ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode3

『秘密のプロフィール』



Scene3

『チアキのプロフィール』



午後1時。

ROOM 404。



SECRET PROFILE企画。



11人の中で、

最後から2番目のカードが開かれる。



画面に表示された名前。



NEXT PLAYER

チアキ





「来ましたね」

スングァンが笑う。



「一番難しいかもしれないです」



「なぜですか?」

チェリンが聞く。



「チアキさんって」



少し考える。



「分かりやすいけど、分からない人だから」





全員が少し頷く。





チアキはカードを持って、

リビング中央の椅子に座る。



カメラが向く。



少し緊張した表情。





【Interview】

チアキ。



「こういう質問って」



「自分を説明しないといけないので、少し難しいですね」



「普段、人の話を聞く側になることが多いので」







スタッフ。

「準備した3つをお願いします」





チアキはカードを見る。



そして。



少し笑う。





「じゃあ」



「私について3つ話します」





@ 海外で一人暮らしをした経験がある





「え?」



最初に反応したのはミンギュ。



「日本以外ですか?」



「はい」





「どこですか?」



「詳しくは……秘密にします」



チアキが笑う。





「えー!」

スングァン。



「もう一個秘密増えましたよ」





チアキは続ける。





「仕事の関係もありますし」



「海外で生活した経験があります」





全員が頷く。





「確かに」

ユナが言う。



「英語も話せるし、海外慣れしている感じがあります」







A 恋愛が苦手





空気が少し変わる。





「恋愛?」

チェリンが聞き返す。





チアキは少し考える。



「はい」





「好きになること自体が苦手というより」



「人を信じることが少し怖いです」





一瞬。



誰もすぐには言葉を返さなかった。





明るい話題の企画。



でも。



その一言だけで、

彼女の奥にあるものが少し見えた。





「意外です」

ソヨンが小さく言う。





「チアキさんは、人を信じている人に見えるので」





チアキは笑う。



「そう見えるかもしれません」





「でも」



「昔より慎重になりました」







【Interview】

チアキ。



「ここで過去の詳しい話をするつもりはありませんでした」



「でも」



「恋愛が苦手というのは、本当なので」





「嘘にする理由もないかなと思いました」







B 料理が得意





「これは分かります」

スニョンが言う。



「朝食とか見ていて」





「絶対得意ですよね」



ミンギュも頷く。





「盛り付けも綺麗でした」





チアキは苦笑する。





「……これが嘘かもしれません」





「え?」



全員が反応する。





「料理好きではあるんですけど」



「得意かと言われると……」





「普通です」







予想タイム



3つの答え。



@海外で一人暮らし経験

A恋愛が苦手

B料理が得意





「どれが嘘だと思いますか?」





全員がカードに書く。





スンチョル



「B」



「料理は好きそうですけど」



「得意と言うほどではない気がします」





ジョンハン



「B」





「理由は?」





「チアキさんは」



少し考える。



「できることを大きく言わない人に見えるので」





「本当に得意なら、もっと違う言い方をする気がします」







スニョン



「A」





「え?」





「だって」



「人と接するのが上手だから」





「恋愛苦手っていうのが意外です」







ウォヌ



「@」





全員を見る。



「海外経験が嘘かもしれない」





「なぜですか?」





「一番自然に言っているから」





「本当のことほど、普通に言う人もいるので」







ミンギュ



「B」





「僕もです」





「料理をする人と、料理が得意な人って違うので」







スングァン



「Aかなと思いました」



「でも……」





「チアキさんなら本当にありそう」







正解発表



チアキがカードを裏返す。









B 料理が得意





「やっぱり!」



声が上がる。





「でも料理好きなんですよね?」

ソヨンが聞く。



「好きです」



「ただ」



「失敗も多いです」





「え?」





「海外のレシピとか見るのが好きで作るんですけど」



「見た目通りにならないことも多くて」





チアキが笑う。





「でも食べるのは好きです」





全員笑う。





【Interview】

ミンギュ。



「少し意外でした」



「チアキさんって何でもできる人に見えていたので」





「でも」



「料理が得意じゃないって聞いて」



「逆に親近感が湧きました」





【Interview】

ウォヌ。



「印象が変わったというより」



「少し近くなった感じがしました」





「完璧な人ではないんだなと」





【Interview】

ジョンハン。



「面白かったです」



「彼女は人を安心させるのが上手なので」



「自分も安心させられる側になることがあるんだと思いました」







企画終了後。



チアキは席を立つ。



その時。



「でも」

ミンギュが声をかける。



「料理、今度教えてください」





「え?」





「得意じゃない料理」



笑う。





「失敗談も含めて聞きたいです」





チアキも笑った。



「じゃあ、失敗しないように頑張ります」





その会話を、

少し離れた場所で聞いていたウォヌ。



何も言わない。



ただ。



少しだけ表情が柔らかくなった。





【STAFF NOTE】

この日。

チアキの印象は変わった。



「優しくて完璧な日本人参加者」

から。



「失敗もする、一人の女性」

へ。





人を知るということは、

特別な秘密を暴くことではない。



小さな弱さを知った時。



人は初めて相手を近く感じる。





Episode3 Scene4

『夜のリビング』




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