07.甘すぎる笑顔の罠※

紫原side.

今日は朝からずーっと雨が降ってて、なんだかいつも以上に眠い。保健室でサボることにした俺だけど、保健室の扉に掛かっていた「出張中」の札に絶望した。タイミング悪すぎでしょ。

でもてっきり鍵が掛かっていると思い込んでいたドアは意外にもすんなり開いて拍子抜けした。いつもはどんだけ寝ていたくても1時間したら教室帰されるのに、今日は好きなだけ寝れるとか最高じゃん。お菓子もっと持ってくれば良かったなぁ、とか思ってたら「んん…」て奥のベッドから声が聞こえてびっくり。アララ、先客いたんだ。

保健室利用者名簿的なの見たら名前ちんの名前が書いてあったから、仕切りカーテンをそっと開けると名前ちんが綺麗な寝顔で寝てた。

起こしちゃ悪いなって思って、そっとカーテンを閉めて隣のベッドに入った。俺も寝よう、って思ったのに名前ちんが隣で寝てると思うとなんか気になって全然眠れない。

なかなか寝つけずにいると、カーテンの向こうから「…敦、サボり?」て名前ちんが話しかけてきた。なんだ、起きてたんじゃん。

「起きてるならもっとはやく声かけてくれりゃいーじゃん」
「ふふ、ごめんごめん」
「名前ちんもサボり?」
「ううん、なんか朝から熱っぽくて体も重いから休んでたとこ」
「大丈夫?」
「うん…大丈夫」

気になって起き上がるともう一度仕切られたカーテンを開けた。ほんとだ、言われてみれば確かに名前ちんの顔赤い。

「なんかいる?」
「ううん、ありがとう」
「ほんとに大丈夫?」
「んー…正直大丈夫じゃ、ないかも。さっきから寒気もすごくて」
「体温計持ってくんね」

体温計を探し出して、名前ちんに渡した。受け取るときに名前ちんが俺の手をきゅ、と握った。

「敦、寒い」

涙目で俺を見上げてくる名前ちんは弱ってて、いつも以上に可愛くて、なんかすげー色っぽかった。

手を繋いだまま、導かれるかのように名前ちんと同じ布団に入ると、あったかくてふわっと名前ちんのにおいがして、俺まで顔が赤くなりそう。

「じゃあ俺があっためてあげる」
「うん。あ、熱計らなきゃ…」

そう言って名前ちんはリボンを解くとボタンを2つ開けて、体温計を挟んだ。ねえ、俺のこと誘ってるの?俺の位置から谷間見えてんだけど。

「…ぎゅってして」

…かわいい。言われるがままに、優しく俺の腕に閉じ込めてあげた。名前ちんは腕の中で目を閉じて、「はぁ…落ち着く」と口角を上げて幸せそうな顔をしてる。落ち着く…?俺は全然落ち着かないんだけど。俺の心臓の音、聞こえてるでしょ?

「名前ちん」
「…ん?」

瞼を開いて名前ちんと目が合った瞬間唇を重ねた。さっきより強く名前ちんの体を抱き寄せて。

「…ん、」

舌を名前ちんの口の中に滑り込ませて、名前ちんの舌を絡め取って、クチュクチュと音をたててキスをした。キスをしながらおっぱいを揉むと、体温計がピピッて鳴った。あーもうっ、邪魔しないでよね。自分で持ってきたそれがすげー煩わしく感じた。

「熱、あった?」
「うん。38度ちょっと」
「しんどい?」
「…うん」
「じゃあ俺が貰ってあげる」
「もう敦…だーめっ」

…その笑顔、反則。

「…ダメじゃない」

名前ちんの両手首を顔の横に押さえつけて上に重なると、またキスをした。舌を絡ませながら制服のボタンをぷちぷち外していくと想像以上におっぱいがおっきくて、峰ちんじゃないけど興奮した。

首筋からツーっと下に降りてきて、ブラをずらすと直接おっぱいを揉みしだいた。柔らかくて、気持ちいい。

「……ん、や、ダメだってば、敦っ…」

抵抗したってそんなん煽るだけだし。やめてなんかやんない。先に誘ってきたのは名前ちんなんだから、責任とってよね。

先端をちゅううっと吸ったりペロペロ舐めたりを繰り返していると、「…ぁっ、ん…」て気持ち良さそうにしだした名前ちんを見て、俺のほうもかなり硬くなった。

スカートの中に手を入れてパンツ越しに撫でるともう濡れていて嬉しくなる。布団の中に潜ってパンツを脱がすとスカートをめくって名前ちんのをペロリとゆっくり舐めるとビクンッと反応した。名前ちんは相変わらず、ダメダメって頭押してきたり布団で口押さえて声我慢してるけど、身体は正直だよね。舐めても舐めてもどんどん溢れてくるそれに興奮して、俺もそろそろやばいんだけど。

布団から出て指を2本、中に入れてかき混ぜるとグチュグチュ音がして、名前ちんが喘ぎながら余裕無さそうに俺に抱きついてきた。

ベルトを外してズボンをおろすとパンツに染みができていて、名前ちんが「敦、可愛い」て言って大きくなった俺のソレにちゅっとキスをした。うっさいし、自分だって感じまくってたくせに。

パンツを脱いでぐちょぐちょになった名前ちんのに俺のを当てがって数回擦ると名前ちんが受け入れた。やばい、気持ち良すぎて余裕無い。

「んっ、敦の、おっきぃ…」
「名前ちんがエロいからじゃん」
「敦だって…」
「あー…やばい。名前ちん、俺に抱きついてて」
「うん…」
「余裕無いからすぐイッちゃうかも、」
「…ゃ、ぁあっあん、んんっ…」

ここが学校の保健室で、ドアに鍵なんて掛けてなくて、他のみんなはマジメに授業受けてるなんてことお構い無しで夢中で腰を振って、名前ちんの奥を虐めて、唇に噛み付くようにキスをして、そのまま果てたー…


「…もう、ひどいよ敦。私病人なのに」
「あったかくなったでしょ?」
「ばか。移って試合出れなくなっても知らないからね」
「そしたら責任とって名前ちんに看病してもらうしー」

…とは言ったものの、保健室にあったタオルで名前ちんの体を拭いてあげてお互い制服に身を包んだんだけれども、名前ちんの体はまだ熱くて、今更ながら罪悪感を感じてたり。

「…ごめん。弱った名前ちん見てたら止まんなかった」
「汗かいたら熱下がるって言うし平気だよ。…あっためてくれて、ありがと」

素直に謝ると、そう言って名前ちんは恥ずかしそうに笑った。

「…名前ちん、好き」

思わず抱きしめて溢れる気持ちを伝えると、「ありがとう、嬉しい」ってそれだけ。でもなんかそれ以上踏み込めなくて、少しの沈黙。

「敦、あと1時間付き合ってくれる?」

保健室に鍵を掛けて次の授業もサボって同じベッドで一緒に寝たその1時間はすごく短く感じて、でもすごく幸せだった。

ズルくてかわいい名前ちんが、好き。