった。
気持ちいい。




「えらく積極的じゃねェか。」

「ぁッ……だって…。」

高杉が焦らすから。
そう思っていると、不意に唇が重なって、また甘くとろける。
陰核に触れる高杉の指を感じながら、舌を絡ませる口付けに夢中になった。

お互いの吐息や水音。
そしてシャツと布団が擦れる感触。
全てが愛しくて、もっと愛されたいと思える。




「…口付けだけで、すげェ溢れてんぞ。」

「あぁん…。」

陰核を指でぐりぐりと潰される。
それだけでも、ねっとりした愛液が溢れて止まらない。
今まで寸止めだったが、少しずつ絶頂が近付いてくるのを感じた。




(もう少しで…いきそう)

体が震える。
腰が揺れて止まらない。
高杉が陰核を愛撫すればするほど水音が大きくなってくる。

愛撫する指が速くなってきた。
水音も激しくなって、開いた口が塞がらない。




「あッあぁんっだめっだめぇっ」

「イきたかったんだろ、早く噴けよ。」

「ぁあっ…ん…ッあぁあん!!」

溜まった熱が一気に弾ける。
止まらない愛液は高杉の着物を濡らし、しばらく愛液を噴き続けた。




「んっ…ぁ…は、」

「まだ溢れてくる…どんだけ溜めてたんだよ。」

「ぁ…ぁん…ン……はぁん…。」

「我慢しすぎんのも良くねェだろ。」

「…晋助が…さわってくれるから、いーの。」

だから早く会いに来て。
そう呟くと、高杉が呆れたように前髪を掻き上げる。
その仕草が男らしいのに色っぽい、つい見とれていると抱きしめられた。




「そんなに煽んな。」

「だめ?」

「あァ…すぐにでも突っ込みたくなる。」

腹部に当たる硬いもの。
高杉も興奮しているのだと、嬉しくなって高杉の性器にそっと手を伸ばした。

そういえば、自分ばかりで高杉は何も発散できてない。
まだ指で解されてないけど、これだけとろとろになったなら大丈夫。
このままきて、と誘えば高杉の体が震えた。
それでも指を入れて解してないと渋る高杉に、銀時は自ら腰を浮かせて高杉の性器を飲み込もうとした。
高杉が腰を引かないよう、足を絡ませて逃げられないようにする。




「ん……っぁ…は。
いっぱい……突いてっ」

早く一緒に気持ち良くなりたい。
その一心で、高杉の性器を入れようと腰を揺らした。
これにはさすがの高杉も理性がきれたのか、銀時と目を合わせると「わかった」と言って律動を始めた。




(きた…)

このゾクゾク感。
背中から痺れて全身に巡る。
指で解してないからか、少しずつ押し上げるような細かい律動が繰り返され、お互いの唇から熱い吐息が洩れる。

心も体も気持ちいい。
高杉との性交はどこか安心感があって、気遣ってくれて、最後は快感の沼に飛び込む。
この快感も、高杉も独り占めできる。
夫婦になれて良かったと心の底から思うのだ。




「あっぁっぁっ…ん、
あぁんっあ…あぁ…。」

律動に慣れてきたのか、大きく広げた股が熱くなってくる。
性器が奥に届く度、甘い刺激が全身をとろけさせていく。





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