破壊の熾天使


光り輝く翼と金色の髪、そしてサファイアの様に青い瞳。私が憧れていた女性の様で、別の世界の人のようだった。
「凄いよ!君!五大天使の一人を召喚するなんて!まずは魔獣を倒しに行こう!」
職員に言われるがまま、私と女性は外に連れ出された。
外には大きなドラゴンがいて、このままでは街が破壊されそうな状態だった。4DARを展開して、天使に声をかけた。
「お願い、今だけ力を貸して!」
「勿論だ!しっかりと弾くんだぞ!」
そう言って私はその場にあったストライクリングを指に付け、ニーズヘッグ目掛けて彼女を放った。彼女の剣がニーズヘッグを切りつける。ニーズヘッグも負けじと攻撃するが美しく攻撃を交わし、十字形のレーザーを放ってトドメを刺した。
「…やった」
ニーズヘッグが消滅したのを確認して、4DARを解除した。
「初めてなの?凄いよ君!僕達を助けてくれてありがとう!!」
職員にお礼を言われるのをよそに、ストライクリングを置いて私は逃げるようにして家に帰った。
家に帰るなり、説教をくらったが事情を話すとすぐに褒めてもらえた。パパは「ほら、入れててよかっただろ?」と言ってたけどそんな事ない。と思い私はアプリをすぐに消した。
(…ありがとう、天使さん)

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