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※村塾時代、銀時♀、背景捏造、裏注意








「銀時。」

低くて艶っぽい音。
そんな声で名前を呼ばれたら口付けの合図。
銀時は高杉の胸に手を当てて顔を近付けた。




「ん……。」

高杉とこういう事をするようになったのはつい数週間前のこと。
二人きりの部屋で、ふと高杉と目が合った時にお互いにしばらくじっと見つめ合った。
そしてその距離がだんだん近づき、重なった。

今ではそれが当たり前となり、お互いに啄むような口付けを繰り返す。
ただそれだけなのに、気持ちよくて止まらない。




「たか、すぎ……。」

「…名前。」

「んン…しんすけ……。」

高杉が銀時の腰と後頭部に手をまわす。
それに応えるように銀時も高杉の首に腕をまわした。




「…も……くちが、」

溶けそう。
銀時は甘すぎる空気に耐えきれず、腕を解いてその場にぺたりと座り込んでしまった。

すると高杉も座り、銀時の唇を指でなぞった。
唇を合わせただけなのにお互いの唾液でツヤツヤと光っている。
それだけで高杉の胸は高鳴り、身体の奥に熱がたまっていく。




「はぁ…はぁ…。」

「そんな腰砕けになるほどか。」

「だって…晋助が、」

「ならもう1回やらせろ。」

「ぁ…んぅ、」

ちゅっちゅっと可愛らしい音が響く。
口では嫌がっていても体は抵抗せず、ぎゅっと高杉の着物を付かんでいた。




「ん……。」

「気持ち良かったか?」

そう尋ねられ、銀時は高杉を見る。
綺麗な深緑の瞳。
憎いぐらいサラサラな髪。
まだ子供なのに落ち着いた声。

そして、




「銀時?」

「……晋助、」

形の良い桜色の唇に、銀時はしゃぶり付く。
高杉の唇を自分の唇で挟み、はむはむと甘噛みしていった。
これに驚いた高杉は珍しく顔を赤らめて、積極的な銀時を受け入れた。

あれほど重ねたというのにまだ足りない。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。




「……顔まっか。」

銀時は晋助の唇を舌でペロリと舐める。
そして最後にちゅっと軽く吸った。




「っ………ぎんとき、」

「え…っうわ!」

天井が視界に広がる。
しかし次の瞬間、目の前は高杉でいっぱいになった。

上は天井、下は畳。
高杉に押し倒されたのだと理解するのにしばらく時間がかかった。
いつもだったら抵抗して蹴りをかましているところだが、今は目を閉じて高杉に合わせた。




「銀時…口あけて舌だせ。」

高杉の言葉に頭が追いつかない。
だが銀時は小さく口をあけ、言われた通りに舌をちょろっと出す。




「とじるなよ…。」

「あ……ふ、んン。」

高杉は銀時の舌を舐め、そのまま絡ませる。
突然のことにビクビクと反応する銀時だったが、次第に舌の感触に慣れ高杉の動きに合わせていった。

まだよくわからないが、舌を擦り合わせることで体がゾクゾクとしてくる。
それどころか、いつの間にか腰が揺れていた。




「ふ、ぁ……んぅ、」

息が出来ない。
苦しい…。

けど、やめたくない。




「ん…んン、ふ……ぁ、しんすけぇ………。」

「はっ…ぎん、」

銀時が高杉の腰に足を絡ませ、そのまま体を揺らす。
すると熱くて硬いモノが着物の上からでも感じられた。
これは……晋助、の…?




「……ッはぁっ
はぁ、はぁ、ぁ………。」

「はぁ…はぁ…。」

唇が離れた瞬間、2人は懸命に呼吸を繰り返す。
舌を絡ませたのは初めてだったので動きがぎこちないのは勿論、酸欠で頭がぼーっとしていた。

それでも、気持ち良かったのは確か。
はふはふと必死に息をする銀時を、高杉は抱きしめる。
そのとき熱いものが銀時の股をさすり、思わず体が強張る。




「あ…あぁ……。」

銀時は高杉にしがみついて吐息をもらす。
すると高杉は耳まで真っ赤にするので、銀時は思わず高杉の耳たぶに口付けた。




「…銀時。」

「ん……?」

「明日、俺の家に来い。」

「ぇ…、」

「いいな?」

突然の提案に銀時は首を傾げたが、銀時は、うんと小さく頷いた。





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