ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―
Episode15
『返事の向こう側』
― 返ってきた言葉が、少しずつ人を変えていく。 ―
Day:Monday(共同生活15日目)
⸻
Scene8
【Interview】
Monday|10:00 PM
テーマ
「返事を読んで変わったこと」
⸻
Interview|ミンギュ
ミンギュは少し照れくさそうに笑いながら答える。
⸻
「返事を読んで思ったんです。」
「ちゃんと読んでくれたんだなって。」
⸻
「送った言葉を受け止めて返してくれる人がいるって、すごくうれしいことなんだなって思いました。」
⸻
スタッフ
「何か変わりましたか?」
⸻
ミンギュは少し考えてから頷く。
⸻
「その人と、もっと話してみたいって思うようになりました。」
⸻
「返事を書いてくれた時、どんな気持ちだったのかなって。」
⸻
「前より少しだけ、その人を目で探してる気がします。」
⸻
Interview|チアキ
チアキは両手でマグカップを包み込みながら、小さく笑う。
⸻
「返事を読んで……安心しました。」
⸻
「私の言葉、ちゃんと届いてたんだなって。」
⸻
スタッフ
「何か変わったことはありますか?」
⸻
「その人と話している時に、『昨日あの返事を書いてくれたんだ』って思うようになりました。」
⸻
「だから前より、自然と笑顔になってる気がします。」
⸻
少し照れながら続ける。
⸻
「送り主は最後まで分からないですけど……。」
⸻
「返事を書いてくれた相手のことは知っているので。」
⸻
「その人のことを、前より少しだけ気にするようになりました。」
⸻
Interview|ウォヌ
ウォヌは静かに言葉を選ぶ。
⸻
「返事って、不思議ですね。」
⸻
「数行しか書いてないのに、その人らしさが伝わる。」
⸻
「読んでいて、安心しました。」
⸻
スタッフ
「今日リビングで本を読んでいましたね。」
⸻
ウォヌは少し驚いたように笑う。
⸻
「見てたんですね。」
⸻
「……たぶん、返事のおかげです。」
⸻
「誰かがいる場所も悪くないって思えました。」
⸻
Interview|ソヨン
ソヨンは穏やかな笑顔を浮かべる。
⸻
「返事を読んで思ったのは……。」
⸻
「言葉って、短くてもちゃんと伝わるんだなってことです。」
⸻
「だから私も、もっと素直に気持ちを伝えてみようかなって思いました。」
⸻
スタッフ
「送り主はまだ分かりません。」
⸻
「はい。」
⸻
ソヨンは笑って頷く。
⸻
「だからこそ、この時間が好きなんです。」
⸻
「最後まで分からないから、返事を書く時間も大切になる気がして。」
⸻
Interview|スングァン
スングァンは照れ笑いを浮かべる。
⸻
「返事を読んで、めちゃくちゃ元気になりました。」
⸻
スタッフ
「どんなところが?」
⸻
「『ちゃんと見てくれてる人がいるんだ』って思えたんです。」
⸻
「いつも明るくしてると、それが当たり前になっちゃうこともあるじゃないですか。」
⸻
「でも返事を読んだら、『ちゃんと自分を見てくれてたんだ』って思えて。」
⸻
少しだけ真剣な表情になる。
⸻
「だから……。」
⸻
「もっと、その人のことを知りたいなって思いました。」
⸻
Interview|ジョンハン
ジョンハンは静かに微笑む。
⸻
「返事を書く時間って、自分自身を見つめ直す時間でもあると思うんです。」
⸻
「だから返事をもらった時も、『ああ、この人はこう感じてくれたんだ』って。」
⸻
「以前より、その人と話す時間を大切にしたいと思うようになりました。」
⸻
【STAFF NOTE】
404 Diaryには、
名前も、
ヒントも書けない。
⸻
だからこそ、
残るのは言葉だけ。
⸻
その言葉は、
恋を始めるためのものではない。
⸻
相手をもっと知りたい。
もっと話してみたい。
もう少し近くにいたい。
⸻
そんな、
まだ名前のない感情を、
静かに育てていく。
⸻
共同生活15日目。
⸻
11人はまだ、
誰も「好き」とは言わない。
⸻
それでも、
返事を読んだあと、
相手を目で追う時間は、
昨日より少しだけ長くなっていた。
⸻
次回 Scene9【UNSEEN】
Monday|11:50 PM
眠る前、
チアキはベッドサイドの灯りをつけ、
もう一度404 Diaryを開く。
返ってきた言葉を静かに読み返しながら、
少しだけ微笑んで目を閉じる。
その小さな変化を、
スタッフカメラだけが見つめていた。
→
ノベルに戻る I
Addict