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※銀時♀、裏注意







支配される指先まで
狂おしいほど 痺れ て

頭の中 壊 れ て ゆ く

俺は今 何 故 ど こ  ?















「っ……は、」

「……銀時。」

「ぁ……しん、」

晋助、そう呼ぼうとして開けた口が塞がれる。
舌を吸われ、お互いの唾液が混ざり合う。




「ン…はぁ…はぁ。」

高杉が公の犯罪者として扱われるようになってからは、月が雲で隠れる夜に逢瀬が交わされることが多くなった。
そのせいか、曇りの夜は嫌でも体が疼いてしまう。

そして銀時は必死に高杉の唇に付いていくが、だんだん舌も疲れて痺れ始めた。
それは次第に体へと移り、全身の火照りへと繋がる。




「相変わらず白いなァ。」

「ぁ…晋助…。」

「だから尚更、
傷痕がよく目立つ。」

「ゃ…あぁ……そこは…っ」

「疼いて気持ちいいだろ?」

銀時の火照った体を、高杉は指でなぞっていく。
完治しても残ってしまった傷痕が数ヶ所あり、その上を汗が伝っていく。
高杉は銀時の胸元から谷間にかけて汗を舐め、そして傷痕をしゃぶった。




「ぁ……あっ」

とっくに完治してるはずの傷がピリピリと痺れだす。
それが攘夷戦争の傷なら尚更。
高杉の指が、舌が、唇が、触れるだけで敏感に反応する。




「また…こんなに傷をつけやがって。」

「んっ…。」

「お前に痕を残していいのは俺だけだろ。」

女ならもっと体を大事にしやがれ。
それは戦争の頃によく言われた台詞。
しかし銀時は愛撫を受けながらも、その発言に反抗心が燃えた。

そもそも高杉がおとなしくしていれば、敵対することも、複雑な恋仲になることも無かった。
なのにコイツは「俺を止められねぇお前が悪い。」とか言ってきやがる。
これだから俺様テロリストは。




(惚れた弱みかよ…)

高杉が銀時を求めるのは、いつもいつも突然だった。
会って早々だったり、夕飯の途中だったり、本当なら鬱陶しいはずだが高杉だからと諦めてしまう。
それもこれも、惚れた方の負けなのだ。




「っ……しんすけ。」

「そろそろこっち、だろ。」

「あ…!」

「こんなに濡らしやがって。」

「やぁッあっ…ッあぁっ」

高杉の指が下着の中に滑り込み、銀時の陰核を指で弄る。
既に濡れていた銀時の局部からはくちゅりと卑猥な音がした。




「あッ…そこ、ばっかぁ…ッ」

「なら次はどこが良いんだ。」

高杉の指が孔の入り口を軽く叩く。
すると孔が高杉の指をしゃぶりたいと言わんばかりに、愛液を漏らしながらヒクヒクと動いた。

そこに指を入れてほしい。
ぐちゃぐちゃにかき回されたい。
そこが解けたら高杉の…。




「ぁ………して…っほし、」

想像しただけで体が震える。
焦らしに負けた銀時は、孔に触れている高杉の手をグッと押し込んだ。

男の太い指が膣の中に入ってくる感触。
自慰では届かないところに当たるため、大きな快感が押し寄せた。




「淫乱。」

「ン…っん、」

「いつまで経っても我慢ができねぇな。」

「っ……『待て』なんて、性にあわねぇよ…ッ」

「そうかい。」

「あぁあんッ」

孔の奥まできた高杉の指が、内部全体を刺激をするように動き始める。
部屋には卑猥な音が響き、はぁはぁと息が洩れた。




「んん…っ」

「悦さそうな顔しやがって。」

まだ指だけだぜ。
そう告げられた銀時は、思わずフルリと体を震わせた。

銀時を見つめる優しい眼差し。
この緑はどこかで。
ああ、攘夷戦争の頃だ。
その時はまだ2つあった。




(変わらねぇ…)

銀時は孔を弄る高杉の手に、己の手を重ねる。
そこから伝わる温度や、全身から感じる高杉のにおいに安堵する。




「銀時……。」

「ン……晋助…。」

立場は違えど。
体に傷が増えようと。
その瞳と声、奥底に眠る想いは変わらない。
人はそれを“愛”と呼ぶのだろうが、俺たちには似合わない。

だけど、




「ずっと、この手で掴んでいて…。」

こんな俺でもいつもお前を支えていたい。
それが“愛”ってやつなんだろ。





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