第31話

海軍一戦交えてから3日経っても、未だにユキノは目覚めていなかった。

毎日のように兄妹達が見舞いに来て、花や見舞い品を置いていく。



カタクリはママに頼み込んで、ユキノが目を覚ますまで任務をつけないようにしていた。
常にユキノの傍を離れず、眠りにもついていないようで目の下には隈ができている。



ペ「カタクリ、眠らなければお前が倒れてしまうぞ」



ペロスペローがカタクリに言うが、いつも「あぁ」としか言わずに心ここにあらずという感じだった。



ペ「はぁ…」

ク「ペロス兄が言っても聞かないんじゃ俺らは到底無理だな」

ス「ユキノが目を覚まさないと多分、無理だろう」



長兄のペロスペローと四将星の二人が話し合っていた。



ク「よくママが、カタクリ兄貴の任務の件認めたな」

ペ「どうやらユキノが目を覚ましたら、3日間休むことなく任務をすることを条件に出したらしい、ペロリン♪」

ク「うわ、ただでさえ今でも寝ていないのに」



クラッカーは顔を青ざめさせた。



ス「どちらにせよ、早くユキノが早く目覚めることを祈るしかないな」









一方カタクリは…



カ「まだ目覚めないか…」



ユキノの頬を撫でる。



カ「すまねぇ、もう少し早く俺が未来を先読みしていたら」



考えれば考えるほど、悔やむ一方だった。



カ「あの時、お前を守ると約束したのにな…」



カタクリは8年前を思い出した。





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