1/3








※銀時♀、裏注意








お前にとって答えがもし何であろうと、









「ン………。」

愛撫の最中、高杉はよく唇を重ねてくる。
俺の喘ぎ声が聞きたいと言っておきながら口を塞ぐのは矛盾しているが、それが快感になるのを知っているから快く受け入れる。




「銀時…。」

「ぁ……高杉…。」

布団の上で少しずつ服が脱がされていく。
そして露わになった白い肌にも高杉の熱い唇が落ちて、吸い付かれた。




「相変わらず綺麗に付くな。」

「ん…そうなの?」

「あとで鏡の前でヤってやる。
そこで確認しろ。」

「悪趣味。」

「今更だ。」

ゆっくりと時間をかける愛撫に、銀時の体がピリピリと痺れる。
その甘さに次第に腰が揺れ、息が洩れた。
そして何も纏わなくなった銀時の乳房に、高杉の男らしい手が触れる。




「あ…ぁん……んんっ」

気持ちいい。
高杉とのセックスはその言葉に限る。
キスだって上手いし、声を聞いただけで体の奥がジンと熱くなるのだ。

高杉の手が乳房を掴み、やわやわと感触を確かめるように揉む。
そして乳首を口に含むと、舌で転がした。
それだけで達してしまいそうになる。
本当、アイツとは大違い。




「あ…あぁ……あん…。」

「いいのか。」

「ぁ…ッ」

「もう3日目だぜ。
いい加減、テメェの旦那も心配するだろ。」

高杉の言葉に、銀時はムッとする。
今は二人の時間。
他人のことは話したくない。
そう目で訴えると、高杉はやれやれと肩を落とした。




「まさか俺も、人妻に手を出すとはな。」

高杉は自分を嘲るように笑う。
攘夷戦争では白夜叉として紛争していた奴が、いつの間にか女になっていた。
銀時と再会するまで何も知らなかったため、さすがの高杉も銀時の婚約の話には驚いた。
だが女であれば通る道。
そう思えば何も不思議なことはなかった。

なかった、はずだったのだ。
銀時に縋られて泣かれるまでは。




「ッ…まだ、婚約だから…人妻じゃねぇよ。」

「だが、何れそうなる。
ここで俺に縋りついたところですぐに見つかるだろうよ。」

2つは選べないんだぜ、銀時。
その言葉が銀時の胸の奥深くに突き刺さる。




(犯罪者が…正論押しつけやがる)

確かに、見合いが婚約の話になった時は嬉しかった。
ババアの紹介とはいえ、俺もそれなりに相手に尽くそうと思った。
だけど相手は俺を見ていない。
胸焼けするほどの愛を囁いて、肝心なところは常にはぐらかされる。
セックスもそう。
相手だけ達して俺はいつも中途半端に終わる。

本当にこのまま話が進んでいいのか。
そう悩んでいた時に現れたのが高杉だった。
懐かしさのあまり酒で誘い、語り、それ以上は言うまでもない。




「俺は…高杉がいい。」

「……………。」

「お願い…。」

一緒にいさせて。
そう呟き、銀時は高杉の首に腕をまわす。
すると高杉の指が銀時の陰部に触れた。
熱く湿っている陰部は触れただけでクチュと音が響いた。




「あっ…あぁっ」

「…いつからそんな甘ったりィ声を出すようになったんだ。」

「んン…たかすぎっ」

「俺ァ白夜叉だった頃のテメェを好いてたんだが、」

「ゃ…あ、あっ」

「鬼も、結局は女か。」

高杉がそう呟くと、銀時の孔がキュッと締まった。
そして震える体に高杉の舌や唇が吸い付いて痕が増えていく。




(優しくすんじゃねぇよ…馬鹿)

銀時を貶しながら無防備な体に無数の証をつける。
口は相変わらずでも、触れてくる指は優しい。
言葉の裏側にある想いを理解してからは、高杉しか目に入らなくなっていた。

昔は簡単に逃げてきた。
欲のままに生きる高杉を否定しながら、何度も何度も振り切ってきた。
それなのに、今回ばかりは逃げるどころか助けを求めてしまった。





[*前へ] [次へ#]



戻る

←TOPへ