ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode17

『言えない想い』

― 直接言えないからこそ、言葉にする。 ―

Day:Wednesday(共同生活17日目)



Scene5

『404 Diaryの時間』

Wednesday|21:00 PM



夕食後。



404 HOUSEのリビングには、

いつものような笑い声が残っていた。



食器を片付ける音。



ソファで話す声。



誰かが笑う声。



17日前には、

ただの共同生活の音だった。



でも今は、

「帰ってきた」と感じる音になっていた。



そんな時。



全員のスマートフォンに、

同じ通知が届く。



📩 404 HOUSE STAFF



22:00

404 Diary



今回も、

同じ時間に開始します。





リビングにいたメンバーが、

一斉に画面を見る。



「来たね。」



スングァンが言う。



「もう4回目か。」



ジョンハンが笑う。



「早いね。」



ソヨンが頷く。



でも、

誰も最初の頃のような緊張はしていなかった。



この時間が、

少しずつ特別になっていた。



21:30



それぞれが部屋へ戻る。



ドアが閉まる音。



一人になる時間。



昼間は言えなかったこと。



直接伝えるには、

少し恥ずかしいこと。



それを、

紙に書く。



チアキ



机の前に座る。



白いページを見る。



テーマ。



「最近、あなたに伝えたいこと」



ペンを持つ。



でも、

すぐには書けない。



「……。」



誰かの顔が浮かぶ。



疲れている時に気づいてくれた人。



何気なく声をかけてくれる人。



いつも自然に輪の中へ入れてくれる人。



でも。



名前は書けない。



ルールだから。



チアキはゆっくり文字を書く。



『ありがとう』



一度書く。



でも、

それだけでは足りない気がする。



消す。



もう一度書く。





ミンギュ



部屋。



ミンギュも机に向かっている。



テーマを見る。



「最近、あなたに伝えたいこと」



しばらく動かない。



普段なら、

誰とでも自然に話せる。



気持ちを伝えることも苦手ではない。



でも。



このDiaryだけは違う。



言葉にすると、

自分でも認めることになる気がした。



ペンを置く。



そして、

また持つ。



ウォヌ



静かな部屋。



ウォヌは短い文章を書く。



以前なら、

こんなDiaryを書くこと自体を避けていた。



でも今は。



伝えたいと思う相手がいる。



その変化に、

自分自身が少し驚いている。



22:00



404 HOUSE全体が、

静かな時間になる。



11人。



それぞれ違う部屋。



それぞれ違う想い。



でも、

同じテーマについて考えている。



「最近、あなたに伝えたいこと」



好きとは書けない。



特別とも書けない。



でも。



「ありがとう」

だけでは、

足りなくなっていた。



【STAFF NOTE】

共同生活17日目。



人は、

言えないことほど、

心の中で何度も考える。



直接伝えられないから、

紙に書く。



紙に書くから、

自分の気持ちに気づく。



404 Diaryは、

誰かへ届ける手紙であると同時に、

自分の心を知る時間になっていた。



次回 Scene6

Wednesday|22:00

📖 404 Diary(第4回)

何度もペンを止める人。

短い言葉に想いを込める人。

そして、

初めて「もっと伝えたい」と思う人。




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