ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―
Episode15
『返事の向こう側』
― 返ってきた言葉が、少しずつ人を変えていく。 ―
Day:Monday(共同生活15日目)
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Scene2
『それぞれの月曜日』
Monday|09:30 AM
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朝の慌ただしい時間が過ぎ、
404 HOUSEは少しずつ静かになっていく。
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リビングでは、
それぞれが仕事へ向かう準備を進めていた。
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09:35 AM
「じゃあ、行ってきます。」
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スンチョルはノートパソコンを持ってリビングへ入る。
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「今日は午前中リモートなので、部屋にいます。」
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「午後から打ち合わせでしたよね?」
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ユナが尋ねる。
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「うん。」
「昼過ぎには出るよ。」
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「頑張ってください。」
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チアキが微笑む。
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「ありがとう。」
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スンチョルは手を軽く上げ、自室へ向かった。
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09:45 AM
ミンギュはネクタイを整えながら玄関へ向かう。
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「今日は会議が多いんですよね。」
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チェリンが声をかける。
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「そうなんです。」
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「帰ったら何も考えたくない(笑)。」
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「じゃあ夜ご飯いっぱい食べましょう。」
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スングァンが笑う。
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「期待してます。」
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ミンギュは笑顔で頷いた。
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「じゃあ、行ってきます。」
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「いってらっしゃい!」
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数人の声が重なる。
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玄関のドアが閉まり、
家はまた少し静かになった。
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10:00 AM
チアキは制服姿でダイニングテーブルに座り、
タブレットを見ながらフライト情報を確認していた。
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今日の担当は、
午後発の国際線。
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「今日はどこまでですか?」
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ソヨンが温かいお茶を差し出す。
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「シンガポールです。」
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「日帰りですか?」
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「はい。」
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「夜には帰ってきます。」
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「お疲れさまです。」
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「ありがとうございます。」
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二人は穏やかに笑い合う。
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10:15 AM
ユナはリビングの一角でノートパソコンを開き、
オンライン会議の準備を始める。
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イヤホンをつける前に、
ソファで本を読んでいるウォヌを見る。
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「ウォヌさん。」
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「今日は本当に休日なんですね。」
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「はい。」
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ウォヌは本から目を離し、
小さく笑った。
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「久しぶりに何も予定がありません。」
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「羨ましいです。」
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ユナも笑う。
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10:30 AM
チェリンは午後からの仕事に備え、
メイク動画のチェックをしている。
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「この角度かな…。」
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鏡を見ながら首を傾げる。
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スングァンが横から覗き込む。
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「もう十分かわいいですよ。」
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「そういうこと、誰にでも言ってません?」
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「いや、本当に。」
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チェリンは吹き出す。
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「ありがとうございます(笑)。」
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10:45 AM
ソヨンは洗濯物を畳みながら、
静かなリビングを見渡す。
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休日のウォヌ。
在宅で仕事をするユナ。
午後から出勤するチェリン。
夕方からラジオ局へ向かうスングァン。
午後にフライトへ向かうチアキ。
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それぞれ違う生活。
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違う仕事。
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違う時間。
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それでも、
同じ家で一日が始まる。
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「こういう月曜日もいいですね。」
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ソヨンがぽつりと呟く。
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ウォヌが本を閉じる。
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「静かで落ち着きます。」
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「ですね。」
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チアキも頷いた。
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時計の針は、
ゆっくりと11時へ近づいていく。
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仕事へ向かう人。
家に残る人。
休日を過ごす人。
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誰一人、
同じ一日はない。
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けれど404 HOUSEでは、
それぞれの「いつも」が少しずつ重なり、
自然な日常になっていた。
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【STAFF NOTE】
共同生活15日目。
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最初の頃は、
生活リズムの違いに戸惑っていた11人。
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「もう出勤?」
「今日は休みなんだ。」
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そんな会話から始まっていた毎日が、
今では自然に相手の予定を覚えている。
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「今日は午後からフライト。」
「今日は休日。」
「夕方から仕事。」
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覚えようとしたわけではない。
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一緒に暮らしているうちに、
自然と相手の日常が、
自分の日常の一部になっていた。
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次回 Scene3
Monday|11:00 AM
『少し変わった日常』
休日のウォヌが、
珍しくリビングで本を読んでいる。
その小さな変化に、
ソヨンがふと気づく。
返ってきたDiaryの言葉は、
静かに誰かの日常を変え始めていた。
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