ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode3

『秘密のプロフィール』



Scene1

『朝の404 HOUSE』



共同生活3日目。



午前7時。

ROOM 404。



最初の朝とは違っていた。



昨日までは、

「おはようございます」

という少し遠慮した挨拶。



今日は、

「おはよう」

という自然な声が聞こえる。



11人にとって、

この家は少しずつ「撮影場所」ではなくなっていた。





午前7時10分

玄関。



スンチョルがゴミ袋を持って外へ出る。



誰かに頼まれたわけではない。



ただ、

昨日の夜にゴミ箱がいっぱいになっていることに気付いていた。



「スンチョルさん、やりますよ」

ミンギュが声をかける。



「大丈夫です」



「でも重いですよ」



「慣れています」



スンチョルは笑う。



その姿を見ていたスングァン。



「やっぱりリーダーですね」



「何がですか?」



「誰も見てないところでやるところ」



スンチョルは少し困ったように笑った。





【Interview】

スンチョル。



「誰かがやらないといけないことなら」



「気付いた人がやればいいと思っています」



「特別なことではないです」







午前7時30分

キッチン。



ジョンハンが全員の様子を見ていた。



「ソヨンさん」



「はい?」



「昨日、少し疲れていましたよね」



「え?」



「庭作業、長かったので」



「大丈夫です」



「でも今日は少しゆっくりしてください」



ソヨンは驚く。



「よく見ていますね」



ジョンハンは笑う。



「癖です」





その横。



チアキが水を飲みながら聞いていた。



昨日の夜の会話を思い出す。



「いつ休んでいるのかなって」



ジョンハンの言葉。





【Interview】

チアキ。



「ジョンハンさんは」



「人のことをよく見ている人だと思います」



「でも」



少し考える。



「自分のことは見ているのかなって、少し思いました」







午前7時45分

リビング。



突然、音楽が流れる。



「おはようございます!」



スニョンだった。



スマホから明るい音楽。



「朝は音楽が必要です」



「朝7時ですよ?」

スングァンが言う。



「だからです」



「寝ぼけた顔を直す時間です」





スニョンは踊りながらカーテンを開ける。



「眩しい!」



「健康的ですね」

ソヨンが笑う。





【Interview】

スニョン。



「静かな朝もいいですけど」



「僕は人が元気になる空気を作るのが好きです」



「昔からそうでした」







午前8時

リビングのソファ。



ウォヌは一人。



本を読んでいた。



周りが騒がしくても、

彼は不思議と集中している。



チアキが通りかかる。



「朝から読書ですか?」



「はい」



「すごいですね」



「習慣です」





少し間。



「チアキさんは?」



「私は……」



少し笑う。



「朝はコーヒーです」



「本じゃないんですね」



「本も好きですけど」



「起きるために必要です」



ウォヌが少し笑った。





小さな会話。



でも、

昨日より自然だった。





午前8時15分

キッチン。



コーヒーの香り。



ミンギュが11個のカップを並べていた。



「全部分ですか?」

チェリンが聞く。



「はい」



「覚えてるんですか?」



「昨日聞きました」





砂糖。

ミルク。

ブラック。



それぞれ違う好み。





「すごい記憶力」

ユナが言う。



「仕事柄です」



「人の好みを覚えることが多いので」





【Interview】

ミンギュ。



「マーケティングって」



「人が何を求めているかを見る仕事なので」



「普段から相手の小さな情報を覚える癖があります」







午前8時30分

朝食。



11人が同じテーブルにつく。



スングァンが話題を出す。



「昨日思ったんですけど」



「この家、意外と平和じゃないですか?」



「まだ3日目ですよ」

ジウォンが言う。



「でも」



「最初ってもっと気まずいと思っていました」





全員が少し考える。



確かに。



初日に比べると、

距離は縮まっていた。





チアキは周りを見る。



スンチョルは全員の皿を確認している。



ジョンハンは静かに話を聞いている。



スニョンは笑わせている。



ウォヌは黙っているけど、会話を聞いている。



ミンギュは自然に輪を作っている。



スングァンは空気を明るくしている。





そして、

女性メンバーも。



ユナは全体をまとめ。

ソヨンは気遣い。

チェリンは雰囲気を華やかにし。

ジウォンは現実的な視点を持っている。





【STAFF NOTE】

共同生活3日目。



スタッフが感じた変化。



最初の印象。



「責任感が強そう」

「明るい人」

「静かな人」

「話しやすい人」



それだけだった。



しかし。



一緒に生活すると、

人の本質は日常の中に現れる。



ゴミを出す姿。

誰かの体調を見る姿。

朝の空気を作る姿。



小さな行動。



そこに、その人らしさが出る。





午前10時。



スタッフからメッセージが届く。



スマホに表示された文字。



SECRET PROFILE



「何ですか?」

ミンギュが読む。



「秘密のプロフィール?」



11人が顔を見合わせる。





恋愛禁止の家。



でも。



人を知ることは禁止されていない。





次の企画は、

誰かの知らなかった一面を知るためのものだった。



Episode3 Scene2

『SECRET PROFILE開始』




ノベルに戻る I Addict