ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―
Episode18
『届いた優しさ』
― 気づかない優しさが、誰かを支えている。 ―
Day:Thursday(共同生活18日目)
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Scene5
『休日組の時間』
Thursday|16:00 PM
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午後の404 HOUSE。
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リビングには、
チアキ。
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ウォヌ。
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スングァン。
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そして、
昼過ぎに帰宅したミンギュ。
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平日の昼間に、
これだけの人数が家にいるのは珍しい。
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仕事の日。
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レッスンの日。
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それぞれ違う生活をしている11人。
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でも今日は。
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少しだけ、
普通の家の休日のような時間が流れていた。
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リビング
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ソファに座るチアキ。
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いつもなら、
誰かのために動いている時間。
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でも今日は、
ミンギュに言われた通り、
少しだけゆっくりしていた。
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「本当に休んでる。」
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スングァンが笑う。
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「珍しい。」
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チアキは少し照れる。
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「そんなにですか?」
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「うん。」
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ウォヌが本を閉じる。
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「いつもなら、今頃何かしてる。」
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「……。」
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チアキは思わず笑う。
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自分では普通だと思っていたこと。
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でも、
周りはちゃんと見ていた。
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買い物の提案
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ミンギュが冷蔵庫を確認する。
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「夕飯の材料、少し足りないかも。」
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「じゃあ買いに行こう。」
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スングァンが立ち上がる。
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「チアキも行く?」
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以前なら。
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「私が行きます。」
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そう言っていた。
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でも今日は。
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少し迷った後。
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「……一緒に行ってもいいですか?」
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その言葉に、
スングァンが笑う。
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「もちろん。」
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ウォヌも頷く。
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「4人で行こう。」
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スーパー
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チアキ。
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ウォヌ。
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スングァン。
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ミンギュ。
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4人で買い物。
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以前なら、
少し気を遣ってしまう距離。
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でも今は違う。
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「何食べたい?」
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「チアキは?」
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「私は何でも大丈夫です。」
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すると、
3人が同時に見る。
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「それ禁止。」
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スングァンが笑う。
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「最近それ減ったと思ったのに。」
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チアキも笑う。
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「すみません。」
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「ほら、また。」
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全員が笑う。
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食材コーナー
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ミンギュがカゴを見る。
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「これ、前好きって言ってたよね。」
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手に取ったのは、
日本のお菓子。
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チアキが少し驚く。
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「覚えてたんですか?」
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「うん。」
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「美味しいって言ってたから。」
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スングァンも頷く。
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「俺も覚えてる。」
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ウォヌも静かに言う。
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「好きなものくらい覚えるよ。」
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その言葉に、
チアキは少し黙る。
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何気なく話したこと。
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何気なく笑った瞬間。
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誰かが覚えていてくれる。
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「ありがとうございます。」
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自然に出た言葉。
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以前のような遠慮ではなく。
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素直な感謝だった。
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帰宅後
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買ったものを並べる。
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夕食準備。
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キッチンには4人。
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スングァンが野菜を切る。
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ウォヌが皿を準備する。
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ミンギュが料理をする。
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チアキは横で手伝う。
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でも今日は。
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「全部やらなきゃ」
ではない。
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「一緒にやる。」
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そんな時間だった。
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【STAFF NOTE】
共同生活18日目。
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支える側だった人が、
少しずつ支えられる側になる。
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それは、
弱くなることではない。
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誰かを信じられるようになること。
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一緒に買い物をする。
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好きなものを覚えている。
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何気ない会話を重ねる。
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そんな普通の時間こそ、
人との距離を一番近づけるのかもしれない。
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次回 Scene6
『リビング』
夜。
全員が集まる404 HOUSE。
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何気ない会話の中で、
少しずつ変わった視線に気づく。
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