18歳組
Xパーティー


※分かっていないのに新キャラ登場させています。
※呼び名は捏造(単行本にてまだ明らかになっていないキャラがいます)
※トリガーはBBF参考にしてます。
※全員キャラ崩壊しています。ギャグなので許してください。






「祭りだろ。クリスマスも」

事の発端はこの言葉だった。
穂刈いきなりどうしたの。と思わず突っ込んでしまったが、
少し後悔してしまった…。
穂刈曰く、毎年洋菓子屋さんはケーキ戦争で熱く戦っているのに、
自分達は何もしなくていいのかと。
内から燃え滾る何かをしなくていいのかと。
クリスマスは元はとある方の生誕を祝う祭りなのだからつまり祭り魂燃やしてもいいだろうと。
熱い言葉とテンションで返されてしまった。
…つまりどういうこと?
聞いても分からない返答に更に質問すると余計ごちゃごちゃしそうだったので止めておいた。
結論から言うと穂刈は激しく和太鼓を叩くかの如く、
腹の底からわっしょいと叫んで神輿を担ぐかの如く、
皆が浴衣や法被を着て一体感を演出するかの如く、
熱く仲良く楽しもうぜという事だった。
普通にクリスマスケーキ買って皆で食べればいいのにーって言ったのに、
そんないつも通りじゃ面白くないだろって真顔で言われた。
え、私至極真っ当なこと言ったよね?言ったよね?
周りに同意を求めたら返ってきたのはたまにはいいかな〜なんて言葉だった。
皆さんお暇ですか。ああ、そうですか。
じゃあ、私はこれで…帰ろうとしたら両肩をがしっと掴まれた。

「神威つれないなー折角だから皆で遊ぼうぜ」
「いやー、私は用事があるから」
「クリスマス当日に本部に来るぐらい暇なんでしょ。
たまには俺達と一緒に遊ぼうよ」
「当真、犬飼…アンタたちは穂刈とグルですか」
「いやー全然。たまたまだぜ」
「暇だろお前も。やろうぜ久々にチーム対抗」

熱い祭り=ランク戦という発想になってしまうのは仕方がないのか…
いや、無理難題を押し付けられるよりはいいのかもしれない。
結局のところ逃げられなかった私はこのチームランク戦に参加する事になった。
負けたチームが勝ったチームにご飯奢るという普通の罰ゲームみたいな感じになった。
…こいつらめっちゃくちゃ食べるじゃん!
ヤバイ、負けたら来年の福袋買えなくなっちゃうからなんとか頑張るしかない…!


「ちょっと――なんで私ばっかり狙われてるのぉぉ!!」

オペレーターなしのチーム戦。
自分達のレーダー頼りに通信で連絡を取りながら戦っていた。
この場合狙撃手が観測者としの役割を果たすのが大きい。
先に狙撃手を落とした方が今後の展開が楽になるのは分かっていた…けどさー。

『穂刈ーちゃんと仕事してよ』
『見つかるだろ、今撃つと当真に。
来るぞ、神威の二時の方向から』
『穂刈分かり難いっ!!』

犬飼の猛攻から逃げきったと思ったのに…!
穂刈の言う通り出てきた王子の孤月を受け止める。
その瞬間王子の近くに現れたトリオンキューブを見て、
シールド展開しながら急いで離れた。

「神威っち、避けちゃったか…」
「避けるよ!もうその手には乗らないよ!!」
「残念だなー」

爽やかな笑顔で言ってくる王子が怖いっ!
私が恐怖で震えあがってるところで上空からメテオラが降ってきた。
やーばい、私巻き込まれるとこだったよ。

「水上ー王子倒せてないじゃんか!」
「全力で援護しにきた仲間に感謝の一つくらいしたらどうねん」
「そんな余裕ないって!」

飛んできたアステロイドにフルガードした。
犬飼がめっちゃ私を撃ってくる。
建物の影に隠れたい…とりあえず走るしかなくて…道なりに走る。
曲がり角からゾエが突撃銃で犬飼を狙い撃ちする。

「ゾエーありがと〜〜」
「はいはい。アキちゃんお疲れ様」
「なんやねん、ゾエに礼を言う余裕あるやんか」
「水上は突っ込み入れないで真面目に王子倒してよ」
「やってるわ!」

あちらでもこちらでも銃撃戦とか…攻撃手の私、間合いに入れない限りアウトじゃん。
ここは皆を置いて逃げよう。
当真が見てるはずだから射線意識して逃げよう、そうしよう。

「神威逃げちゃうの?折角ゾエたち助けに来たのに可哀想だね」
「まーアキちゃんは銃撃戦での連携経験ないし、キツイでしょ」
「知ってるよ?
今回はカゲいないし、ゾエのウザいやつもないから戦いやすいかな」
「久々の突撃銃での銃撃戦だし、ゾエさんに少し付き合ってほしいかな」
「えーゾエめんどくさーい。神威逃げちゃうでしょ」
「いや、自分達狙い分かりやすすぎんねん」
「うーん、だって神威っち狙うのおも…可愛いからついつい追いかけたくなるんだよね」
「そうそう。寧ろ俺達に可愛がられて良かったよね」
「で、ほんまは?」
「神威を落とした奴がお店の決定権貰える」
「俺らに勝つつもりなんか、ゾエ」
「はいはーい、ゾエさん頑張っちゃおうかな」

ちょっと皆!
戦いの最中に話すなんて随分余裕ですね。
っていうか、通信で会話筒抜けになってるからね。
皆酷いからね。
っていうか、あの三人!
私標的にしなくてもいいじゃないかー!
なんかもう始まる前から死亡フラグ立ってましたって感じだよね!?
私泣いちゃうよ!泣いちゃうからね!
っていうか泣くしかないじゃないかあぁぁ!!

『神威』

穂刈の声に従って建物内に入り込み銃撃戦が行われている場所へと引き返す。
勝たなきゃいけない戦いだからね、私だって強気に攻めるよ!
家の窓を打ち破りそのまま王子に向かってスコーピオンで斬りつけた。

「ぼくの方に来たか」

戻ってくるのが分かっていたかのような台詞に少しムッとするけど、
それは勝ってから思う存分にしちゃえばいいんだ。
今は目の前の相手に集中する。
王子の右手を止める。
水上今だよー。

「分かっとるさかい、油断すんなや」

油断はしてないよ!
水上のアステロイドが飛んでくる。
目の端から王子がハウンドを使ったのが見えた。
だけどギリギリまで動かない…。
今だ!!
私は王子と距離をあける。
少し右腕に被弾したけど、王子だって水上の攻撃を受けたから結果オーライ…。

パアァァァンッッ

銃声が鳴り響く。

「いやいや、皆俺を忘れちゃダメだろ」

当真の狙撃に…やられたのは私だよ!
ベイルアウトしてマットの上にダイブした。
うわー一番最初に落とされたー悔しいよぉ!!




「おーっし、ラーメン決定な」

結果、私達のチームが負けました。
ラーメン…まぁコスト的にはまだいい方だけど…福袋買えるし?
でもさ、思った事あるんだけど…

クリスマス関係ないじゃん!!


20161225


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