【15 絶対安静1ヶ月 ーなまえー】
腫れを抑える為に注射をされた。
「いだがっだ…。」
WZ「頑張ったな。」
WN「号泣してたけどね。」
だって注射痛いじゃん。何で痛くて病院来たのに更に痛いことするんだよ。
「だって奴ら痛いのに追い打ちかけるから。」
WN「やつら…ㅋㅋㅋ」
お医者さんからは肩にヒビが入っているから最低でも1ヶ月は絶対安静にして、絶対に肩は動かすなと言われたけれど、きっと無理だろうな…。
帰ったら家事が待ってるし…。
しかも手首にもなぜかヒビが入ってるらしくて、手首を動かすのも禁止された。
てか、そもそも私右利き腕なんだけど、動かすなって無理じゃない?
絶対安静を無視したらどうなるんだろう。
そんなことを考えながらマネオッパにカトクを送る。
既読が付かないからまだオンニ達を送ってる途中なんだと思う。
WZ「マネージャーから連絡きた?」
「ううん、まだオンニ達送ってるんだと思う。私も帰らないと…。」
怪我をする事なんて今までに何度もあった。
だから今回だって平気だよね。今まで通り薬を飲めば大丈夫か。
WZ「あいつらの所に帰るの?」
「ん。そこしか帰る所ないもん。」
診断書と薬を受け取り、車に戻るおっぱ達の一歩後ろを歩く。
楽しい時間もそろそろ終わりかな…。
「おっぱ、今日はありがとう!久し振りに会ったのに迷惑かけてごめんね。うぉぬさんもありがとうございました。」
車に乗ろうとしてる2人に頭を下げる。
本当に2人には感謝してる。もちろんミンギュさんにも。
彼らが居なかったら私はあのまま、あの楽屋で倒れたままだったかもしれないから。
WZ「俺らの宿舎来るか?」
「………え?」
WZ「いや、顔ㅋㅋㅋ」
私の顔を見てケラケラと笑ってるオッパ。
いや、笑い事じゃないって。
「オッパ、自分がアイドルなの知ってる?」
WZ「知ってるよ。」
「じゃあそんな簡単に女を部屋に招いちゃだめでしょ!」
新人賞も受賞してこれから!って時なのに、変な噂でも立ったら大変だ。
WZ「俺にとって妹みたいなお前が今にも壊れそうなのに放っておく方が無理。」
「おっぱ…気持ちは嬉し…」
WZ「嫌なのか?迷惑か?」
そうじゃない、嫌なんかじゃない。迷惑なんかじゃない。
私だっておっぱと一緒がいいに決まってる。
でも、昔とは状況が違うんだよ…。
そう言わなきゃいけないのに、声が出て来ない。
私だって本当はあの家になんて帰りたくない。
WN「取り敢えずこっちのマネージャーからはオッケーもらったよ。」
「………え?」
ずっと黙ってたウォヌさんがカトク画面を私たちに向ける。
そこにはマネージャーさんとのやり取りがあって、オッケーと可愛らしいスタンプが送られてきてた。
WZ「お、サンキュー。ってだから顔ㅋㅋㅋ」
「いや、私の顔なんてどうでも良くて!メンバーズは?ほら、オッパ達人数多いじゃん?」
WN「ん?そっちも問題なし。」
そうして再び向けられたカトク画面の中には、セブンティーンの皆さんのメッセージが次々と上がって来てる。
「………え。」
WZ「ってことだから帰るぞㅋㅋㅋ」
「…え、ちょっ、待っておっぱ!私一応女子だよ?お泊まりセットとかないよ?」
ほら、スキンケアとかなんも持ってないし、メイク道具だってリップしかない。
WZ「スキンケアはスングァンが待ってるから大丈夫、服は俺の着ればいいよ。」
…うん、え。
「下着もオッパの着るの?」
WZ「明日誰かに買わせるから今日はそ、そうだな。」
WN「ㅋㅋㅋ」
何故か急に赤くなったオッパに、ウォヌさんはそんなオッパを見て笑ってる。
本当に私が行っていいんだろうか。
まだマネオッパからの連絡は無いけど…。
WZ「取り敢えず2日間はスケジュールないってさっきなまえのマネが言ってたから、連絡来たら俺から話す。だから帰るぞ、腹減った。」
…え、いつ私のスケジュールの確認なんてしてたの?
WN「俺もお腹すいた。ミンギュがなまえのご飯も用意して待ってるねってだって。これは行かないとミンギュが可哀想だよね?」
う…た、確かに。
私のために用意してくれてるのに行かないのは失礼だよね、ミンギュさんは命の恩人だし。
「…行くからパンツ貸してね。」
WZ「お、おう。」
WN「1番の心配はパンツなんだねㅋㅋㅋ」
ウォヌさんは私の言うことに笑ってくれるし、本当にいい人だと思う。
ミンギュさんもいい人だったし、オッパの周りには素敵な人がいっぱいいるんだな…。
車に乗ると薬が効いたのか、急に瞼が重くなってきた。
WN「ふっ、なまえ寝そうㅋㅋㅋ」
WZ「あ、本当だ。着くまで寝てていいぞ。」
急に体がふわっと暖かくなって、おっぱに抱きしめられてることに気付いた。
ああ、懐かしいな、この感じ。
「オッパ…」
何か言おうとしたのに、私の記憶はそこでパッタリと途切れてしまった。
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