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※裏注意






しわくちゃに乱れた布団の上。
互いの荒い息が部屋に反響し、絶頂後の脱力感が襲う。




「はぁ…はぁ…。」

「っ……は。」

中で生温かい液体がトロトロと流れていくのを感じる。
大量に出しやがって、この発情野郎が、と文句を言おうとしたが声が掠れていたので断念する。

そして荒かった息も整い始めた頃。
尻を高く持ち上げられていた銀時は、背後から感じる視線にまたゾクリと反応してしまった。




「ん………っ」

高杉の指が背筋をなぞる。
未だに興奮しているとわかっていて煽るのだから、本当に質が悪い。
銀時はシーツを握って下腹部に力を入れた。




「ぁ……あぁ、」

「これから、だろ。」

「んン……。」

「なァ…銀時。」

「あ…っ」

「一発目でヘバってんじゃねぇよ。」

高杉が銀時の体を抱く。
まだ入れたままだったので、体を密着させるほど性器は再び奥深くへと入ってきた。

奥に当たれば銀時の体が強ばる。
それを見た高杉は、わざと銀時の耳元で囁いた。
まだ欲しけりゃ仰向けになれ、と。




「たか…すぎっ」

「背中ばかりってのも、つまんねぇからな。
お前の顔を見せてみろ。」

「っ……。」

高杉の声に、鼓膜が震え、背中が痺れる。
どうやら高杉の声には媚薬のような効果があるらしい。
声を聞いただけで脳髄から熱く溶けてしまう。




(昔は気にしてねぇってのに)

声に動揺し身じろぐ銀時を、高杉は更にぎゅっと抱きしめる。
その瞬間、今度は胸が痺れた。
だが続いてやってくる違和感に再び動揺してしまう。

違う。
こんなの性交じゃない。
昔はもっと手っ取り早くて、何も考えられなかった。
それなのに、




「ぁ…高杉………。」

「銀時。」

銀時は呼ばれた方へ顔を向け、ゆっくりと体を仰向けにする。
それに満足した高杉は、そのまま顔を近付け、静かに唇を重ねた。




「ん……ん…。」

唇を唇で食み、音も立てずに舌が入り込んでくる。
動きが遅くて焦れったいのに、何故か縋りついて求めてしまう。
口付けというのも、なかなか厄介なものだ。

昔はそう。
ただ欲を発散するための性交だった。
口付けだって数秒で終わり、舌を絡ませることは珍しかった。
なのに今は互いの反応を見るような、ゆっくりとした性交をしている。
それはずいぶん前に望んだ、恋人のような甘い交わりだった。




「…ふやけちまったか。」

「ん……あ…ぁ…。」

「顔、真っ赤だぜ。」

「っ…誰の、せいだと。」

「ククッ
まぁそう言うな。」

ゆるゆると腰が動く。
互いにまだ物足りないのを理解しているので、銀時は拒むことなく高杉を受け入れた。




「あっあっ」

だんだん速くしていけば、銀時の声も高くなる。
体をくねらせて性器を感じている姿に、高杉はにやけが止まらなかった。

そして完全に勃ちあがった銀時の性器は、腰が揺れるたびにブルンブルンと跳ねる。
それを見た高杉は、舐めてやろうかと銀時に告げた。
すると銀時は首を横に振る。




「このまま、でっ
いい…からぁッ」

「…………。」

「高杉、のでっ…いきたい…ッ」

「銀時、」

「あぁッあぁあああーっ」

亀頭からピュルッと精液が溢れる。
まだ数分も経っていないのに、そう思いながらも銀時は精液を出し続けた。




「早漏たァ、情けねぇな。」

「ッ……るせっ」

だいたい、この空気がいけないんだろうが。
恋人でもねぇのにゆっくり触ってきやがって。
いくら甘党の俺でも胸焼するわ馬鹿。

そう反論しようとした瞬間、高杉の腰が突然攻めてきた。
それは昔と変わらない獣のような律動。
あまりの激しさに、目の前がチカチカと目眩を起こした。





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