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「あれ…?」


無事にモブを掘り出して、超能力によりモブを運んでいたテルは、小さくそう呟いて立ち止まった。それに気づいた霊幻と律も立ち止まる。


「どうした?」
「今何か声が聞こえたような…」


不思議そうに首を傾げる2人を他所に、テルはゆっくりとモブを地面へおろし、近くの壁へ力を込める。思いのほか薄かった壁はシャベルなしにも亀裂が入り、テルはそのままその亀裂を押し広げた。


「ーーたすけて…」
「あ、女の人の声…」
「律もか?俺には何も聞こえねーけど」
「お前は力がないから聞こえねーんだよ。テレパシーだ。向こうに誰かいるぞ」


律は壁の向こうに目をやり、それに不思議そうに眺める霊幻にエクボが補足した。そんな間にもテルの押し広げた亀裂の向こうから何かが押し出される。やがてぼとり、という音とともに、


「女の人…?気を失ってる…」
「爪の連中か?だがこんな奴みなかったぞ」
「とりあえず運び出そうか。運ぶのが1人から2人になったくらいでは僕には関係ないからね」


爽やかに笑う金髪の超能力者は、再びモブと、今壁から出てきたばかりの気を失った女性をふわりと浮かび上がらせると、そのまま巨大な植物の中を歩き去っていった。



——
設定とか

みょうじ なまえ
26歳 / 女 / 165cm 55kg / テレパシスト


深い設定や展開を決めずにはじめました。雰囲気でやっていきます。
よろしくお願いします。


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