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全部脱げ。
全部脱がせろ。
口移しで水を飲ませろ。
風呂場と同じことを今やってみせろ。
足で踏んでやるからさっさと股を開け。
…なんて攻め文句は在り来たりすぎる。
何か変化球を加えれば少しは予想外になるか。
(我ながら馬鹿だな)
最終的には高杉が欲しいとでも言わせたい。
そのためにはどうすればいいのか。
高杉は銀時が艶やかにいやらしく乱れる姿を考え、ひたすら考えに考えを重ねたが答えは出ず。
それどころか自らの秘部をさらけ出して誘う脳内の銀時に興奮してしまった。
「覚えたてのガキか…。」
そういえば最近、色事はしていない。
だから溜まっているのか。
それでも着物から主張するほどなのか。
早く処理をしないと銀時が出てくるかもしれない。
そう思った高杉だが、勃起した性器を見せつけて銀時の反応を見るのもいいかもしれない。
予想では驚いて、それとなく俺に聞いて、気にしつつもどうしようか迷う。
という感じだ。
本当なら口で咥えて奉仕してもらえれば尚更嬉しいのだが。
はてさて、本番はどうなることやら。
「お〜い馬鹿杉〜上がっ……。」
いや、そもそも風呂に入る許可なんて出した覚えはねェ。
心の中でツッコミを入れると銀時が息を飲む音がした。
「えっ…と、」
「……………。」
「っ……え?
…お前、マジ…それ、え??」
「…んだよ。」
「だって…お前、たたたた勃って…。」
「んなわけあるかボケ…。」
「いやいや、だってその…バベルの塔が。」
「…酒のせいかもな。」
「さ、酒なのか?!
酒で勃つもんなのか?!」
「……るせェ。
気になんならテメェで何とかしろ…。」
さりげなく誘ってみたが銀時は焦ったまま。
どうやら頭が現実に追いつかないらしい。
(テメェが望んだ展開だろ)
ほらどうした。
早くやってみろ。
警戒を解いて無防備に寝転がる姿に、銀時は戸惑いを隠せない。
これだけやったというのに。
やはり内弁慶には刺激が強すぎたか。
そう思っていると、布団が擦れる音が横から聞こえてきた。
そして体にかかる重み。
さすがに初っぱなから口淫という度胸は無いらしい。
だがわからないからと言って助けを求めるように胸板に抱き付くのもどうかと思う。
「っ……たかすぎ…。」
「…何だ。」
「もう…、」
言葉が続かず、高杉に抱きついたまま震える。
そこまでしたのに、まだ躊躇うか。
焦らすのは楽しいが焦らされるのは苛つく。
そう思った高杉は、銀時の体を抱き締めたまま寝転がり、押し倒す。
「っ……何、で。」
「テメェが襲ってほしいって顔するからだろ。」
「そんなこと、」
「あるだろ?」
「ぅ…ぁっ」
耳元で囁けば銀時の体がびくびくと反応する。
今まで見たことのないぐらい顔を赤くさせて息を乱す姿は、見ていてとても愉しい。
これはそろそろ一線を越えてもいい頃合いか、なんて思えてしまう。
しばらく耳や首筋を舐めたりして遊んでいると、不意に銀時が腕をまわしてくる。
そっと顔を覗き込めば火照った顔で見つめてくるので、どうやらもう理性は切っていいようだ。
「高杉……。」
「嫌じゃねェんだろ。
なら全部俺に委ねてみろ。」
「っでも、心の準備が…ぁあっ」
浴衣の上から銀時の性器を握ってみる。
既にゆるく勃っているため、更に興奮させるのは慣れたものだった。
「ぁ…っあぁ、あ……はぁん…。」
浴衣ごと扱けば次第に熱く硬くなっていく。
性器の反応もそうだが、顔を歪めて快感に耐える銀時も可愛くて仕方ない。
こんな顔をして風呂場で自慰をしていたのか。
それも、俺を想ってやっていたと考えると、更に煽られる。
すると首にまわされた銀時の手が高杉の着物をぎゅっと握る。
そして自然とくっつく体に更に興奮したのか、銀時はブルブルと体を震わせて高杉の名を呼んだ。
「いったか、銀時。」
「ッあ…ぁっ……ぅ、あぁっ」
「早すぎんだろ。」
「ッん……高杉、高杉っ」
「テメェの脳内の俺がどうか知らねェが…優しくしてやるよ。」
「ん……っ」
名前を呼ぶ銀時が可愛くて、高杉はゆっくりと唇を重ねた。
それに驚いた銀時は目を大きく開くが、次第にゆっくりと目を閉じて高杉の唇を舌で舐めた。
それを合図に、お互いに薄く口を開けば、舌と舌が絡んだ。
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