09.思わせぶりはきみの特技※

青峰side.

昨日偶然赤司に発掘されたテストのおかげで俺はこうして一週間放課後名前に勉強を見てもらえることになった。今日から一週間アイツのことは赤司様と呼んでやろうと思う。

「お待たせしました」

そう言ってうちのクラスのドアからひょっこり現れた名前。今から一時間だけ、名前を独り占めできる…!今頃紫原のヤローいらついてんだろうなぁ、とか思うと顔がにやける。ぷくく。

「何にやにやしてんの?始めるよー」
「へいへい」

正直勉強とかクソだりぃし早くバスケやりてぇんだけど、全中優勝して名前にいいとこ見せるためにも補習は免れなければ。…てぅおい!!!!!

「ん?」
「め、メガネ」
「ああ、私目悪いんだよねー。日常生活に支障はないんだけど、細かいものとか遠くのもの見えにくくて。あ、メガネ姿ダサい?」

いやいやいや、ダサいなんてあるわけあるか。つーか破壊力はんぱねぇどうしよう。

「…正直、とんでもなく萌えてます」
「あはは、正直でよろしい」

いやだってこれはやべぇよ。みんなにも見せてやりたいような見せたくないようなよくわかんねぇけどそれくらい、可愛くてエロい。

「ほら、教科書開いて?」

やべぇ。だんだんなんかそーゆープレイに思えてきた。落ち着け俺、集中集中。変なこと考えんな。

「テスト範囲は赤司君に教えてもらったから、一緒に復習してこうね。毎回後半は私が作ってきたテストをやってもらうから、頑張って」
「え、わざわざ作ってきてくれたのか?俺のために」
「うん、感謝するのだよ」

メガネをくいっとあげ緑間の真似をしながら得意げに言った名前が可愛すぎてどうにかなりそうなんですが。今すぐ抱きしめてキスしてぇーー。

「あ、いたいたー」

そんな欲望と葛藤しながらも名前と楽しく勉強していると、灰色の頭した自他共に認める公式バカがやってきた。

「ぁあ?テメ何しにきた」
「邪魔しにきたに決まってんだろーが。…え、は!?つか名前先輩メガネかけてるとかやっば!!!シャッターチャーンス」
「え、ちょっと祥吾っ」
「おーいい感じっす。じゃあ次はツーショ…」
「灰崎クソテメェエ!!ちょっと目ぇ離した隙に逃げてんじゃねー!!!」
「げ、虹村サン。来んの早すぎだろ…」
「ああ!?」
「だーって大輝ばっか名前先輩ととかずりぃよ!俺だって名前先輩に優しく教えてもらいてぇ!」
「っせーな。んなこと言ってお前苗字といたら全然勉強になんねーだろうが。おらお前はあっちの教室戻んぞ」
「…ちぇ。じゃあせめて女教師風名前先輩とツーショット…」
「テメェこの後に及んでまだ言うか」
「…はぁ。写メ撮ったら虹村君の言うこと聞いてちゃんと勉強する?」
「するっす!!」
「じゃあいいよ、それくらい」
「まじ!?やったー!!」
「…ったく」

パシャリと音がした後、灰崎のバカは満足気にスマホを眺めて帰っていった。主将にケツ蹴られてたけど動じずにヘラヘラしてるあたり、本当に嬉しいんだろう。そりゃそうだよな、俺だって撮りたい。女教師風名前とのツーショット。

「…いいなぁ」
「え?」
「写真…俺も撮りてぇ」
「大輝、かわいい」
「な、なんだよ!別にいいだろっ」
「祥吾としてないこと、大輝とはしてるのにね」
「…最近してねーじゃん」
「ふふ、じゃあ後半のテスト70点以上取ったら写真撮ってあげる」
「まじかよ!ぜってー70取る!」

キスのこと、誤魔化されたことはもやもやするけど、とりあえず女教師ver名前とのツーショットをゲットするべく俺はマジメに勉強した。


その頃。

「なぁ灰崎」
「なんすかー」
「………くれ」
「へ?」
「さっき撮った写真、くれ」
「…え、まじ?まさかあんたも…」
「うるせーな!いいからスマホよこせ!」
「嫌だね!自分で撮りゃいいじゃんー」
「あ?先輩命令聞けねーのかクソガキ」
「うるせーパワハラ部長ー」
「ブッ殺す」
「っぎゃー!!!!!」
こちらは結局全くもってはかどっていない模様…

・・・

そんなわけであっという間に勉強会最終日。来週一週間はテスト前週間になるのですべての部が休みになり、名前も自分の勉強があるので後は自力で頑張れと赤司、いや赤司様に言われた。

勉強が終わり、意を決して名前に「今日夜親いねぇからうち来てもうちょっと勉強見てくんねぇ?」と頼んでみた。ラッキーなことに今日はさつきんちとうちでバーベキューするらしく、俺も誘われたが断った。まあもし名前に断られたら行ってやらないこともない。名前は「うーん、急だしなあ」と少し悩んだが、「いいよ、明日土曜日だし。大輝んち行ってみたい」と快くOKしてくれた。よっしゃぁあああ!!!それからというもの、かつてこんなにもバスケの時間が早く終わって欲しいと思ったことがあっただろうかと思うくらい俺はそわそわしていた。

自分ちに、自分の部屋に名前を招く日が来るなんて。OK貰えた時のためにグラビア雑誌やAVはちゃんと隠したはずだけど、抜かりがないか心配だ…。部屋に入ってすぐは「わー大輝の部屋だあ!」っつって色々興味示してた名前だけど、勉強を始めて数時間経ち、テストが終わると名前はベッドに上半身を預けて眠っていた。

「名前」
「ん…」

綺麗な寝顔と色っぽい声に思わず生唾をゴクリと飲んだ。吸い込まれるように、ゆっくり顔を近づけて一瞬触れるだけのキスをした。

唇を離すとゆっくり名前の瞼が開き、とろんとした目で俺をまっすぐ見つめてくる。

「あ、わ、あのこれはなんつーか、その…」
「いいよ」
「え…?」

名前は優しく微笑むと、両手で俺の頬を挟んで自分の唇に引き寄せた。あったかくて、柔らかい…久しぶりの感触に今にも心臓が爆発しそうだ。

「大輝頑張ったもんね。ご褒美、欲しい?」
「欲しい…」

と答えると、名前は座っている俺の膝の上に跨り座った。対面座位みたいな格好で、顔もすげー近くにあるし、体が密着し過ぎててヤバイ。

「大輝、エッチなこと、しよっか」

…これは夢か何かか。家に来るだけでも急展開だっつーのに、こんなエロ漫画的な展開あっていいのか…!

「したくないならいいけど…」
「いや…んなわけ」
「だよね、だって…」
「……っ!」
「…もうこんなにおっきくなってる」

早くも勃起した俺のを優しく触りながら唇を重ねてくる名前にどうしようもない気持ちが込み上げてくる。いいのか、本当にシちまって。でもここで理性を失って本能のままめちゃくちゃにしたら、後悔するんじゃねぇか…?

「我慢しなくていいよ…大輝」

その言葉に俺の残り少ない理性がプツッと切れた。

名前の頭を引き寄せ唇を重ねると、何度も角度を変えてキスをした。唇を割って中に舌を入れると名前のと絡めあって混ざりあった液が唇から溢れる。時々名前が苦しそうに「ん…」とか声出すから余計に興奮する。

唇を離すと両手でおっぱいを触った。制服の上からでもわかるボリュームと弾力、ずっと触りたかった名前のおっぱい。感動と興奮で胸もちんこも熱いです…。

制服のボタンを外していくと、薄いピンクのブラに苦しそうに収まるおっぱい。名前に抱きしめられて谷間に顔が埋もれる。これ、コレコレ!これぞまさに俺の夢…!谷間にキスを落としながら制服を脱がし、背中に手を回してホックを外すと真っ白でおっきいおっぱいがぷるんと現れた。やっっっべえ…

「さすがにこんな明るいと恥ずかしいね…」と隠したがる名前の手を掴んで阻止すると、顔を赤く染めた名前が「あんまり、見ないで」とか言うから本気でヤバい。

「それ以上煽んな。すげー綺麗だからちゃんと見せろよ…」と言うと抵抗する力が弱まったので、おっぱいを揉みながら左から口に含んで舌を這わせた。

「んっ…ぁっ…」
「…気持ちいい?」
「…うん、大輝…ぁ、気持ちい…」

右も舐めて、乳首を転がすと肩を押して仰け反ったからそのまま吸うと、

「ぁあっ…ダメッ…」

てすげー反応したから止まんなくなって床に押し倒した。再び深いキスをしながら、濡れた乳首を指で弄ると名前が腕をきゅっと握ってきた。両方のおっぱいをぎゅっと寄せて乳首をジュルジュル吸うと、

「ゃあっ、大輝!ダメッ、ああっあぁああん…っ」

て名前が乱れてんのがエロすぎてあーもう無理!!ベルトをガチャガチャ外してズボンを脱ぐと、下から「大ちゃーん」とさつきの声が聞こえた。ウソ、だろ…?

「ねー大ちゃんいるんでしょー?」

階段をあがってくる音と近づいてくる声に名前と目を合わすと急いで服を整えた。

「さつきてめぇ毎回毎回勝手に入ってくんじゃねーよ!!!」
「なによ、そんなに怒鳴ることないじゃない!あ…名前先輩もいらしてたんですね」
「うん、明日お休みだから勉強会してたの」
「なるほどー。大ちゃん、なんかごめんね?」
「はあ?なにが…」
「ううん。お母さん達がね、お肉余ってるから大ちゃんも呼んでこいってさ」
「あー、わーったよ。気が向いたら行く」
「もう、せっかく来てあげたのにぃ。じゃあ行ってるね、名前先輩もよかったら来てくださいね」
「あはは、ありがとう」

さつきが部屋を出た後、何とも気まずいというか照れくさい空気に。つーかあのヤロウなんてことしてくれたんだ…!

「続きはまた今度だね」
「…えー」
「ほんと今日まで勉強よく頑張ったね。来週もサボらず頑張るんだよ」

にっこり笑って頭をよしよしと撫でられ、それ以上何も言えなくなる。

「…送る」
「いいよ、そんな遠くないし。お肉食べといで」

そう言ってまた笑う名前。なんでお前ばっかいつも余裕なんだよ。俺は今すぐにでもさっきの続きしてぇし、帰したくないっつーのに。

「もう、そんな顔しないで?」

んなこと言われたって、俺のこの気持ち、お前にはわかんねぇよ…

「今日みたいなことまた大輝とできるって思うと、私は毎日ドキドキしてしょうがないけどなぁ」

俺のこと考えて毎日ドキドキしてくれんのか。…悪くねぇ。

「大輝のこと意識しすぎて、マネージャーの仕事疎かになっちゃったらごめんね」

…ずりーなぁ。やっぱかわいいわ、世界で一番名前がかわいい。好きだ…

「じゃあ帰る前にもう一回、キスして」
「ああ」

重ねるだけだけど、長いキスをした。口には出せないけど本当はずっと、また名前とキスしたいって思ってた。唇を離すと名前が微笑んで、抱きついてきた。

「やっぱりまだ離れたくないから、家まで送ってくれる?」
「…当たり前だろ」


名前の言動にいちいち振り回されてばっかだけど、今はそれでいい。いつか俺を好きで好きでしょうがなくさせてやるから。