第30話

ビッグ・マム海賊団が去ったあと、海軍たちはいまだに戦場になった船の上にいた。
多数の負傷者と青キジがユキノの赤水龍により、まだあと1時間ほど動けないため、ここにいるしかないのだ。



青「まさかここまでとはね〜」

ス「珍しいな、あんたがやられるなんて」



青キジの部下であるスモーカーが話しかけた。



青「油断したよ。よくゼファー先生に油断は禁物だと言われたのにね」

ス「だが最後のはやりすぎなんかじゃないか?もしタヒんだら…」

青「大丈夫、タヒにはしないよ。もしタヒんだらセンゴクさんに怒鳴られるからね」

ス「あれが海の女神の異名を持つ女か」

青「噂通りまさに絶世の美女だったね〜。ちょっと惚れちゃった」

ス「それこそセンゴク元帥に怒鳴られるぞ」



スモーカーは呑気な青キジにあきれていた。



青「できるならあのまま氷漬けにして閉じ込めておきたいかも」



青キジの言葉は冗談ではなく本気の声音だった。
それにスモーカーは背筋を凍らせた。









ホールケーキアイランドのホールケーキ城につくと、すぐさま医療班にユキノは連れていかれた。
そして処置室へとユキノは運ばれる。



プ「ユキノ姉さんは!?」



城で留守番をしていたプリンが駆け込んできた。



ス「まだ処置中だ」

プ「氷漬けにされたって本当?大丈夫よね、義姉さん」

ス「わからない」



カタクリは顔を俯かせていた。



モ「こんなカタクリの兄貴初めて見た」

ガ「あぁ。それだけユキノ姉さんが大事だったんだろう」



モンドールとガレットは小さい声で話す。
その時、処置中のランプが消えた。
それに気づいたカタクリが真っ先に扉の前に来る。

中から医療班のリーダーが出てきて、マスクと帽子を取った。



カ「ユキノは!?」

医「バイタルも安定されて、もう大丈夫です。ただ…」

全「ただ?」

医「ただ体力の消耗が激しかったため、いつ目が覚めるかわかりません」

全「!?」



医者の言葉に全員は目を見開いた。



医「目が覚めれば徐々に通常に戻られると思いますが、結構ご無理をされましたね」

カ「ユキノ…」





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青キジがヤンデレチックになりました(笑)
青キジファンの方すみません。
作者は青キジも結構好きです。
そして戦闘シーンが難しすぎた…