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※銀時♀、裏注意
”生粋の小悪魔系です”を経ての現代高銀♀













始まりはおぼろげで覚えてない。
他愛のない子供のじゃれあいから始まり、いつの間にか口付けまでしていた。
…ような気がする。
そしてそこから額、頬、唇、という可愛い触れ合いは進化し、ある日、口付けのあと高杉に押し倒され、言われるがまま舌を出したらそのまま絡め取られた。
それ以降なら何となく覚えている。

幼かったとはいえ快感には敏感で、下手なやり方でも腰が揺れて高杉のものに体を擦り寄せていた。
今思えば我ながら小悪魔だったと反省する。
しかし誘いに乗っかってきた高杉も充分マセガキだったと思う。
まぁお互い様ってことで。







「…何考えてやがる。」

「ん……べつに。」

煙管の香りが風に乗って鼻をくすぐる。
それだけでも体の奥はジンと疼き、陰部が濡れるのがわかった。




「こんな時に考え事とは、余裕があるじゃねぇか。」

「自分が切羽詰まってるからって八つ当たりすんな。」

「フン…。
そんなに早く飲みてぇならお喋りは止めろ。」

「ん゙んッ」

銀時は後頭部を押され、高杉の性器を喉の奥まで差し込まれる。
ビクビクと口内で震える高杉の性器は、あともう少しで絶頂するところまできていた。

でもその前に、




(少し空気を甘くするか…)

さっきので高杉の機嫌が少しばかり悪くなってしまった。
ゆえに銀時は一度口を離し、一部始終を見下していた高杉に唇を重ねる。
それは覚えたての頃に交わしていたような、音もしない可愛らしい口付け。




「思い出してたんだよ。
俺達の初々しかった頃のこと。」

お前は覚えてないかもしれねぇけど。




「……………。」

「やっぱり女にとって何事も最初が大事じゃん?
だから初恋とか初体験は高杉で良かったなって思い出すの。」

口付けは気持ちよかったから高杉といつもしていた。
誰もいない室内や廊下、はたまた厠で口付けをしては名前を呼んで舌を舐め合っていた。

そして記念すべき最初の性交は、繋がることなく愛撫だけで終わったので記憶に残っている。
どこで覚えてきたのか、高杉の手際は良かった。
まだ膨らみの小さい銀時の胸に吸い付きながら、肘で陰核をグリグリと刺激して銀時の反応を楽しんでいた。
そして銀時も負けじと高杉の性器を掴んでひたすら扱いた。
性器が大きくなるにつれて快楽に歪む高杉の顔は、それはもう面白くて…。




「っあ!」

「…随分と煽ってくれるじゃねぇか。」

「やっ……あ、あっ」

「あの時は確か、こうやってたよなァ。」

高杉は銀時の股に手を差し込んで掌を使って全体をさする。
陰核や孔などを全て掌で触れ、興奮に拍車をかけるような激しい愛撫。




「やっ……あぁッ!
たか、すッ…あぁん!
だめっも、いっ…ぁああッ!!」

ビクビクと体が震える。
高杉の手に生温かい愛液を放ち、銀時は布団に倒れ込んだ。
フェラで高杉をいかせようとしていたのに。
やはり高杉のテクニックには毎度の事ながら負けてしまう。

幼かった頃もそう。
何回も経験すればお互いにどうすればいいのかわかってくる。
コツを掴んだ高杉は、銀時の陰部をしつこく愛でては何回もいかせた。
そして銀時も経験を重ねていくうち、足を広げて「もっと」と誘う台詞も言うようになった。
そうすれば、何回でもいかせてくれたから。
…今もできるかな。




「高杉…。」

「あぁ?」

「…もっと。」

銀時は足を広げる。
愛液で濡れている陰部を見せて、あの時のように高杉を誘ってみた。




「何だ、珍しいな。
テメェから足開くなんざ。」

「初心忘れるべからず、だろ。」

「ククッ
確かに、ガキの頃のお前は傑作だったな。」

「ん……。」

「自分から誘っておいて最後は全部俺任せたァ…今思えばとんだ阿婆擦れだったな。」

高杉は強請る銀時の横に腰を下ろし、白い頬に性器をすり付ける。
そういえばほったらかしだったなと思い、銀時は抵抗することなく口に含んだ。




「んん…ン。」

相変わらず大きくて熱い。
でもコレが自分の中に入ったのはだいぶ前の話。




「んッ!
ふ…ぅん、ンっんっ」

「ほら、お前の愛用品だ。
今日はこれで何回もいかせてやるよ。」

孔に入ったのは男性器の形をしたバイブ。
他にもローターや電マなど、すべて銀時の所持品である。
自慰をしても物足りない、指じゃ届かないところを触りたい、そんな時に使用している。

まずは電マで陰核を刺激し、壮絶な快感で何回も絶頂を体験する。
次はローターを孔の中に入れて、振動を調節しながら愛液をまき散らす。
最後は後孔にローターを、男性器型のバイブを孔の中に入れられれば、おかしくなりそうな快感に溺れるだけ。




「んんっ…ンんっ」

「えろい顔。」

「んンーッ!!
ふ…んっんっん…ぅン…ッ!!」

「ジタバタしても歯は立てんなよ。」

高杉はバイブを押しこんで銀時の反応を見て楽しむ。
中で暴れるバイブを締め付けながら、高杉のモノを咥えて腰を揺らしていた。




「ん、ふぅン…あッ
あぁっあぁああッッ!!」

もう、いく…ッッ

快楽に負けた銀時は口を離し、艶やかな声を出して愛液を放った。
そして銀時の顔には高杉の精液が付着する。
かろうじて高杉の性器を手で扱いていたので、二人ともほぼ同時に達したのだ。
高杉は銀時の孔からバイブを引き抜き、銀時の髪を撫でる。




「…はぁ……あ、」

「イイ顔してんなァ、銀時。」

「ん……うすい…。」

「残念だがな。
さすがの俺も5回もいきゃ落ち着くさ。」

「ふーん。」

じゃぁ今回はこれでおしまい…か。




「……………。」

銀時は高杉の性器を優しく扱く。
亀頭からは少量の精液が出るだけで、最初のような濃さは無かった。




「風呂は入れるか。」

「…頑張る。」

「まぁお前の取り柄は有り余る体力だから心配いらねェか。」

「噛みちぎんぞコラ。」

ギロリと銀時が睨めば、そりゃ末恐ろしいなァと余裕そうに呟く。
この男のどこが良かったのか、幼かった自分にこんなにも問いたいと思ったことはない。
でもそれは惚れた方の負け。
結論はそうなるので、銀時はやれやれと思いながら身体を起こして脱ぎっぱなしだった浴衣を羽織った。




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