第29話

ス「くそっ、オーブン兄さんを連れてくればよかった…」

モ「早くしねぇと心臓が止まるぞ!」



カタクリとクラッカーが船へと戻るとスムージーとモンドールとガネットが、浴室にユキノを運び入れシャワーを上から流し、三人は桶で温水をユキノにかけながら氷を溶かしていた。



ク「何してるんだ!熱い浴槽に入れれば速く溶けるんじゃねぇのか!?」

ガ「そんなことしたら急激に温度が上がって氷が割れるかもしれない。そうしたら中のユキノ義姉さんががタヒんでしまう!」

ク「なに!?」





浴室の外ではほかの兄妹達が心配そうにユキノを見ている。
徐々に頭から氷が解けていくユキノ。
カタクリはユキノを守れなかったショックで呆然と立ち尽くしていた。



オ「白湯持ってきたファ」

ス「カタクリ兄さん!オペラ兄さんが持ってきた白湯をユキノに飲ませて。内側から温めなければ!」



カタクリはハッとし、オペラから白湯を受け取りユキノに飲ませようとする。
が、ユキノは意識がないため全部口の端から垂れてしまう。

カタクリは白湯を口に含むj。
ユキノにキスをし、口移しで白湯をユキノに流し込む。
ユキノが飲み込んだのをを確認した後、唇を離す。
もう一度白湯を含み、ユキノにキスをする。

その繰り返しが白湯がなくなるまで繰り返されていた。









白湯を飲ませ終わるころにはユキノの氷は解けていた。
スムージーとガレットが男たちをお風呂場から出ていかせ、ユキノの体を拭き着替えさせた。

ホールケーキアイランドにつくまでユキノは身体を暖かくさせ、ベッドに寝かせる。
カタクリはずっとユキノの傍を離れなかった。





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