まともじゃないかもしんないスね

武「…ん?何ユニフォーム着とるんだ?黄瀬オマエは出さんぞ!」

黄「え?」



ユニフォームを着ていた黄瀬に武内が止めた。



武「各中学のエース級がごろごろいる海常(ウチ)の中でもお前は格が違うんだ」

黄「ちょっ、カントクやめて。そーゆー言い方マジやめて」

黄「黄瀬抜きのレギュラーの相手も務まらんかもしれんのに…出したら試合にもならなくなってしまうよ」

火「なっ…」



武内の言い方にさらに腹を立てた誠凛。



黄「大丈夫、ベンチにはオレ入ってるから!あの人ギャフンと言わせてくれればたぶんオレ出してもらえるし!オレがワガママ言ってもいいスけど…
オレを引きずり出すこともできないようじゃ…『キセキの世代(オレら)』倒すとか言う資格もないしね」



黄瀬の言葉に腹が立っていた雪乃と火神の目つきが変わった。



武「オイ誠凛のみなさんを更衣室へご案内しろ!」

黄「雪乃っち、女子更衣室はこっちっス」

『ありがとうございます。あとアップはしといて下さい。出番待つとかないんで……』



更衣室に案内しようとする黄瀬に雪乃は話しかけた。



リ「あの…スイマセン。調整とかそーゆーのはちょっとムリかと…そんなヨユーはすぐなくなると思いますよ」

武「なんだと?」



リコの言葉にイラッときた武内。
黄瀬だけは笑っていた。









審判「それではこれから誠凛高校対海常高校の練習試合を始めます」



選手たちはエンターサークルに集まる。



審判「…や、あの…だから始めるんで…誠凛早く5人整列して下さい」

『あの…います5人』

海常・審判「……おおぇ!?」



やはり雪乃は気づかれず、海常のスタートメンバーや審判に驚かれた。





海「うぉっ…なんだアイツ!?」

海「薄っすいなーカゲ…」

海「あんなんがスタメン…!?しかも女の子!?」



反対コートで練習している海常の選手たちも驚いている。



笠「(うっわ、目の前にいて気づかなかったし…てか女の子じゃん)」

小「(ショボ…こりゃ10番(火神)だけだな。要注意は。それにしても女の子!?)」

森「(てかバスケできんの!?女の子だし…)」



海常のスタメンの笠松、小堀、森山はそれぞれ疑問に思っていた。
だが、一つだけ海常全員が思ったことがあった。



海「(めっちゃ可愛い!)」



海常全員は顔を赤らめていた。



武「話にならんな…大口たたくからもう少しまともな選手が出てくると思ったが、女の子がスタメンとはな」

黄「……どうですかね。まぁ確かにまともじゃないかもしんないスね」



武内はあきれていたが、黄瀬は不敵な笑みを浮かべていた。



リ「………」

福「どうしたんスか、カントク…?」



誠凛のベンチにてリコは火た汗を流していた。



リ「(………あらららー!?ちょいと…ヤバくね!?)」



リコは海常の潜在能力値を視て愕然とした。



リ「(服の上からじゃ全部は視えないけど…てか軒並み数値鷹っけぇー。フィジカルは完全に負けてるかも……正直さすが全国クラスってカンジね…
コッチも雪乃ちゃんと火神君がいるとはいえ…あの二人の力がどこまで通用するか…!?)」



リコは若干の不安を覚えた。





『まともじゃないかもしんないスね』