ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode20

『404 HOUSE DAY』

― 一緒に暮らすからこそ分かる、知らなかった一面。 ―

Day:Saturday(共同生活20日目)



Scene4

『午後の404 HOUSE』

Saturday|14:30 PM



404 HOUSE。

昼食を終えた後。

役割交換ミッションは一度落ち着き、午後は自由時間になった。

スタッフから届いたメッセージ。

「午後は自由行動です。」

「いつもと違う相手と過ごしてみましょう。」

それぞれが、思い思いの時間を過ごし始める。

窓から差し込む午後の光はやわらかく、昼食後の空気には、少しだけ眠気を含んだ静けさがあった。誰かが大きな声を出さなくても、家の中は不思議と落ち着いている。

リビング

ジョンハンとユナは、ソファに座って話をしていた。

「最近、仕事どう?」

ジョンハンが聞く。

ユナは少し笑う。

「忙しいけど、この家に帰ると切り替わる。」

最初は、仕事と共同生活を別々に考えていた。

でも今は、この家で過ごす時間も日常の一部になっていた。

ジョンハンはその言葉に、少しだけ目を細める。無理をしているようには見えない。それだけで、なんとなく安心した。ユナもまた、話しながら肩の力が抜けていくのを感じていた。

別の部屋

ウォヌとチェリンは、一緒に映画を見ている。

普段はそれぞれ静かに過ごす二人。

でも。同じ画面を見るだけの時間が、意外と心地よかった。

「面白いね。」

チェリンが小さく笑う。

ウォヌも頷く。

「うん。」

会話は多くない。

でも、沈黙が気まずくない。

チェリンは、横顔をちらりと見てから視線を戻す。言葉にしなくても伝わる落ち着きが、少しだけ嬉しかった。ウォヌもまた、画面よりも隣の気配のほうに、静かな安心を覚えていた。

ゲームスペース

スニョンとスングァンは、カードゲームで盛り上がっていた。

「絶対今の反則!」

スングァンが叫ぶ。

「違うって(笑)」

スニョンは笑いながらカードを置く。

朝から続く家の中の笑い声。

それは、20日前にはなかった光景だった。

スングァンは負けても悔しそうにしながら、どこか楽しそうだった。スニョンも、相手の反応が返ってくるたびに自然と笑みがこぼれる。こういう何気ないやり取りが、家の空気を少しずつ明るくしていくのだと、二人ともまだ言葉にはしないまま感じていた。

リビング

スンチョルは、少し離れた場所からみんなを見ていた。

騒がしい。

自由。

それぞれ好きなことをしている。

でも。誰も孤立していない。

リーダーとして、全員をまとめなければと思っていた最初の頃とは違う。

今は、それぞれが自然にこの家を作っている。

スンチョルは、その光景を見ながら、胸の奥が少しだけほどけるのを感じていた。守るべきものが増えたというより、ここにいる全員が少しずつこの場所を支えている。その事実が、静かに頼もしかった。

15:30 PM

リビングのドアが開く音。

「……。」

リビングにいたメンバーが、自然とそちらを見る。

長い睡眠から、ようやく起きてきた人。

チアキ。

少し眠そうな顔で、ゆっくり階段を降りてくる。

「……おはようございます。」

一瞬。部屋が静かになる。

昼の穏やかな空気の中で、その声だけが少しだけ遅れて届いたようだった。みんなの視線が自然と集まり、チアキはその温度に気づいて、ほんの少しだけ足を止める。

そして。

「おはよう。」

「起きた?」

「よく寝た?」

自然に声がかかる。

チアキは少し驚く。

こんなふうに、誰かが自分の帰還を当たり前のように迎えてくれることが、まだ少し不思議だった。でも、その不思議さは嫌ではない。むしろ、胸の奥がじんわり温かくなる。

「はい……すみません、寝すぎました。」

スングァンが笑う。

「何で謝るの(笑)」

「昨日あんな時間に帰ってきたじゃん。」

ミンギュも頷く。

「ちゃんと寝たならよかった。」

チアキは、少し照れたように笑う。

「ありがとうございます。」

その姿を見て、みんな少し安心する。

昨日の朝は、チアキの気配がなくて、家の中がほんの少しだけ静かだった。誰も口にはしなかったけれど、どこか空いたままの場所があった。だからこそ、今こうして眠そうに笑う顔が戻ってきただけで、空気がやわらかくなる。

チアキ自身も、その変化に気づいていた。自分がここにいるだけで、こんなにも自然に場が整うのだと知って、少しだけくすぐったい気持ちになる。

スタッフカメラ

404 HOUSEの午後。

特別なイベント。

大きな企画。

でも。映っていたのは、ただ一緒に過ごす11人の日常だった。

窓辺の光、ソファの沈み込み、笑い声の余韻。そのどれもが、派手ではないのに確かに温かい。

【STAFF NOTE】

一緒に暮らすということは、相手の特別な瞬間を見ることだけではない。

眠そうな朝。

何気ない会話。

同じ部屋で過ごす時間。

そんな小さな積み重ねが、少しずつ距離を変えていく。

次回 Scene5

『夕食』

全員で囲む食卓。

ミンギュから、チアキへ伝えられる言葉。

「いつもありがとう。」

404 HOUSEで初めて、誰かの存在そのものに感謝する時間。




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