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※銀時♀、裏注意








パラパラと降っていた雨がザーザーと本降りに変わる。
こういう日は隠れやすい。
だから俺は傘も持たず、フラフラと街を歩いた。

街行く人は少ない。
けれどずぶ濡れな俺を心配して傘を傾けてくれる。
根は優しい人たち。
そんな街が俺は好き。

だけど俺はその誘いをやんわり断って思うがまま歩いた。
そして路地に入り、誰もいないことを確認すると、雨宿りできるところで目を閉じた。




においもしない。
音も聞こえない。
そんな中で、俺を見つけられるのか。
思惑がぶつかる今日は週末の夜。
すると不意に、肩に暖かいものを感じた。































「ぁ……ふぅ…。」

「っ……は、」

「ん…濡れるよ……?」

「濡れてんのはテメェだろ。」

不意に股に違和感。
ズボン越しから強く撫でられれば、ぬるりとした刺激が陰部から伝わる。




「ゃ……あぁん。」

いつもいつも強引な手。
しかし、そんな手が、指が好きだったりもする。
抵抗しつつも無理やり奪われるのが嬉しいなんて、俺も相当だと思う。

銀時は高杉の首に腕をまわして甘えたようにすり寄った。
もどかしい愛撫も、皮肉ばかりしか言わないその口も、全てが愛おしくて体が疼く。




(見つけてくれた…)

どこにいても迎えにきてくれる。
俺がいなくなると必ず、探してくれる。

だから俺はそれを逆手にとる。
高杉に求められてるってことを感じてたいから。




「ん……ぁっ…高杉っ」

「何だ。」

「俺のこと、好き?」

「…さっきまで散々言ってやったろ。」

「ン…もう一回。」

「ったく、」

そう言うと、高杉は銀時の体を抱きしめた。
そして耳元で欲しい言葉を囁く。
脳髄からとろけていくような感覚が、たまらなく気持ちいい。




「もっと…しよ。」

雨の中で抱いて。
今はそういう気分だから。

ザアザアと雨が降る路地裏。
人影も少なく、声もそれほど響かない。
ずぶ濡れの体をぎゅっと抱き締め、顔を近付けて高杉の目を見た。
そして自らファスナーを下げて雨に濡れている胸や鎖骨を見せつけた。




「ったく…これだから気分屋は、」

そう言いながらも銀時の体に吸い付く。
下着ごとズボンを下げて、銀時を後ろに向かせると、慣らさずにそのまま挿入した。




「んっぁ、あぁんっ」

「っ………。」

「あッ…ぁっ」

「…さっきの分が垂れてんぞ。」

「やぁあッ…もっと、中に…っ」

雨の音にかき消されながらも、銀時の喘ぎ声は高杉の耳に届いた。
昨晩からずっと愛でていたにも関わらず、銀時の体は高杉を受け入れることでかなりの悦びを得ている。

なのに銀時の試すような脱走癖は直らない。
困ったものである。




「あっあっ…きもちいっ」

「っ…は、」

もういっそのこと、鎖で繋いでしまおうか。
だが猫に鎖は似合わない。
一晩かけてつけた赤い痕の首輪で充分。




「ン……ぁ、あぁっあっ」

高杉は銀時のうなじに吸い付いて痕をつけていき、律動もどんどん速く奥へと抉っていく。

次第に銀時の体が前のめりになって脚が震え始める。
それを見越した高杉は、銀時の両足を持ち上げて大きく広げさせ、駅弁状態で犯し続けた。
雨の中で己の陰核を大きく曝して犯される気分に、銀時も興奮が冷めず鳴き続ける。




「やらぁっ…誰か、ぁ…っ来ちゃうッ」

「っ…じゃあここは何だよ。」

「やぁああんッッ
そこっあぁッ弄っちゃあぁあんっ!!」

銀時の体を持ち上げて律動をしていた時、高杉が片手で銀時の陰部をなぞり、陰核を捏ねた。
途端、銀時の体が震える。
ぎゅうっと締め付ける膣に、高杉も中で射精する。




「濡れてんのは…テメェだろ。」

そう告げると、高杉の手は再び銀時の陰部を弄り始める。
雨でわからないが、きっと愛液をまき散らして糸をひいているんだろう。
場所が場所でなければ体位を変えて舐め回してやりたいぐらいだ。

雨と一緒に、銀時の中に収まりきらなかった精液が、性器をつたってこぼれてくる。
お互いずぶ濡れで、もう何もかもがぐちゃぐちゃだった。




「ン…ぁ……。」

「戻るぞ。」

「もう…?」

「続きは部屋だ。」

脱走なんてできないぐらい、ゆっくり溶かしてやる。






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