【04. 人を見た目で判断してはいけません】
HS「なぁ、お前ら!そろそろ俺の相談に乗ってくれ!」
だいぶ酔ってるのか、細い目をさらに細め多少呂律が回ってない口調で手を上げるスニョン。
WN「ちあき、もっと飲め。」
「え?ジフナー、それ取って。」
WZ「これ?」
「うん、ありがと…」
HS「何だよ!無視すんなよ!嫌なのかよ!」
いや、嫌も何もスニョンの相談は彼女との下の話ばっかりだからさ…。
WZ「はいはい、何だよ。」
諦めた様に溜め息を吐いてから、スニョンの方を向くジフニ、優しいやつだなぁ。
HS「ぶっちゃけさ、前戯ってどれくらいする?」
…ほらやっぱり。
お前は童貞だったのか?って聞きたくなるくらい、今の彼女が出来てからは下の話ばっかり。
または、惚気話。
まあ、彼女は若い時にアイドル練習生だったみたいで、写メ見せてもらった感じめちゃくちゃ可愛いかったけど。
HS「え?無視?」
WZ「いや、誰に聞いてんのかと思って。」
HS「お前らしか居ないじゃん!」
スニョンの言葉にめんどくさそうな表情を浮かべるジフニと、私の隣で一切表情を変えないウォヌ。
無表情貫くプロだよな。
HS「で?どれくらいする?俺的にも30分くらいかなって思ってるんだけど。」
「え?」
WN「え?」
私とウォヌの声が重なった。
いや、30分なんて…
HS「え?おかしい?」
慌ててジフニを見るスニョン。
WZ「いや、測ったことないから分かんないけど、普通じゃね?」
HS「だよな。お前らの反応はどっちの“え?”なの?」
不思議そうにウォヌと私を交互に見るスニョンと、相変わらずすごく面倒くさそうなジフニ。
「え、どっちってそりゃ…ね?」
ウォヌを見ると、ウォヌもコクリと頷く。
「長くない?」
WN「短くない?」
「は?」
WN「え?」
私達はお互いを見て固まった。
WN「え、お前30分長いの?」
「長いでしょ。え?長くない?」
WN「いや短いでしょ。短過ぎ。」
「いやいや、長いって。」
お互い「お前何おかしな事言ってんの?」的な表情を浮かべながら見つめ合う。
口を開こうとしたら、私達の間に手が入ってきた。
HS「はい、ストップ!!!ウォヌは前戯が30分だと短くて、ちあきは長いと思ってるんだな?」
コクリと頷くと、スニョンは腕を組みながらうーんと唸ってる。
WZ「そもそもお前はそれ聞いてどうするんだよ。」
HS「いやさ、俺的には前戯30分くらいして、挿入15分から30分くらいがちょうど良いと思ってるんだよ。ネットにもそれくらいがお互い満足する時間だって書いてあったし。」
…待て待て、前戯30分した後、挿入も15分から30分?下半身死ぬて。
それとも前戯には女性側からやるのも入ってるのだろうか?
いや、それでも前戯30分は長いな。
WZ「で?」
HS「でも、最近彼女が物足りなさそうでさ…。」
「ぶっ…」
WN「汚っ。」
びっくりして思わず吹き出したら、ウォヌに冷めた声で「汚っ。」って鼻で笑われた。
「何か今の言い方シンプルに傷付くわ。」
WN「え?あ、ごめん。」
謝りながら、私の口やテーブルを拭いてくれるウォヌ。優しいんだから冷酷な奴なんだから分からんな。
HS「ちあきは女だから彼女の気持ち分かるよな!?」
「…え、いや、ごめん、全く。そもそも前戯30分なんて長いってさっき言ったじゃん。」
HS「じゃあ彼女も逆に長いって思ってるって事?」
…普通の女の子がどうなのかなんて知らない。
「人それぞれじゃない?そんなことここで話すより彼女に直接聞きなよ。」
WZ「そうだな、俺もちあきの意見に賛成。」
ジフニとハイタッチをして、スニョンに視線を移すと、まだ腕を組んで1人でぶつぶつ言ってる。
HS「よし、彼女に直接聞くことにする。それはいいとして、お前等は何分がちょうど良いと思ってんの?」
もう一杯飲もうかな、私酔ってる?
大丈夫だよね、まだ2杯?あれ、私から何杯目?
「これ何杯目?」
WN「2杯目。え、もう記憶無いくらい酔ってんの?」
「酔ってな…」
HS「ちあき!お前俺のこと嫌いなのかよ!」
「え?何で?」
今度は拗ねてプクッと頬を膨らましてるハムスター。
WZ「スニョンの質問聞いてなかったから拗ねてんだよ。」
「え、ごめん、何?これ何杯目だっけ?って考えてた。質問は?」
まだぷーっと拗ねてるスニョン。もともと拗ねやすいとは言え、酔ってるから余計拗ねてる。
ジフニも面倒くさそうに苦笑いを浮かべてる。
WN「俺は1時間でも2時間でもいいと思ってるよ。」
WZ「…わお。」
HS「え!?おまっ、それまじで言ってんの!?」
…え、なに、何の話?
とりあえず私も驚いた振りでもしとく?
WN「そんな驚く?俺の中では普通なんだけど。」
HS「普通じゃないだろ!え、その間お前はどうしてんの?ずっと勃ったまま?辛くね?」
ああ、前戯の時間の話か………
「え!?は!?ウォヌマジ!?」
WZ「お前だけ衛星中継かよ。」
「え、あ、ごめん。」
いや、1時間も2時間もされたらマジで死ぬ。
てか、このウォヌがそんなに長い時間前戯するとは…。
さっさと終わらせそうなのに。人は見た目で判断しちゃダメだな。
ごめんね、淡白だって決めつけて。
ウォヌにバレないように手を合わせて頭を下げたはずなのに、顔を上げたらウォヌとばっちり目が合った。
WN「なんか失礼なこと思って謝った顔してんな。」
「…エスパーかよ。」
HS「で!?ウォヌ!どうなんだよ!」
前のめりで聞いてくるスニョンにウォヌは一口お酒を飲んでから口を開く。
WN「別に。勃たない時もあるし。」
「…え、ウォヌって、イン……んんっ!」
いんぽなの?って言おうとしたのを目の前に座ってるジフニに無理矢理口を塞がれて止められた。
ジフニがこんな瞬発力を発揮するなんて…。
WN「勝手にインポにすんな。そうじゃなくて、感じてる姿見るだけで満足するんだよ。」
HS「え、入れなくても?」
WN「うん。」
なんかそれ、奉仕活動みたいだな。
珍しくジフニも感心してる。
HS「いや俺も彼女が感じるの見て満足だけど、入れたくなるだろ普通。」
WN「そう?」
「女の人から入れてって言われたらどうすんの?」
WN「勃ってたら入れる。」
「勃ってなかったらずっと前戯だけ?」
WN「うん、勃ってないのにどうやって入れるんだよ。」
いや、まあそうだけど…。
性癖特殊過ぎんだろ…。
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