私即ち喪われた國

墨痕鮮やかに記す辞世の句
無辜の遊糸
無意識集合体の悪魔
草創期に萌ゆる焔
端倪たる流脈
莫逆の契りするまでもなく
旱天虚無の午後
蒼褪めた唇は何者にも劣らない
獰猛な知性を噛み殺す
古の日々に死を
遠き貴方にさようなら
私即ち喪われた國
手の鳴る方へ、死が囁く方へ
私が鮮やかであればいいとキミは言うけれど
意味のない祈りでした
遅れてきた転落
頁を辷る陽光
藁の冠を戴く
蒼い影を追いかける
彼のまなこに灯火が生まれて
悪意の系統樹
眼裏の燠火
虚栄の頬
浅ましく光る黒曜
破滅の天晴
荒ぶ大火は光の海に沈む
盾ないから生きれぬ剣
掌の神経が犯される日
刃毀れする心臓
華やぐ前に打ち堕とされ
渺乎たる庭
三角喃語
血潮は淋漓として地に満ち、
痛いと嘆くその瞳は何故泳ぐのか
言うべき言葉は腹に捨てた
蒼然とした世界に沈んで
拍手万来時は来たり
苦き生よ、去り給え
形而上の墓場
気色ばむ春
燠火前夜
まやかしは真綿で覆う
涕は遠くに流れない
苦しみを盾に
敗衄、幸は地の底になく
綽約が為、死は遠退くことなく
開闢赫焉
か弱い寓生
陽はそして沈み、暗闇がくる
百代贏輸
蘿洞に拡がる羶血
鴻鵠落つる
四囲呪詛
夕刻の淵にて獅子は眠る
滂沱の如く、怨ずる如く
差分ある四肢

TITLE:毒婦の皿
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DATE : 2016.03.11

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