III
〈ふたり〉
出会い
わたしと彼が初めて出会ったのはわたしが高校三年生の時の梅雨明け。秀徳高校の体育館。高く美しい軌道を描くシュートを何度も打っている彼に心を奪われました。
それから毎日のように話しかけに行くわたしに対して最初は冷たかった彼もだんだんと会話してくれるようになりました。
お付き合い
同年の夏、同級生であり、同じ主将である大坪らの計らいでわたしの所属するバレーボール部の大会の観戦に行くことになりました。彼曰く、この大会でわたしのことを見直してくれたそうです。
同棲
わたしが高校を卒業し、大学に進学すると同時に一人暮らしを始めました。掃除が苦手なわたしを心配してか、通ってくれる生活が続き半同棲状態に。ふたりで話し合い二年後、彼が高校を卒業したら一緒に暮らそう≠ニいう結論に至りました。
婚約
四年間通った大学を卒業する日、彼が「卒業おめでとう」と一緒に指輪を持って現れました。まだ正式ではない。と耳まで赤くなった顔を背ける彼と涙が止まらないわたし。
この後、改めて双方の両親にご挨拶に行きました。
結婚
わたしも彼もあっという間に社会人になり、ある程度の自由が手に入ってきた頃。彼から彼らしいプロポーズを受けました。
「お前はこの先も俺の隣に居ればいいのだよ」
2019.7.16 ナナイロの日に籍を入れ、夫婦になりました。