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※銀時♀、上司×部下パロ、裏注意









書類がバサリと落ちた。
しかしそんなことは気にせず、腕を引っ張って自分の方へ引き寄せる。
落ちた書類を踏まないようにしたらしいが、見事に踏んでしまった女は顔を顰めた。

それを鼻で笑いながらも、機嫌を取るようにできるだけ優しく抱きしめる。




「ン……ん、」

頭を軽く鷲掴みにして唇を重ねる。
すると自然と首に腕がまわり、最初から深い口付けをする。
お互いをそんなに欲しかったのかと思うぐらい絡んだ舌は離れない。




「ふ……ぁ、」

「……書類、踏んでんぞ。」

「ん…高杉……。」

「また書き直しか。」

そんなに自分を追い込んで楽しいかよ。

睨みつけてくる赤い目。
それが面白くて、高杉は文句を言われる前にまた唇を重ねる。




「んぅ……ン。」

「…銀時。」

耳元で囁くと、腕の中の銀時の体が震える。
それが快感と覚えさせたからには、もう逃げることはない。
高杉はもう一度名前を呼び、濡れた唇を何度も塞いだ。




(愉快なもんだな…)

始まりは予想外だった。
銀時とは同僚として同じ部署で働いて、高杉は出世願望の赴くまま立て続けに昇格。
今となっては何でも手に入るし、無理難題でも上に一声かければ好きなようにできる。
将来も期待される安定の地位。
まさに華麗な人生である。

それに対し銀時は特に動きもせず、だらけながらも男女ばりの度胸で仕事をこなし、男の首根っこを掴んでのんびり楽しくやっていた。
男勝りな天パは別に好みでも何でも無い…と思っていた矢先、違う部署の奴とまさかの結婚。
その点に関しては先越されたと思い、腑に落ちないところはあった。
それだけだった、はずなのに。




「…おい。」

「ン……?」

「コレは外してこいと、何度言ったらわかるんだテメェは。」

銀時の手を握ると、そこには輝くシルバーの指輪がある。
それが気に食わない高杉は、銀時の薬指を口に含み、歯で噛んで指輪を外した。
そして床に落とす。
ついでに指を舐めてやれば銀時はまた快感に震える。




「ぁ……っ」

「俺に会いに来たんだろ。」

「ん……ン…っ」

「なら、他の男のことを考えるな。」

高杉の手がゆっくりと下にいき、タイツとショーツの上から陰部を撫でた。
しかしタイツが邪魔で決定的な快感とはならないが、それでも擦り続ければ次第に濡れて、くちゅくちゅと水音が出るまでなる。
銀時も息が上がり、高杉の腕の中で気持ち良く愛撫を受けていた。




(嫉妬なんざ、無様だな)

世間から見て俺が悪役だというのに。




「そんなに欲しいか。」

「ぁ…っ」

「生憎、ホテルに行く気分でもねぇからなァ。」

ここで愛してやってもいいぜ。
低い声で呟くと銀時は頬を赤らめて目を伏せ、そしてゆっくりと頷いた。
就業時間の終えた高杉の仕事部屋。
いつだったか、電気を消せば夜景が綺麗だと銀時が言うもんだから、お望み通り夜景を前に抱いたこともある。
お互いに密会ができる身近な場所。




「旦那様にはバレねぇように帰れよ。」

「ン…どうせ泊まるくせに。」

「さて、テメェの働き次第だな。」

「でも…ここのソファーは寝やすいから好き。」

「ほう、なら永遠に眠らせてやるよ。
今なら俺の腕枕付きだぜ。」

「やだ。
仕事できなくなる。」

「そうかい。」






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