ROOM 404 ― 恋愛禁止の家で、秘密と恋が始まる ―

Episode26

『言葉にならない距離』

― 気づいているのに、まだ名前をつけられない感情。 ―

Day:Friday(共同生活26日目)



Scene8

『次のイベント予告』

Friday|23:50 PM



404 HOUSE。



深夜。



リビングには、

まだ少しだけ人の気配が残っていた。



ソファにはスングァンとスニョン。



テーブルには、

飲み終えたマグカップ。



キッチンでは、

ウォヌが静かに片付けをしている。



特別なことがあった日ではない。



でも。



何気ない一日の終わりに、

誰かと同じ空間にいることが、

当たり前になっていた。





その時。





スマホの通知音が響く。





全員の端末。



同時に届いたメッセージ。





「スタッフからだ。」



スングァンが画面を見る。





そこには、

短い文章。





404 HOUSE SPECIAL EVENT





「明日、特別企画を行います。」





一瞬、

リビングが静かになる。





スニョン。

「また何か始まるの?」





スングァン。

「この番組、普通の日が少ないよね。」





笑い声が広がる。





でも。



画面の下に続いた文章を読んだ瞬間、

空気が少しだけ変わる。





『404 Choiceまで、残り4日。』







その数字。





誰もが分かっていた。





この共同生活には、

終わりがある。





そして、

いつか選ばなければいけない日が来る。





Living Room



スンチョルは、

スマホを見つめたまま黙っている。





ジョンハンは、

その表情を見る。





ウォヌは、

何も言わず画面を閉じる。





スニョンも、

いつものように明るく返そうとして、

少しだけ言葉を止めた。





楽しい時間だった。





でも。



残り4日という言葉は、

その楽しさの輪郭を、静かに変えていく。





チアキ



チアキは、

スマホの画面を見ながら静かに息を吐く。





404 HOUSE。





最初は、

ただの共同生活だった。





知らない人たちと暮らす場所。





気を遣って。



迷惑をかけないようにして。





でも今は。





「ただいま」と言えば、

「おかえり」が返ってくる。





疲れて帰れば、

誰かが気づいてくれる。





そんな場所になっていた。





だからこそ。





残り4日という言葉が、

胸の奥を少しだけ締めつけた。





ミンギュ



ミンギュは、

通知画面を閉じる。





視線の先には、

リビングにいるチアキ。





いつものように、

周りの話を聞いている。





誰かが話せば笑う。



誰かが困れば自然に助ける。





最初から変わらないように見えて、

少しずつ変わっていた人。





その存在が、

いつの間にかこの家の日常になっていた。





「……。」





ミンギュは、

小さく息を吐く。





あと4日。





その数字が、

思っていた以上に重く感じた。





【STAFF NOTE】



残り4日。



その短さを知った瞬間から、

何気ない会話も、

何気ない笑顔も、

何気ない帰宅の一言さえも、

少しずつ意味を変えていく。





当たり前になったものほど、

失いたくないと気づいてしまう。





404 HOUSE。





共同生活の終わりが近づく中で、

11人の気持ちは、

静かに、しかし確実に揺れ始める。





次回予告

Episode27

『近づく理由』



共同生活27日目。



久しぶりに、

11人全員で過ごす土曜日。



笑顔が溢れる一日になるはずだった。



でも。



何気ない優しさ。



何気ない視線。



その小さな違いが、

隠していた気持ちの輪郭を少しずつ浮かび上がらせる。



そして、404 Diaryに残された一言が、誰かの心を決定的に揺らす――次の朝、そのページを最初に開くのは、いったい誰なのか。




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