ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode16

『帰る場所』

― 特別じゃない毎日が、特別な思い出になっていく。 ―

Day:Tuesday(共同生活16日目)



Scene7

『404 HOUSEで、一番”家”だと感じた瞬間は?』

Tuesday|Interview



夜。

404 HOUSEの撮影が終わった後。



メンバーは一人ずつ、

スタッフの前に座る。



今回のインタビューのテーマ。



「404 HOUSEで、一番“家”だと感じた瞬間は?」



最初は、

恋愛リアリティ番組として始まった共同生活。



でも16日が経った今、

この場所に感じるものは、

少しずつ変わっていた。



チアキ Interview



スタッフ:

「チアキさんが、一番“家みたいだな”と思った瞬間は?」



チアキは少し考える。



「……。」



「たぶん。」



「帰ってきた時に、誰かが『おかえり』って言ってくれた時です。」



少し照れながら笑う。



「日本にいる時は、それが普通だったんです。」



「でも、韓国に来て、知らない人たちと暮らして……。」



「最初は、自分だけ違う場所にいる感じがしました。」



「言葉も違うし、文化も違うし。」



少し間を置く。



「でも今は。」



「玄関を開けた時に声が聞こえると、安心します。」



「ここに帰ってきていいんだって思えます。」





ミンギュ Interview



スタッフ:

「ミンギュさんは?」



ミンギュは少し笑う。



「俺は……。」



「誰かが自分のことを考えてくれてるって感じた時かな。」



「例えば、今日。」



「買い物行った時に、みんなが欲しいものを送ってきたじゃないですか。」



「前なら、自分が必要なものだけ買って帰ってたと思う。」



「でも今は。」



「これ好きだったな、とか。」



「これあったら喜ぶかな、とか。」



自然に考えてる。



「それって、家族に近い感覚なのかもしれない。」





ウォヌ Interview



スタッフ:

「ウォヌさんは?」



ウォヌは少し考える。



「静かな時間を共有できるようになった時。」



「最初は、一人でいる方が楽だと思っていました。」



「でも今は。」



「同じ部屋にいて、別々のことをしている時間も悪くないと思います。」



「話さなくても、安心できる人がいる。」



「それが家なのかなと思います。」





スングァン Interview



スタッフ:

「スングァンさんは?」



「俺は……。」



すぐに答えそうになり、

少し考える。



「やっぱり、笑ってる時かな。」



「今日みたいにゲームして。」



「くだらないことで騒いで。」



「怒ったふりして。」



笑う。



「そういう時間って、家族っぽいじゃないですか。」



「あと。」



少し照れながら続ける。



「チアキが最近いっぱい笑ってくれるのも嬉しいです。」





ソヨン Interview



スタッフ:

「ソヨンさんは?」



ソヨンは優しく微笑む。



「誰かが疲れて帰ってきた時に、自然に『お疲れ様』って言えるようになった時です。」



「最初は、みんなに気を遣っていました。」



「でも今は。」



「心配だから声をかける。」



「それが自然になりました。」





スンチョル Interview



スタッフ:

「リーダーとして、この家をどう感じていますか?」



スンチョルは少し考える。



「最初は責任感がありました。」



「みんなをまとめないといけないって。」



「でも今は。」



「俺が守らなきゃ、じゃなくて。」



「一緒にいる場所になったと思います。」





ジウォン Interview



「家って、完璧な場所じゃないと思う。」



「疲れてる日もあるし、機嫌が悪い日もある。」



「でも、それでも戻りたいと思える場所。」



「404 HOUSEは、そうなってきたと思います。」





Interview終了後



スタッフルーム。



モニターには、

今日一日の映像が流れている。



朝食。

買い物。

夕食。

ゲーム。



特別なイベントはない。



でも、

そこに映っている表情は、

最初の日とは明らかに違った。



【STAFF NOTE】

共同生活16日目。



「好き」

という言葉は、

まだ誰も口にしていない。



でも、

誰かの帰りを待つ。

誰かの好きなものを覚える。

誰かが笑うと嬉しくなる。



その感情は、

もうただの同居人では説明できない。



恋より先に生まれるもの。



それは、

「この人たちと過ごす時間を失いたくない」

という気持ちなのかもしれない。



次回 Scene8

Tuesday|UNSEEN

夜更け。

寝落ちしたミンギュ。

そっとブランケットをかけるチアキ。

誰にも見られていないと思った優しさを、

スタッフカメラだけが記録していた。




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