なんてすてきな土曜日
あったかいお風呂に入って
サッパリした後に
ちょっとごろんと横になって
かーらーのっ
「アイスはサイコーですなあ……!!」
どーでもいいテレビをBGMに
ダラダラスマホいじって
くだらないネタ見つけて笑って
好きな時間に寝てもいいし、好きなだけ起きててもいい
「ずーっと土曜日の晩だったらいいのに……」
「日曜日ではなく?」
「休みの前の日最高じゃん」
「ふーん……?」
完全自由業の君には鈍った感覚なのだよ、手塚くん。
一週間ぶっとおしで頑張ったご褒美は土曜の夜なのだよ。
アイスを空にしてもう一度横たわる。
髪、乾かさなきゃだけど、まーいっか。
洗濯しなきゃだけど、もーちょっと。
「最高か?」
「ファッ!!!」
なに!?
いつの間にあたしの横に!?ひょっとして忍者!?忍者なの!?
眼鏡の奥の瞳が曇りのない輝きであたしを見つめる。
……サイコーじゃない?
いつ寝てもいいし
好きな人横に転がってるし
なにしてもいい、し……?
「手塚は……」
すっと手を伸ばして
体を近づけて
わざと小声にして
「明日試合だっけ……」
「ああ、日曜日だからな。基本。」
「ですよねー」
「世田谷、」
「うん?」
「俺もアイス食べてもいいか?」
「……どうぞ?」
「風呂から出た後にごろ寝してもいいか?」
「いいよ」
「俺の休養日の前の日は少しは俺に構ってくれるか?」
「あんたさっさと寝ちゃうじゃん!もー!!」
何甘えてんのよわかりづらいな!!
どんだけあたしのサイコーを味わいたいんだよ!そんなもん!!
「……ぎゅってしながら寝たいからお風呂入ってきて」
「その前にアイス、」
「我慢するからほらはやく!」
ぽんっと胸を押したら、逆にぎゅっと抱きしめられてしまった。
……もーう。
「世田谷可愛い。」
いつ寝てもいいよ
なにしてもいいよ
君がいる今日は
君といる今夜は
何がどーなったって、最高に決まってるから。
なんてすてきな土曜日
何度も夢の中で繰り返すラブ・ソング
180603
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